ヘクトというマイナーメーカーからひっそり発売された初期プレステのシミュレーションRPGがライアット・スターズ。
実は隠れた名作との評価が多いが真相はいかに?
機種 | プレイステーション |
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メーカー | ヘクト |
ジャンル | シミュレーションRPG |
発売日 | 1997年5月2日 |
価格 | 7,480円 |
容量 | CD-ROM×1 |
ゲーム概要

クオータービュー型、ファンタジー・シミュレーションRPG。
へクスマップでの戦闘はユニット間のリアルタイムバトルで行われ、勝利すると街や城で装備を整え、キャラクター編成と育成を行い次のミッションへ進める流れとなる。
剣士、騎士等の人間キャラクターからドラゴン、シーフ等のモンスター、妖精まで仲間になる種族は全128種類で5名までのユニットで戦闘に挑む。組み合わせはプレイヤーの任意で最大60名まで編成可能。
通常のRPGと違い、経験を積んでも自動的にレベルアップはせずにプレイヤーの任意のタイミングで稼いだ賞金を使いレベルやパラメータを個別に上げるジュエルシステムが採用されている。
戦闘で失ったキャラクターは、基本的に復活せずにそのままストーリーは進行するが、保険金がもらえるユニークなシステムがある。
敵を全滅させる等の各ステージに提示さらた条件をクリアするとステージクリア。全5章構成。
ステージの特定条件をクリア出来ない場合、主人公のユニットが全滅した場合はゲームオーバー。
コントローラー操作
十字ボタン | カーソル移動 |
〇ボタン | コマンド決定 |
×ボタン | コマンドキャンセル |
□ボタン | パーティーアタック、ユニット色分け表示 |
△ボタン | ヘルプ |
Lボタン | 使用しない |
Rボタン | 使用しない |
セレクトボタン | 使用しない |
スタートボタン | ゲームの開始 |
BGM
作品がマイナー過ぎて音源がありませんでした。
クラシックを基調とした伝統的で基本に忠実なファンタジーRPGのBGMといった印象で全体的に手堅くまとまっています。サントラも発売されていますが、現在では入手困難です。
攻略方
攻略本を入手した訳ではないのですが、これと言った攻略サイトがないので、自分でプレイした範囲で攻略情報をまとめました。
最強ドラゴンの作り方
ケルブシルフ
ウインドストームという強風で敵を蹴散らす必殺技を持つ最強のドラゴン。
クリスタルドラゴンからSTR20、AGL30、SKL20以上でクロスチェンジできる。
ティアマット
シャドードラゴンからSTR30、MAG20以上クロスチェンジできる。
強い編成
前衛:ドラゴン、固いキャラ、後衛:魔法使い+フェアリー
基本的には初期フェイの編成(前衛ドラゴンorゴーレム、シェルナイト等の固いキャラ)中央に魔法使い+端に回復と攻撃補助のフェアリー系)2人が一番バランスが良いみたいです。だからこの編成のユニットを多く作るほど面白いかどうかは別として安定して強くなります。
後衛:サジタリウス4人+リッジ
これはリッジを中心においての全員弓兵の編成。すべて後衛に横並びにすれば3マスまでの遠距離に加えて接近戦でもかなり強い編成。
前衛:シェルナイト2人+後衛:カーバンクル2匹
前衛にはカイン等の騎士系からクロスチェンジしたシャルナイトを2名置いて攻撃力と防御力を強化。後衛には額からレーザーを撃つネコ型モンスター、カーバンクル2匹、後衛中央に攻撃補助+回復薬としてフェアリー系を一体置くとバランス型、前衛中央にドラゴンを置けば物理攻撃に特化した超攻撃型ユニットになる。
攻略動画
ライアット・スターズの裏技
いきなり10万ジュエルからスタート
ゲームスタート時の名前を『わにさん』と入力する。
錬金術1:保険金殺人
初期の資金難から脱出するのに手っ取り早いのがウーズ(スライム)等を買えるだけ買って戦場で見殺しにして保険金を受け取る通称、保険金殺人。さらにスーパージュエルを武器屋に売れば2,500ジュエルもらえる。
錬金術2:機械兵削除
最初の機械兵を雇えるようになったら買えるだけ買って解雇(削除)する。その後に残った持ち物を武器屋に売るとなぜか解雇後の資金との合計値が機械兵の値段より高くなるので繰り返すと無限に資金が増やす事ができる。
ゲームレビュー
ライアットスターズ・・・つい最近まで聞いた事もなければ存在すら知らなかったゲームです。
たまたまブックオフの店頭で見かけて手に取った印象はと言うと「なんだこのグラフィックは?ひどくない?」
最近のアニメ絵とも当時の流行りとも違う同人誌っぽいジャケットイラスト、当時としてもレベルの低いCGグラフィック。なんでこの手のクリアすれば終わりというRPGにしては中古価格が比較的高いのか妙に気になる・・・
これはもしかして隠れた名作なのでは?と淡い期待をして購入してみました。
プレイしてみて印象が何か以前プレイしたゲームに似ているな?という印象。すぐにそれはスーパーファミコンで発売された初代フロントミッションだと気付きました。
へクスマップ戦闘とキャラクターをチューンナップして次の戦闘の準備するシステム、クリア後に倒した敵数が表示される画面、中断データは1個のみでロードしたら自動的に消えてしまうシステムもそのまんまです。
普通にプレイすると難易度は高い

ファンタジー系シミュレーションRPGは、メガドラの『シャイニングフォース』とプレステの『ファイナルファンタジータクティクス』くらいしかマトモにプレイした事が無く不慣れなので本当に難しかったです。ネット上には難易度はさほどでもないという情報もありましたが、それはバグによる攻略法を知っている場合で初心者が正攻法でクリアするにはハードルが高いゲームです。
私は2章に入ってからステージクリアするだけで精一杯になりラストステージでどうやってもクリアできないという、いわゆる『詰んだ』状態となり、最初からプレイし直しています。
このゲームでは、クラスチェンジが非常に重要だという事をまったく知らなかったので2章ラストまでいっさいクロスチェンジをしませんでした。そのため敵の強さに追いつかなくなり行き詰ってしまったのでした。
強くするにはひたすら銭!
