今は亡き東亜プランを代表するメガドライブで発売された激ムズシューティングゲーム。
当時のゲームマニアは熱狂、でも今プレイすると?
機種 | メガドライブ |
---|---|
メーカー | 東亜プラン |
ジャンル | シューティング |
発売日 | 1989年12月9日 |
価格 | 6,000円 |
容量 | 4M |
ゲーム概要
縦スクロール式、一発アウト制シューティングゲーム。
メインショットでは空中、地上どちらも攻撃可能となっている。
ドクロマークのオプションボックスを破壊すると出現する3種類のウェポンでパワーアップしてクリアを目指す。
十字ボタン | 自機8方向移動 |
Aボタン | ショット |
Bボタン | ボンバー(達人ボム) |
Cボタン | ショット(連射) |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
BGM
メガドライブ版は、オリジナルであるアーケード版の約1.2倍の速度になっています。
これによってやや落ち着きのないプレイしていてせかされているような印象になってしまいました。
作曲者の弓削雅稔氏はインタビューでリージョン変更による仕様を知ったのがマスターアップの2週間前だったことから調整が間に合わなかったと発言しています。
ちなみにメガドライブミニ2版では修正されています。
攻略動画
ゲームレビュー
TATSUJINは、とにかくゲームはクリアが難しいほど良いという風潮があった時代のシューティングゲームの代表って感じです。
攻撃方法は極めてシンプルでメインショットは地上、空中両方に対応のスターフォース方式、パワーアップアイテムで徐々に強くなるグラディウス方式です。
もともとマニア向けに制作されたような側面があり、しょっぱなからライトユーザーを拒否するような難易度で出迎えてくれます。やたら親切で難易度が低いゲームがあふれている現代とは真逆ですが、これも時代による価値観の移り変わりでしょう。
ただ理不尽に難しい訳ではなく、敵の出現位置や行動パターンを覚えてしまえば何とかなる典型的な覚えゲーです。
大きな特徴は『達人ボム』と呼ばれるボンバーの存在です。これを使うと敵とそのミサイルも丸ごと消し去ってしまうという究極の武器です。(初心者救済措置?)
残念ながら開発した東亜プランは1994年に倒産しています
評価できる点
画面いっぱいに広がる武器であるサンダーレーザーと画面半分を覆い尽くすような敵ボスはかなりの迫力です。当時としてはかなりの好移植と言えるでしょう。
マイナスな点
メガドライブ版はとにかく自機も敵キャラもでかい!
もともとキャラクターがデカいのに加えて縦画面だったアーケード版を無理やりメガドライブ向けに横画面に再構成したので画面がかなり狭く感じます。
よって被弾しやすくてさらに難易度高めか?
初見だとまず回避できないような箇所も複数あり、何度も失敗して繰り返し学習する必要があります。
せめて入口である1面くらいは誰でもすぐにクリアできるレベルにして欲しかったかな。
独断評価チャート
まとめ
クリアするにはまさしく達人級の努力をしなければクリアが難しい本作ですが、敵の出現パターンや動きかたは決まっているので覚えて反復練習を繰り返す事によって逆に努力次第で誰でもクリアできるかも?っていう難易度は極めて日本人向けだったのでしょう。日本で人気だったのに海外ではイマイチだったのはそのあたりにあるのかも知れませんね。
本作TATSUJINシリーズの新作は2024年にTATSUJIN EXTREMEとしてPS5で発売予定です。
コメント