ナムコによる三国志 中原の覇者の続編となる歴史シミュレーション第2作目。
かなりザックリながらとっつきやすさはあるので初心者向けか。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | 開発 トーセ 販売 ナムコ |
ジャンル | シミュレーション |
発売日 | 1992年6月10日 |
価格 | 6,900円 |
容量 |
ゲーム概要
中国の歴史小説である三国志演義をベースにしたターン制、歴史シミュレーションゲーム。
プレイヤーは、任意の君主を選択して中国大陸制覇を目指す。
支配する都市の数によって命令書が増え、命令できるコマンド回数も増えていく。
バッテリーバックアップ機能搭載。
コントローラー操作
十字ボタン | カーソル移動、数値入力 |
Aボタン | コマンド決定 |
Bボタン | コマンドキャンセル、武将データ |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームスタート |
BGM
壮大で重厚な中国大陸を想像させる素晴らしいBGMが揃っています。
ドラゴンボールシリーズやストリートファイターZERO等も手掛けた天岸真志が作曲。
BGMに関して言えば同時期のコーエー三國志より良いんじゃないでしょうか。
攻略動画
ゲームレビュー
前作にあたる三国志 中原の覇者は未プレイなので今回の三国志2 覇王の大陸がナムコ三国志初プレイとなります。従って前作との比較はできません。
どうやらナムコの三国志と言えば中原の覇者のほうが有名なようですが、こちらの覇王の大陸はその進化版です。
ちなみに漢字の表記は、コーエーは三國志でナムコは三国志です。
どんどんリアルでマニアック志向になっていくコーエーの三國志に比べて、本作はかなり簡略化されており、三国志ゲーム入門編といった感じです。
戦闘はざっくりと陣形を決めたら後は基本オート進行となります。
ファミコン版の説明書が見当たらなかったので細かい設定は不明ですが、どうやら左2つの陣形が敵武将を殺さずに捕まえやすく、右二つの陣形が力押しで攻撃するタイプのようです。
ただ一番左の陣形で攻撃しても武将を捕えられずに死亡してしまったり、こちらもあくまでもザックリという印象です。
評価できる点
武将の一騎打ちや引き抜きが出来るのは同年に発売されたコーエーの三國志3の影響かと思えますが、クオリティーでは負けています。ただ三國志3はもともとパソコン向けで家庭用ゲーム機ではスーパーファミコンやメガドライブといった16ビット機で発売されているのでファミコンでこれだけのゲームに仕上げたのは評価できます。
各キャラクターにはそれぞれレベルがあり、レベルアップすると能力が上がるRPG的要素が加わっています。
また武将に勉強させる事で知力が上がるので文武両道の呂布とかも可能なのが面白いです。
マイナスな点
- 他君主と同盟しようと申し込んだらやたらと断られるのに翌月に反対に同盟を申し込まれるツンデレ仕様。
- 文官系の君主が一騎打ちするってのはいくら何でも現実離れし過ぎている。
- 敵君主が死亡した場合は後継者が強制的に決まり領地がないと遠く離れた他国に逃げてしまう。
- セーブすると命令書が一枚減る。
独断評価チャート
まとめ
名作ってほどじゃないけど、ファミコンにしては遊べる三国志ゲームって感じですね。
ファミコンで三国志ゲームをしたい初心者には良いのかも知れませんが、コーエーの三國志シリーズを凌駕するほどの要素はありませんでした。その為、本作でナムコの三国志シリーズはストップしてしまいました。
中古でそれなりの価格が付いていますが、ソフト単体でそこまでの価値があるのかは微妙です。
PS3のゲームアーカイブでナムコアンソロジー1をダウンロード購入するとオリジナル版に加えてアレンジ版も遊べるのでおすすめです。
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