グラディウスから派生して独自の進化を遂げたシューティングゲーム、沙羅曼蛇のファミコン版。
アーケードから移植ながらファミコン版では独自のアレンジが施された。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | コナミ |
ジャンル | シューティング |
発売日 | 1986年7月4日 |
価格 | 4,900円(税抜) |
容量 | 1M |
ゲーム概要
奇数面が横スクロール、偶数面が縦スクロールになる変則シューティングゲーム。
プレイヤーは、サラマンダ軍に侵攻された美しい輝きを放つ水の惑星ラティスから救援を依頼された惑星グラディウスの超時空戦闘機ビックバイパーパイロットとなって再び飛び立つ。
コナミが独自開発した特殊チップVRC(Virtual Rom Controller)の搭載によりグラフィック、音源がグラディウスに比べて大きく向上した。
2人同時プレイが可能。
1PLAYER(ビックバイパー号):Ⅰコントローラーを使用。
2PLAYER(ロードブリティッシュ号):Ⅱコントローラーを使用。
コントローラー操作
十字ボタン | 移動 |
Aボタン | パワーアップの種類を指定 |
Bボタン | ショット |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
パワーアップ
敵を破壊すると現れる赤いカプセルを取るとセレクトサインが変わり、希望するセレクトサインが光ったらAボタンを押して決定する。
名称 | 効果 |
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Speed Up | 最高10段階までスピードアップ |
MISSILE | 2方向へ同時攻撃ミサイル |
RIPPLE | リング状のレーザーで広範囲の敵を一度に攻撃 |
LASER | 貫通力のある強力レーザービーム砲が発射 |
Option | プレイヤーの分身となり同時に攻撃(最高3体) |
FORCE | 敵の攻撃に一定回数、耐えられるバリアーを装備 |
攻略動画
BGM
このBGMが聴きたくてプレイしたくなるほど軽快で楽しくなる曲が充実しています。
敵キャラクターみたいに不気味な曲ばかりだったら、やる気を削ぐ事になったでしょうからこれで正解ですね。
ゲームレビュー
沙羅曼蛇は、コナミの名作シューティングゲーム、グラディウスの翌年に発売されました。
当初は『グラディウス2』の仮タイトルが付けられましたが、実際に『グラディウスII』が制作された事からタイトルが変更になり、現在では『グラディウスII』の派生作品という扱いになっています。
グラディウスとの最大の違いは、横スクロールだけのグラディウスに対して沙羅曼蛇では横スクロールと縦スクロールのステージが交互に構成されている点です。
ファミコン版ではパワーアップ方法がグラディウスと同様にパワーカプセル方式になり、オリジナルステージボスの出現などの変更点もあります。
インパクトのある漢字タイトルの沙羅は『沙羅双樹』や『高梨沙羅』など人名でもあるし、曼蛇は仏教用語の『曼荼羅』から取って合わせて沙羅曼蛇って感じかな。何だか暴走族のグループ名みたいですが、80年代って横文字を漢字にするってパターン多かったようです。
ファミコン版では中の基板が透けて見える青いスケルトンカセットで発売されたので中古市場でも人気があります。
中古価格が高いので私はWii Uのバーチャルコンソールでダウンロード購入しましたが、現在では配信停止となっています。
評価できる点
グラディウスで不評だったしょぼいレーザーの短さを改善、オプションも3つまで装備可能になりました。
前作のアーケード版に比べて明らかに劣っている部分をたった1年でほぼ改善してしまったコナミの技術力には恐れ入ります。
グラフィックも当時のファミコン最高レベルで特に3面プロミネンスの炎やボスであるイントルーダは迫力があります。
また、横スクロールと縦スクロールのステージが交互に入れ替わるという斬新なシステムは、ライバルだったハドソンもドラえもん等でパクッて取り入れていました。
マイナスな点
ノーミスでうまく進めれば問題ないのですが、グラディウス同様に1度ミスするとパワーアップのやり直しになる為、かなりの難易度になってしまいます。
ステージの場所によってはパワーアップアイテムが出現しなかったりするのでさらに厳しくなります。
独断評価チャート
まとめ
グラディウスシリーズの中では比較的やさしい部類に入る沙羅曼蛇ですが、最初のうちは何でこんなに難しいの?って思う程に鬼畜レベルに感じました。
しかし、敵の出現パターン等を覚えてプレイを続けると徐々に進めるようになり、やがてクリアも可能になる典型的な覚えゲーです。
コナミは結局、本作でしかスケルトンカセットを発売しませんでした。
発売当時、そして現在でもスケルトンカセットはゲーマーの憧れであり続けています。
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