色々問題があって東京都知事を辞職した舛添要一氏がバブル末期に監修して発売されたビジネスマン向けアドベンチャーゲームが、この舛添要一 朝までファミコン。
タイトルはもちろん「朝まで生テレビ」からのパクリ。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | ココナッツジャパン |
ジャンル | アドベンチャー |
発売日 | 1992年4月17日 |
価格 | 7,980円 |
累計売上 | ?本 |
ゲーム概要
コマンド総当たり方式のアドベンチャーゲーム。
プレイヤーは、「ココナッツ商事」に務めるサラリーマン・藤沢和人(営業部第一課課長)となり、舛添氏にアドバイスをもらいながらライバル企業との土地の買収合戦に勝利するのが目標というストーリーは、92年の発売だけあって実にバブリー。
クイズの答え
全4章で構成されており、章の終わりには全20問の舛添クイズが出題される。
クイズに正解してくてもゲームクリアは可能。
第1章
正解 | |
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第1問 | C.プレゼンテーション |
第2問 | A.コンセプト |
第3問 | C.ネゴシエーション |
第4問 | B.社内ベンチャー |
第5問 | C.マトリックス |
第6問 | A.政治経済を読む |
第7問 | B.垂直統合 |
第8問 | C.POS |
第9問 | A.アパレル |
第10問 | A.実質賃金 |
第11問 | B.人事院勧告 |
第12問 | C.レイ・オフ |
第13問 | A.クーリング・オフ |
第14問 | A.契印 |
第15問 | B.不渡手形 |
第16問 | C.プライムレート |
第17問 | A.約135kcal |
第18問 | B.支払手形 |
第19問 | A.印紙税 |
第20問 | A.マル優 |
第2章
正解 | |
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第1問 | C.加算税 |
第2問 | C.督促状 |
第3問 | C.デノミ関連株 |
第4問 | B.債券 |
第5問 | C.ワラント債 |
第6問 | B.償還 |
第7問 | C.G7 |
第8問 | A.スワップ協定 |
第9問 | B.EMS |
第10問 | C.ユーラトム |
第11問 | A.アモルファス |
第12問 | B.レア・メタル |
第13問 | B.ハイブリッド材料 |
第14問 | C.インテルサット |
第15問 | B.コネクション |
第16問 | C.プロトコール |
第17問 | C.ペンディング |
第18問 | B.根回し |
第19問 | A.コンセンサス |
第20問 | B.シナジー効果 |
第3章
正解 | |
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第1問 | A.ノベルティ |
第2問 | C.コンフリクト |
第3問 | A.クロージング |
第4問 | B.ミーイズム |
第5問 | C.ダブルポケット |
第6問 | B.ナショナル・ブランド |
第7問 | C.福岡県 |
第8問 | B.フレックス・タイム |
第9問 | C.プリペイド・カード |
第10問 | B.ZD活動 |
第11問 | B.QC |
第12問 | B.覚書 |
第13問 | C.念書 |
第14問 | B.約200km |
第15問 | C.ホロン経営 |
第16問 | A.脳死臨調 |
第17問 | A.イノベーション |
第18問 | A.キャリア・プラン |
第19問 | C.モラール・サーベイ |
第20問 | B.ヘッド・ハンティング |
ブーメラン名言集
付録の書き下ろし小冊子舛添BOOKには、未来の自分に対するブーメラン名言も多数収録されているのも大きな魅力。
- 公私混同は失敗の元
- その費用は誰が出しているのか考えるべきだ。自前の金も出せない男に自由はないのだ
- ビジネスがらみか、自分自身の楽しみのためかの区別ができない男はダメである
- 最後に一言!趣味はたくさん持ちなさい。仕事も遊びも中途ハンパなヤツは成功しない
BGM
平凡で取り立てて良いパートはないかな。
ゲーム同様もうちょっとBGMにもメリハリがあれば・・・
ゲームレビュー
ゲームって普段経験できないワクワクするような事を疑似体験したい訳じゃないですか?
それなのに本作『舛添要一 朝までファミコン』では、セクハラする取引先の社長の接待したり、会社内の上司やいやな同僚に気を使ったり、果たしてこんな経験をゲームでしたい人っているのだろうか?
確かにお父さんの大変さを知るために子供が遊ぶっていう考え方もあるかも知れません。
だけど内容はどう考えても子供向けではないのです。
ストーリーの要所では、舛添要一がキャラクターとして登場してアドバイスしてくれます。
いやちょっと待て!この人って当時、国際政治学者を名乗っていなかったけ?
経営やビジネスに関するキャリアは一切ないはずなのに、なんでレクチャー出来るんだろう?
まあゲームの内容自体は、結構まっとうなアドベンチャーゲームではありますが、主に子供向けのファミコン市場では、得意先を芸者で接待したりする場面があったりとかなりの異色ソフトです。
他にも若い女性部下が、かがんだ時に胸の谷間が見えると喜んでいる主人公、部下へのセクハラやる気満々だな!
評価できる点
このゲームの一番良い点は、文字が大きく漢字表記なので非常にテキストが読みやすいという点です。
これだけデカイ文字で漢字表記できるなんて、ひらがな表記だけの初期の頃を思い返すと感慨深いです。さすがファミコン末期!
舛添メモ(再開パスワード)もアルファベットだけで短く大きな文字なのでまず間違える心配がありません。っていうかこの時代なのにまだバッテリーバックアップじゃなかったのかよ!
マイナスな点
土地の買収をライバルと競い合ったり、ゲーム全体からバブル臭が漂い過ぎている事。
ゲームの場面でゲスだなと思ったのが、取引先の社長にセクハラをされた芸者に主人公が謝れと迫る場面。
セクハラの被害者が加害者に謝れとは・・・何となく舛添要一氏の女性観がうかがえます。
それから各章の最後にビジネス用語や経済関係、さらになぜか舛添要一関連の問題が出題されるのですが、古すぎて廃れてしまった言葉や廃止になっている制度もあってかなり難しめです。
例えばこんな出題がされます。
問・次のうち舛添要一の著書でないものはどれ?
問・舛添要一の出身地は?
知らんちゅーの!
こんなもん朝まで出来るかよ!
まとめ
ゲームストーリー自体は、それなりに練ってありますが、アイコン選択式なのがかえって使いにくいです。
コマンド総当たりで特に謎解きとか難しい箇所もないので大人には物足りなく、子供には難しすぎる内容なので一体誰に向けて制作されたのか謎のゲームですね。
ストーリーは、それなりに楽しめるから決してクソゲーではないのですが、舛添BOOKのブーメラン名言集のおかげで伝説のゲームとなりました。
中古相場の価格は以前は箱なしで1000円くらい、例の政治資金私的流用疑惑と辞任騒動でブーメラン名言集が各メディアで紹介され一時は2万円を超えましたが、騒動の鎮静化と共に朝までファミコンの中古価格も落ち着きました。
コメント
舛添本人はゲームの遥か上を行く糞人間