芸能人がタイトルになっているゲームなのにジャンルはアクションではなくRPG、舞台は中世でなく現代、戦闘は営業でよいしょする等、あらゆる意味で型破りなクソゲー?隠れた良作?
当時の売れないアイドルグループの売り出す為のゲームが実情だったのか?
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | ナムコ |
ジャンル | RPG |
発売日 | 1988年6月23日 |
価格 | 5,500円 |
累計売上 | ?本 |
ラサール石井のチャイルズクエストとは?
一応、パッと見はドラクエ風のRPGタイプ。
プレイヤーは、石井光三オフィス所属アイドルグループ、チャイルズの新人マネージャーとなり、日本によく似た国の全国都市を駆け回り、ファンを増やしながらコンサートをしたり営業活動をしていく。
全国各地で営業活動を繰り返し、ときお公会堂ホールでのコンサートを成功させるのが最終目的となります。
チャイルズメンバー
チャイルズは、当時石井光三オフィスに実際に所属していた3人組のお笑いアイドル。
結局生き残ったのはリーダーの磯野貴理子さんのみでした。
プロフィールの年齢は19歳。ただし妹はハタチというのは、当時レギュラー出演していた『笑っていいとも』の番組内で妹さんが出演して年齢サバ読みがバレた実話エピソードです。
磯野貴理子
あだ名は「きりこ」三重県出身。
生まれつき顔がでかく、2歳にして神童と呼ばれ4歳にしてぐれ始める。
一応グループのリーダー。年齢は19歳。ただし妹はハタチ。
久留龍子
あだ名は「りん」 熊本県出身。
生まれつき霊能力を持ち3歳にしてイタコを目指す。
天才的なぼけ。こぶしのきいた歌い方。この子が外せば笑いが取れる。
茂原裕子
アダ名はゆうこ。神奈川県二俣川出身。
生まれながらの脂症。あまりの油のために、滑って幼稚園に通えず。
必死で豆腐を食べたおかげでなんとか小学校には通えるようになる。
尿意をオムツで処理
このゲームの最大の特徴は、チャイルズが歩いていると尿意をもよおすので紙オムツを常に用意しなければいけない事。
紙オムツがない場合は、チャイルズのメンバーが泣き出して事務所に帰ってしまう。
しかし、持ち物がたった6つしか所持できないので大量に持ち歩く事ができない。
不満度
チャイルズの各メンバーには不満度が設定されていて、セクハラを受けたり食事やホテルの待遇に不満があると上昇し、上限を超えると期限を損ねて事務所の地下に帰ってしまう。
裏技
HPMP回復場所
- しゃちぽこ:下水処理場西側入り口から南の半島の先端
- ぽろろ南:ぽろろの南の海と高山で隔離された民家が見えるところの南の端
- ごわす:ごわす東の民家から西2、南3マス
- めんたいこ:めんたいこ南東の1マス分の砂地
- せんだいん北:なぎさかたびらの情報がきける民家から北2マス
- ぽろろ北:さわやかおつうじの情報が聞ける民家から北の離れ小島
BGM
パスワード入力のとぼけた感じのBGMが良いですね。
その他のBGMも意外に悪くないんだよな。
ゲームレビュー
ついにラサール石井のチャイルズクエストに手を出してしまった。
そんなつもりじゃなかったのに・・・
ファミコンの名作を紹介するサイトでは、ほぼ無視されているこのソフト、それもそのはず見事なまでのバカゲーかつクソゲーです。
中にはちゃんと遊べる隠れた名作的な意見もあるのにびっくりします。
そういう人たちって実際にこのラサール石井のチャイルズクエストをプレイしたのでしょうか?
誰かの受け売りじゃないの?
当時は有名お笑いタレントの名前を借りてファミコンのソフトを売り出すってのが定番だったんですよね。たけしの挑戦状とかさんまの名探偵とか所さんのまもるもせめるもとか。
そんな中、だいぶタイミングが遅れて発売されたのが、ラサール石井のチャイルズクエストです。
ただこのゲームの発売は1989年なんですよ。
1989年って言ったらすでにドラクエ2も発売されていた時期なのですが、その割にグラフィックもシステムもやや古臭い印象を受けます。
評価できる点
ゲームの続きをやる際は、ドラクエのふっかつのじゅもんのようなパスワード入力式なのですが、社長の名前である『石井光三』の4文字のみ漢字入力となっています。
通常のパスワード入力は、『アルファベット』か『ひらがな』の入力のみなので間違いやすいのですが、漢字が入る事で入力文字が少なくなり、間違いにくくなっています。
内容は一見ただのドラクエ類似ゲームにも見えますが、その徹底したバカバカしさとパロディーネタの数々は、よくあるドラクエ類似ゲームとは一線を画す個性がありアンチテーゼにもなっています。
マイナスな点
やる気が削がれるのが、やはり尿意です。
ひどいと紙オムツを使って次の2歩くらいでまた尿意がきます。
だけど、アイテムは6つしか持てないから、せいぜい持てる紙オムツは3つまでです。
いつ尿意が来るかは完全に運次第。
あと敵がちょっと遠くに移動しただけで急に強くなったりしてバランスが悪いです。
その為、強制的なレベル上げが必要になります。
まとめ
途中までゲームを進めたからクリアするつもりでいましたが、ある時、他にもやりたい面白そうなゲームがたくさんあるのに自分はなんてこのゲームをやっているのだろうか?という疑問がわいてきて途中でリタイアしてしまいました。
タレントとしての人気が上がると安い食事やホテルだと文句言うようになったりと妙にリアルな面は結構好きなのですが、キャラクター自体に魅力がなく、全体的に完成度が低すぎました。
このゲーム、かつでは価格の安さと品質の高さが売りだったナムコから発売されて定価が5,500円もしたんですね。
それでもそれなりに売れたのだとか。バブル絶頂期の話でした。
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