人気コミック北斗の拳を原作とする初の対戦格闘ゲーム。
大味なゲームバランスも原作リスペクトだった?
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | 東映動画 |
ジャンル | アクション |
発売日 | 1992年11月20日 |
価格 | 8,900円 |
累計売上 | ?本 |
ゲーム概要
北斗の拳をキャラクターを使った2D対戦格闘技ゲーム。
3つのゲージがあり、上段は体力、中段は奥義、下段は特殊攻撃ゲージとなっている。
プレイヤー側の攻撃が命中したり、防御するとゲージが溜まり、逆にダメージを受けるとゲージが減っていく。
特殊攻撃Rボタンで貯まり、第1段階で遅い弾、第2段階で速い弾が放たれる。
登場キャラクター
- ケンシロウ
- ハート
- レイ
- サウザー
- ラオウ
- ファルコ
- 黒夜叉
- カイオウ
- 北斗流拳の伝承者たちの念(隠しボス)
難易度設定
タイトル画面でコンティニュー回数(0~9回)と難易度(EASY、NORMAL、HARD)の選択が可能。
初期接敵はコンティニュー3回、NORMALに設定。
コントローラー操作
十字ボタン | キャラクター移動 (上:ジャンプ、下:しゃがむ、左右:移動および防御) モードの選択 |
Aボタン | キャラクターの決定 |
Bボタン | キック/モード画面で数値をマイナスさせる。キャラクターの決定 |
Xボタン | 上方攻撃/モード画面で数値をプラスさせる。キャラクターの決定 |
Yボタン | パンチおよびキャラクターの決定 |
Lボタン Rボタン | 奥義を繰り出す 特殊攻撃を繰り出す |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
BGM
あまりにも普通で取り立ててどうって事もないBGMです。
東映動画がメーカーでもアニメ版の楽曲は使えなかったみたいです。
ゲームレビュー
ファミコン版のアクションゲームから始まって北斗の拳をテーマにしたゲームソフトにはクソゲーが多いというのは有名な話です。
RPGを挟んでついに対戦格闘ゲームとして発売されたのが本作北斗の拳6 激闘伝承拳 覇王への道です。
1992年と言えば大ヒットした対戦格闘ゲーム、ストリートファイターIIが発売された直後であり、そのブームに便乗したいというメーカーの思惑が見て取れます。
しかし、ゲーム内容はやたらジャンプが強調されたいたり、奥義(必殺技)をひたすら狙って敵を倒すというストⅡに比べてかなり大味な出来でした。
中古で入手して説明書もなしにケンシロウで初めてプレイした時は、奥義の出し方を知らずに何度対戦してもハート様に勝てなかった。
やっと出し方が分かった北斗百裂拳の迫力のない事と当たらない事と言ったらもうね。
ケンシロウの奥義である無想転生が決まると無敵状態になるのはかなり後になって知りました。
試しにラオウでもプレイしてみたらほぼジャンプ攻撃とローキックだけで結構すんなり4面まで勝ち進めました。なんだこりゃ?
ケンシロウ以外の登場キャラクターは、ハート様が妙に特別扱いされている以外は納得なのですが、1名聴き覚えのない名前がありました。
黒夜叉?こんなキャラいたっけ?単行本全巻持ってるけど印象にない・・・他にも初期だったらシンとかトキとか後半だとシャチだとか色々いるのになぜに黒夜叉なんだろう?
評価できる点
ファミコン時代の初代ケンシロウのっぺらぼうから進化を遂げてキャラがデカくなり、グラフィックも当時としては悪くないと思います。
文字も漢字対応で大きく読みやすいです。
このゲームには、対戦格闘ゲームに付き物のコマンド技がありません。
ただボタン1回押しによる技を繰り出すのみ。
ですが、これは対戦格闘ゲームに不慣れな初心者にとってはプレイしやすかったのかも知れません。
設定でラオウが膝をついて倒れなかったり、無双転生がカイオウに効かなかったりと妙に原作に忠実な面があります。
対戦格闘ゲームなのに投げ技がないのも原作リスペクトなのか?
マイナスな点
スーファミだから仕方ないとは言え、キャラクターの動きに滑らかさがなくカクカクしています。
ほぼすべての技が奥義を出すための繋ぎといった印象でバランスが悪いです。
それからやっぱりキャラの選別ですね。
なんでボスであるシンを差し置いてハート様?
さらにハートはデブ過ぎて?ラオウは「拳王は決して膝など地につかぬ~」という事でしゃがめないらしい。
そして全キャラが下段攻撃できるのにガード方法が一切ないという点。
まとめ
ストⅡの後に発売したのにだいぶクオリティが劣るのが致命的で、対戦格闘ゲームとしては奥義さえ決めれば勝ててしまう大味なものですが、ある意味それも原作に忠実とも言える訳でキャラゲーとしてはありなんじゃないでしょうか。
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