アスキーから発売された全100面という気が遠くなるボリュームの激ムズアクションパズルゲーム。
果たして当時これを自力でクリアしたユーザーがどれだけいた事か？
| 機種 | ファミリーコンピュータ |
|---|---|
| メーカー | アスキー |
| ジャンル | アクションパズル |
| 発売日 | 1986年11月28日 |
| 価格 | 4,900円 |
| 容量 | 512K |
ゲーム概要
パソコンで人気だった『ザ・キャッスル』のファミコン移植版でタイトルはキャッスルエクセレントに変更された。
プレイヤーは、ラファエル王子を操作してマルガリータ姫の救出に向かう。
城内には100の部屋があり、ドアを開けるためには、ドアと同じ色の鍵が必要となる。
鍵の色は６色（赤、青、水色、ピンク、緑、黄色）で所持している鍵は画面左上に表示される。
王子の命は4人分。得点が１万点ごとに1UPする。
マルガリータ姫を救出する。
王子の命がすべて尽きる。
ゲームストーリー
むかしむかしあるところに、マルガリータというそれはそれはかわいらしいお姫様が住んでいました。ところがある日のこと、グロッケン城に住む魔王メフィストが、このお姫様を一目見て大好きになり、自分の城に連れ去ってしまったのです。そして、泣き叫ぶマルガリータ姫をグロッケン城の１００の部屋のどこかにかくしてしまいました。
何人もの若者が、マルガリータ姫を助けようとグロッケン城に挑みましたが、お城の中は複雑な迷路になっていて、その上いろいろなしかけやおそろしい家来達が待ち受けているので、だれも助けることができませんでした。このうわさを聞いて、隣の国の王子ラファエルが、グロッケン城にやってきました。説明書より
さて、グロッケン城の中には、マルガリータ姫のほかに2匹の妖精たちがとらえられています。妖精たちは、きっとなにかを知っているはず……。
はたしてラファエル王子は、マルガリータ姫を救い出すことができるでしょうか。
コントローラー操作
| 十字ボタン | 移動 |
| Aボタン | ジャンプ |
| Bボタン | 剣による攻撃 |
| セレクトボタン | マップ確認 |
| スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
| コントローラーⅡ ＡorＢボタン | サブコマンド画面 |
セーブ方法
当時としては珍しいセーブができるソフトだったが、アスキースティックⅡターボかファミリーベーシックを持っていないとできないので極一部のユーザーしかセーブ機能は使えなかった。
- ゲームの途中でコントローラーⅡのＡまたはＢボタンを押す。
- アスキースティックⅡターボか、ファミリーベーシックのキーボードをつなぎ、カセットテープレコーダーを接続。
- カセットテープをセットし、録音の状態にする。
- ハートを十字キーの上下でＳＡＶＥに合わせ、コントローラーⅠのＡまたはＢボタンを押す。
- ＳＡＶＩＮＧの文字が出たら完了。
BGM
難易度はハードながら、いかにもファミコン的なチープで楽し気なBGMに救われます。
ゲームレビュー
このキャッスルエクセレントは、パソコンゲームの続編というか移植版なのですが、難易度はファミコン版のほうがだいぶ高くなっているようです。
どう考えてもファミコンのほうが低年齢層がプレイするのに何で難易度を上げちゃったんでしょうね。
難しいというのはパズルとしての謎解きというよりもアクションゲームとしてかなりシビアなのです。とにかく初っ端から難しく、スタート地点で投げ出すプレイヤーも多い事でしょう。
しかし、遊んでいるうちに徐々にコツが分かってきて先に進めるようにあると「あれ？このゲーム結構面白いんじゃね？」って気付く瞬間が訪れました。
ただマップがとにかく広大でダミーの扉も多く、普通にプレイしていてはとうていクリアは不可能です。
評価できる点
鍵と扉がそれぞれ色別になっているのがユニークです。
ラファエル王子のフワってした独特の宙を舞うようなジャンプは慣れると結構心地よい感じです。
マイナスな点
主人公がとにかく弱い！
当たり判定が大きく、かすった程度で死亡、天井のつららみたいなのに当たっても死亡、エレベーターに挟まれても死亡、虚弱体質ぶりはスペランカーと同程度かも。
それに武器がショボイ短剣だけなのに、敵が飛び道具使ってくるってちょっとアンフェアな気が？
独断評価チャート
攻略動画
まとめ
相当難しいですが、クリアが不可能ってほどでもないので、せめてパスワードのセーブ機能が欲しかったところ。
現在だったら、攻略動画やサイトを見て効率よくクリアする事も可能ですが、この手のパズルゲームって自分で攻略法を考え付く事に楽しみがある訳で、そう考えるとやっぱり難易度高すぎだよなーって印象でした。
コメント