空母を守りながらヘリを全方向に操作して工場を破壊すると言う複雑な設定や当時としてはテレビモニター100面分と広大なマップが売りだったハドソンのシューティングゲーム。
ファミコンの2コンマイクに向かって「ハドソン!ハドソン!」と叫んだプレイヤーも多かったはず。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | ハドソン |
ジャンル | シューティング |
発売日 | 1985年2月22日 |
価格 | 4,900円 |
容量 | 16KB |
ゲーム概要
当時としては広い縦横10画面ずつテレビモニター100面分のマップにヘリコプターを16方向にスクロールするシューティングゲーム。
バンゲリング帝国三部作の完結編となる作品。
プレイヤーは、広大なバンゲリング湾に浮かぶ数多くの島々の中から6つの秘密工場を探し出し、完全破壊を目指す。
コントローラー操作
十字ボタン | 上:前進(押し続けると加速) 下:後退(離すと停止) 左:左旋回 右:右旋回 |
Aボタン | バルカン砲を発射。 ヘリコプターを離着陸 |
Bボタン | 爆弾を投下 ヘリコプターを離着陸 |
セレクトボタン | ゲームモードの選択 ゲームAは初心者用 ゲームBは上級者用 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
ゲームストーリー
地球制服をもくろむバンゲリング帝国が、恐るべき最終兵器を開発しつつある、という情報がはいった。これを阻止するために、キミたちは空中で敵の本拠地「バンゲリング湾」に潜入したのだ。ここに点在している6つの秘密工場を、ヘリコプターで探し出し、すべて破壊することがキミの使命だ。
説明書より
攻略法
- まず全体の地形をおぼえる。
- 工場を攻撃する前に、まわりの高射砲やタンクなどを破壊しておく。
- 同じ工場を集中的に攻撃する。
- 「ALERT」の表示が出たら、すぐに空母の上空に直行する。
- 「WARNING」の表示が出たら、できるだけ早くドックをみつけだして、出航する前に戦艦を破壊する。
- ヘリコプターのダメージが100を超えたら、最後の力でヘリコプターをコントロールして、工場などの上に墜落するように努力する。
BGM
勇ましくいかにもなBGMですが、これだけしかないのはいささか寂しいですね。
時代とは言え、もう少しバリエーションが欲しかった。
ゲームレビュー
バンゲリングベイと言えばやっぱりコントローラ2のマイクのボリュームを上げて『ハドソンハドソン』って叫び続けるとマークが赤くなり、最高6機までの戦闘機がスクランブル発進するって言う例の裏技?ですね。(説明書に書いてあるけど)
あれが結局マイクにどんな音でも入ると有効だって聞いた時には、なんか「オトナってズルイ!」って感じました。
左右で旋回、上下でスピード調整と言う複雑な操作や不親切なマップ設定などもあり、何をして良いか分からずに混乱した当時の小学生は多かったようです。
常に上からみた画面で横、縦画面に慣れた多くのプレイヤーは慣れが必要で微妙な操作ミスが命取りになります。
評価できる点
自軍の空母を防衛しながら敵の基地を攻撃するという戦略性とリアルタイムで変化する戦況は臨場感があり、この時期のファミコンにはないユニークなシステムで先見性がありました。
マイナス点
面を進めてもほとんど変化がないので3面をクリアすると同じ作業の繰り返しで飽きてしまうという致命的な欠点があります。
独断評価チャート
まとめ
このバンゲリングベイは、一部ユーザーにはクソゲーと呼ばれておりますが、ナカナカどうして戦略性のあるオトナ向けのシューティングゲームだったんですね。
当時のハドソンでは「このゲーム、ものすごく面白いよな!」という発売前の認識だったそうですが、ユーザーの反応とズレがあったと高橋名人は後に語っています。
確かに低年齢層には難しくても大人になってプレイしてみるとそこそこ楽しめます。
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