スーパーファミコンで発売されたカプコン初の本格派RPGシリーズ第1弾。
全体的にかなり粗い出来とは言え、気合の入れようは伝わってくる。
機種 | スーパーファミコン |
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メーカー | カプコン |
ジャンル | ロールプレイング |
発売日 | 年月日 |
価格 | 9,800円(税抜) |
容量 | 12MB |
ゲーム概要
クォータービュー、コマンド選択型ターン制RPG。
プレイヤーは、白竜族の騎士リュウとなって黒竜族さらわれた姉の救出と世界を救う旅にでる。
旅の道中では種族の異なる7人の仲間が加わる。
根性値
本作独自の隠れパラメーターが根性値。
ボス級の敵キャラにはそれぞれ設定されており、ヒットポイントがゼロになっても根性値が高いとなかなか倒せずにかなり粘ってくる。逆に低いとあっさりと倒せる。
十字ボタン | キャラクター、カーソル移動 |
Aボタン | コマンド決定、会話、宝箱開ける、調べる |
Bボタン | コマンドキャンセル |
Xボタン | 使用しない |
Yボタン | 使用しない |
LRボタン | アイコン・カーソル移動 |
セレクトボタン | コマンド選択、最大HP、MP表示 |
スタートボタン | マップ入手後に現在地確認 |
BGM
本作で一番驚かされたのはクオリティーの高いBGMでした。
基本に忠実な中世ヨーロッパ風の世界観にマッチするクラシックをベースに臨場感のある素晴らしい名曲の数々が収録されています。
町ごとにBGMが違うっていうのも凝ってます。
攻略動画
ゲームレビュー
ブレスオブファイア 竜の戦士は、カプコンでシリーズ化されるRPGの最初の作品となります。
すでにエニックスのドラゴンクエスト、スクウェアのファイナルファンタジーは人気シリーズとなっており、アクションゲームが得意だったカプコンが焦りを感じて制作したようにもとれます。
ストーリー、キャラクター等の設定にはドラクエとFFシリーズからの強い影響を感じます。
主人公であるリュウはドラゴンに変身できるという特技がありますが、これもドラクエですでにドラゴラムって呪文があったからなぁ。
本作独自の要素としては、コマンドが漢字一文字で表示される点です。
例えば装備だったら『装』、道具だったら『道』と表示されます。最初はやや違和感がありましたが、慣れるとほぼ間違える事はないし非常に分かりやすく使いやすいです。日本人で良かった!感じです。
評価できる点
仲間となる8キャラクターは、すべて種族が異なっていて個性的です。
この手のRPGの中心メンバーはとかく人間に集中しがちなのでユニークな設定でした。
またボリュームがかなりあるので長く遊べます。
マイナスな点
- 重要なイベントやアイテムの入手方法がノーヒントだったり、説明不足だったりする。
- フィールド内で早歩きができない。
- 魔法に対する説明がゲーム内で一切ないので説明書がないと効果が分からない。
- 後半に登場する帝都の地下奥に行くとハマって脱出できなないバグあり。
- ダンクの合体技はなんだか他のキャラクターが不憫に思える。
- 街中で家の中にいる住人が不在の事が多く、別のキャラクターが同じセリフを言う手抜き仕様。
それとストーリーが後半へ進むほど雑になっていく印象を受けるんですよ。たぶん制作時間が足りなかったんじゃないかな。
独断評価チャート
まとめ
カプコンの本格的RPG第1弾というのもあってか、かなり気合が入っているのは伝わってきますが、空ぶっている部分も多々あります。
個人的には名作とは言えないまでも力作ではありますね。
カプコンが好き、スーファミ時代のRPGが好き、長く遊べるゲームがしたい人にはおすすめします。
本作からブレス オブ ファイアはシリーズ化されてPS2の5まで発売される人気作となりました。
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