このライアットスターズでキャラクターを強くするのは経験値稼ぎではなく稼いだジュエル(お金)をつぎ込んでレベルアップや各パラメータを強化する事です。とにかく世の中銭!銭さえあれば何でもできる!という分かりやすい世界です。
まるで昨今の課金すればいくらでも強いキャラクターを作れるスマホゲームを先取りしたような世界観です。
意図しないバグが生んだ奇跡?
本作は、初心者が正攻法でプレイするとかなりの難易度なのですが、裏技の錬金術をいかにうまく利用して楽にクリアできるかがポイントになっている珍しい作品です。
おそらくこららのバグがなければただのマニアックなゲームとして埋もれてしまっていた可能性が高きです。
評価できる点
過去の名作をオマージュ?
このライアット・スターズと言うゲーム、かなりのSRPGマニアが作ったのでは?と想像させるほど過去の名作からユニークな点をうまくパクっているように思えます。
全体的な雰囲気は『フロントミッション』、5人で1ユニットという設定は『伝説のオウガバトル』、モンスターが仲間にできて成長するという点は『女神転生』といった感じでさまざまな作品からええとこどりしているようにも思えます。
圧倒的な自由度
通常この手のRPGは、ストーリーもキャラクターの選択、成長もほぼ決まっており、それにそって進行するしかない訳ですが、ライアットスターズはかなりの自由度があります。
キャラクターの編成から成長の仕方、仲間になるはずのキャラクターと戦って倒してしまうのもアリという自由度の高さです。
マイナスな点
マニアック要素
パーティーアタックだとか、SSアタックだとかZOCだとか、この手のゲーム慣れてないプレイヤーには聴き慣れない覚えなければいけない要素があるので最初はややとっつきにくいです。慣れるとこれが楽しいのですが。
攻略情報が極端に少ない
とにかく存在自体がマイナーなので攻略情報がほぼありません。攻略本は入手困難だし、全編を網羅した攻略サイトすらありません。私の場合は検索で断片的に情報を拾ったり数少ないYouTubeでの動画を参考になんとか進めてクリアしました。
ウィキペディアの専用ページすらないのがその存在のマイナーさを物語っています。
キャラクターによる偏りがある
キャラクターによって使える、使えないがハッキリし過ぎているので使えないキャラクターはいくら育ててもそれなりでイマイチ強くなりません。
グラフィックが残念
これについてはプレイしているうちに見慣れましたが、まあ好みが分かれそうです。
独断評価チャート
まとめ
初代プレステの隠れた名作と言えば確かにそうですが、初心者お断り的な本当にファンタジーシミュレーションRPGが好きなマニアの為のゲームといった印象ですね。
名作と呼ぶにはバグが多すぎるし、バグがあっての面白さなのでどちらかというと名作寄りのクソゲーって感じだけど、奇跡的にマジックが掛かったように面白いのは確かでめずらしく飽きずにエンディングまで行けました。
ラストまでプレイしてもどうやったら最上級職まで上げるのかとかまだ分からない事も多くて、ルートによって仲間になるキャラクターが変化したりするので何周でもプレイする事ができるのが良いですね。そして数日後には2周目をスタートしたのでやっぱり面白いみたいです。
販売元のヘクトはファミコン時代からゲームソフトを制作していましたが、ライアットスターズも含めて大きなヒット作には恵まれず残念ながら2002年に倒産しています。
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