ファミコン等のレトロゲームで遊ぼうと思ってカセットを本体の端子に差し込んでもモニター画面がグレーのままで何も映らずに起動しない!
レトロゲームあるあるですが、効果はないと知りつつカセットの端子部分に息をフーフー吹きかける事ぐらいしかして来なかった人が大半ではないでしょうか。
しかし、ファミコンソフトの接触不良は、ちょっとしたひと手間でほとんどが直ってしまうのです。
遊ぶことを諦めていたソフトの復活方法をご紹介します。
起動しない理由
まず、ファミコンなどのロムカセット式のレトロゲームソフトが起動しない理由ですが、ほとんどの場合が端子部分の経年の汚れと酸化皮膜による接触不良が原因です。
酸化皮膜とは金属が長い時間を経過して酸化して覆われる膜の事で、これが多くなるほど接書不良が起きやすくなるのです。
そうなるとこの画像のようにモニターにはグレーの画面しか映らなくなります。
まずは端子をクリーニングしよう
これは私が中古ゲームショップで働いていた時に新しく買い取ったカートリッジ商品にやっていた作業です。
とは言っても誰にでもできる超簡単な掃除です。
まずホコリが多い場合は、取り除くためにブロワーで飛ばします。
小さめの安物で充分です。
エアダスターはスプレーをした後に水分が残るタイプが多いので、内部に入ってしまう可能性を考えるとできれば使わないほうが良いでしょう。
汚れと酸化皮膜落としに使っていたのは洗浄力が強いイソプロピルアルコールです。
例えばこんなの。
ガレージ・ゼロ IPA 純度99.9%以上 480ml イソプロピルアルコール 2-プロパノール イソプロパノール GZ900
ちょっと前までパソコンのモニターとかをクリーニングするスプレーにも同様の成分が入っていたので、裏の成分表の一番上に書いてあったらその手の商品があれば十分です。
現在では、似たような機能の無水エタノールのほうがお掃除グッズとしてメジャーで入手しやすいのでこちらでも良いです。
無水エタノールとは成分の99.5%以上がエタノールの製品です。
ただし、イソプロピルアルコールのほうが洗浄力は強いです。
これに綿棒を浸して、あとは端子部分をゴシゴシとこすって掃除するだけです。
軽く触れる程度では長年の汚れは落ちないので結構強めにこすっても大丈夫です。
って言うか頑固な汚れがある場合、強めに何度も掃除しないと落ちないケースもあります。
綿棒を見るとかなり汚れているのが分かるかと思います。
これを目立った汚れがなくなるまで繰り返します。
かなりの確率で接触不良で起動しないファミコンソフトが復活するはずです。
これまで数百本以上の中古ファミコンカセットを取り扱ってきて最後までまったく起動しなかったのは2本だけでした。
はい、実際にグレー画面だったテトリスの接触不良が直り、起動しました!
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レトロゲーム復活剤
それでも起動しない場合は、奥の手としてレトロゲーム復活剤を使用します。
これを接触の悪い本体端子やカセット端子部分に塗ると、かなりの高確率で復活するのです。
とは言え、このレトロゲーム復活剤は、以前からあった接点復活剤のネーミングを替えてゲームマニア向けに販売している商品なんですね。
これは完全にネーミングの勝利ですね。
私はこのレトロゲーム復活剤自体はまだ試したことがないのですが、他の接点復活剤をファミコンの接触不良のソフトに塗って実際に復活した事はあります。
ちょっとびっくりするほどの効果でした。
類似品で代用が可能
レトロゲームは、名前のとおり発売から年月が経過した古いゲームなので、酸化皮膜が増える事で接触部分が劣化する事が多く、この手の商品は1つあれば便利ですね。
だからと言って、別にレトロゲーム復活材でなきゃいけない訳じゃないんです。
同様の商品はたくさん発売されてますから。
例えば汚れ落としと防錆、接点復活剤の効果を兼ね合わせたこんなのとか便利です。
KURE(呉工業) 2-26 (180ml) [ For Professionals ] 防錆・接点復活剤 [ 品番 ] 1020 [HTRC2.1]
まとめ
壊れて起動しないと思っていてもファミコンカセットは意外と頑丈に出来ています。
カートリッジ式のレトロゲームが接触不良で画面が映らずに起動しない場合は、まずイソプロピルアルコールか無水エタノールで端子の洗浄、それでも効果がない場合はレトロゲーム復活剤などの接点復活剤を使えば9割方は直ります。
中古で購入したファミコンカセットが起動しないからと言って捨ててしまう前にあきらめずにやってみましょう!
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