任天堂ファミコンスポーツシリーズでやや遅れたタイミングで発売されたサッカーゲーム。
それまでのシリーズを継承した部分と進化した部分もうかがえる。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | 任天堂 |
ジャンル | スポーツ |
発売日 | 1985年4月9日 |
価格 | 4,900円 |
容量 | 320KB |
売上 | 153万本 |
ゲーム概要
メンバーはキーパーを含めて6人制のミニサッカーゲーム。
選手の能力差はないのでどのチームを選択しても戦力は同じ仕様。
対戦チーム・レベル(強さ)・タイム(試合時間)が任意で選択可能。
ハーフタイムにチアガールの演出が入る。
出場国
- JPN(日本)
- USA(アメリカ)
- GBR(イギリス)
- FRA(フランス)
- FRG(西ドイツ)
- ESP(スペイン)
- BRA(ブラジル)
コントローラー操作
十字ボタン | オフェンス 上:上にドリブルとパス選択 右:右にドリブルとパス選択 下:下にドリブルとパス選択 左:左にドリブルとパス選択 シュートする方向選択 ディフェンス 上:上に移動 右:右に移動 下:下に移動 左:左に移動 |
Aボタン | シュート |
Bボタン | パス |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
BGM
オープニングもそれまでの任天堂スポーツシリーズの使い回しではないし、画期的だったのはプレイ中のBGMが加わった事でした。メインBGMはディスクシステムで発売された『バレーボール』と似ていますね。
攻略動画
ゲームレビュー
本作『サッカー』は、ファミコン初のサッカーゲームです。
でも発売当時、サッカーは現在ほど人気のあるスポーツって訳ではありませんでした。
それは発売時期には表れており、現代日本の2大人気スポーツとなっている野球(ベースボール)よりも3年も遅れています。
プレイ画面を見ればすぐにメンバーが6人(フィールド5人+キーパー)しかいないので正式なサッカーではないと分かります。
つまり簡略版サッカー、ミニサッカーですね。
サッカーのようで実はサッカーじゃないゲームなんです。説明書にもしっかりと注意書きがあります。
参加国は、アジアでは日本のみ、南米でもブラジルのみで残りはアメリカとヨーロッパ各国と偏っているのは時代でしょうかね。当時は南米と言えばブラジル以外イメージわかなかったし、Jリーグが始まる前だったし、FIFAランキングすらもなかったのでかなりテキトーな感じです。
イギリスの略称がUK(United Kingdom)じゃなくGBR(グレート・ブリテン・Rは連合?)というのもちょっとおかしい。
評価できる点
何と言ってもファミコン初のサッカーゲーム。粗い部分はあってもそこは評価したいですね。
ボールを持った選手ひとりひとりを操作してドリブルもシュートもできるちゃんとサッカーになっています。
マイナスな点
サッカー特有のスピード感に欠けています。
ボールや選手の動きが遅く感じます。
それから何と言っても11人いないという点とベースボールから3年経過したのに選手やチームの能力差がないというのが残念です。
独断評価チャート
まとめ
サッカーゲームは最新ハードまで山ほど作られていますが、その原点となっているタイトルと言えるでしょう。
1985年発売にしてはシンプル過ぎる気もしますが、switchでもNintendo Switch Onlineを使って遊ぶ事ができるので世代を超えて遊ばれているレトロサッカーゲーム作品です。
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