項劉記【SFC】1作限りで終わった隠れた名作

項劉記【SFC】 テーブル

パソコンPC-9801で発売されたコーエーの歴史シミュレーションゲーム項劉記のスーパーファミコン移植版。他のコーエーの歴史物とは一味違った魅力がある。

機種スーパーファミコン
メーカーコーエー
ジャンルシミュレーション
発売日1994年4月6日
価格14,080円(税込)
容量12MB
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ゲーム概要

秦帝国が崩壊後に起きた楚漢戦争をテーマにしたターン制、歴史シミュレーションゲーム。

プレイヤーは、4つのシナリオから項羽か劉邦のどちらかを選択。

内政・戦闘は各軍隊で行い、都市間の移動はメインマップ、敵との戦闘時には戦闘画面になる。

ゲームクリア

全ての都市を支配し中国を統一する。

ゲームオーバー

相手に全ての都市を奪われるとゲームオーバー。

コントローラー操作

十字ボタンカーソル移動
Aボタンコマンド決定
Bボタンコマンドキャンセル
Xボタンコマンド決定、軍団一覧を表示
Yボタン使用しない
LRボタン勢力マップを表示
セレクトボタンコマンドを表示
スタートボタン使用しない

BGM

中国を舞台にした歴史物らしく壮大で威厳のあるクオリティの高いBGMが並びます。

それもそのはず作曲は映画やドラマ、アニメのサウンドトラックを数多く手がけていた音楽プロデューサーの長谷川智樹でした。コーエーのゲームだと本作以外にも三國志7も手掛けています。
この時代は本当に贅沢な起用が多いですね。

収録サウンドトラックアルバム

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光栄サウンドウェア【項劉記】

攻略動画

【SFC】28年ぶりに項劉記 シナリオ4項羽 クリアまで(光栄)

ゲームレビュー

項劉記に関しては三國志シリーズや信長の野望シリーズに比べてマイナーな為に説明書をアップロードしたサイトがないので操作方法が分からず完全に手探りの状態から始めてみました。正直言っていまだによく分かってない面も多いです。

プレイする前は、三國志シリーズに近いのかな?というイメージでしたが、実際にプレイしてみると同時期にコーエーから発売されていた三國志シリーズとはシステムがだいぶ違います。まあ城攻めとかは共通点がありますが。

ゲーム中には現代の日本でも使われている「背水の陣」や「四面楚歌」の語源となっているイベントも登場します。

評価できる点

項劉記ならではの特徴と言えるのは項羽と劉邦の2大勢力しかプレイヤーは選択できない点です。

しかし、各シナリオには韓信、黥布などの直接支配でない独立した複数の勢力がいます。一応、劉邦側の勢力とはなっていたりしますがプレイヤーは直接操作することはできないし、裏切るかも知れないというスリリングさがあります。

またスーパーファミコンにしてはグラフィックが優秀で戦闘ではアニメーションする場面もあります。

マイナスな点

戦闘は比較的単純で野戦から攻城戦と移るので時間が掛かります。まあこれは他のコーエーの歴史シミュレーションも似たり寄ったりですが。

独断評価チャート

項劉記の評価チャート

まとめ

他のコーエーの歴史物と比較してもシステムがユニークで『史記』や横山光輝の『項羽と劉邦』を読んでいる人にとってはかなり楽しめる作品です。

惜しむべきは項劉記がシリーズ化されずこれ1作限りになってしまった事です。やっぱり三國志や信長に比べてマニアック過ぎたか。

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