アイコン選択型アドベンチャーゲームでDOG(現スクウェア)のディスクシステム第1弾ソフトとなった水晶の龍(ドラゴン)。
一番のウリはキャラクターがアニメーションする事だったが、その反面に容量を使いきってしまい、本編のBGMが無くなってしまった。
機種 | ディスクシステム |
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メーカー | DOG(スクウェア) |
ジャンル | アドベンチャー |
発売日 | 1986年12月15日 |
価格 | 3,400円(税抜) |
累計売上 | 35万本 |
ゲーム概要
当時としては画期的なキャラクターがアニメ動作するSFアドベンチャーゲーム。
選択肢もコマンド式ではなく、9つのアイコンからの選択式で非常に意欲的な作品だった。
アニメーションパートは、ガンダムシリーズで知られる日本サンライズが担当。
キャラクターデザインは、機動戦士ガンダム(劇場版)や銀河鉄道999の作画を担当したアニメーターの佐藤元を起用。
発売元のDOGは、ディスク・オリジナル・グループ(Disk Original Group)の略でディスクシステムのソフト開発の為にスクウェアを中心とした新興メーカーで結成されていたメーカー。
コントローラー操作
十字ボタン | カーソル移動 |
Aボタン | 決定、実行 |
Bボタン | 方向選択 |
セレクトボタン | 使用しない |
スタートボタン | キャンセル |
ゲームストーリー
突然現われた伝説のドラゴンに王女シンシアと親友ナイルがさらわれてしまった。主人公“ヒュー・ルーカス”はシンシア、ナイルを探し出すことができるのだろうか?行く手に現れる謎の美女“ユージン”、彼女の目的とは何か。
説明書より
BGM
BGMがあるのはオープニングとエンディングのみで本編では容量の関係で一切ありません。
ファイナルファンタジーシリーズのBGMで知られる植松伸夫が手掛けています。
ゲームレビュー
水晶の龍の最大の売りであるアニメーションって言ってもファミコンだから、せいぜい目の瞬きと口元が動くくらいなのですが、それでも当時としては画期的なゲームでした。
発売当時22ページ分のマンガが付録として付いていて友達に読ませてもらったけど、さすがに内容までは覚えてないな。
まだまだ弱小メーカーだったスクウェアですが、この水晶の龍あたりからバランスが悪いとは言え興味深い挑戦的なソフトが増えてきます。
ウソテク シンシアの野球拳
雑誌「ファミマガ」ことファミリーコンピュータマガジンで紹介されたウソテクの中でおそらくもっとも有名なのが水晶の龍のヒロインであるシンシアと野球拳ができるというネタでした。
この雑誌は、紹介する裏技の中で1つだけウソテクがあり、それを見つけるのが恒例となっていましたが、このウソテクを真に受けた少年達がゲームの内容も知らずに購入したおかげで?この『水晶の龍』は売り上げ本数35万本のヒット作となりました。
当時は弱小メーカーだったスクウェアとしたら大助かりのウソテクでした。
もちろん、ウソなのでどんなに遊んでもシンシアと野球拳は出来なかった・・・
そして時は流れ、YouTube上でわざわざ当時のウソテクのシンシアと野球拳をフラッシュで再現した動画を発見!
これだ!当時見たかったのはこれなんだ!と軽い感動を覚えました。
評価できる点
何と言ってもグラフィックです。
当時、ファミコンでこんなアニメ的なグラフィックのゲームソフトなんてなかったし、そのアニメ風のキャラクターが一部とは言え実際に動くというのは度肝を抜かれました。
問題点
結局、そのアニメ的な演出にほぼ全てのデータ容量を使ってしまい、ストーリーやBGM等それ以外の要素が二の次になってしまった点が惜しまれます。
まとめ
もうね、『水晶の龍』で調べてもシンシアと野球拳の話題しか見つからない訳ですよ。
実際のゲームにはそんなシーンはなかったのにもかかわらず、ストーリーなんてほどんど覚えてないし、結局それがこのゲームのほぼすべてって印象になってしまっています。
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