ディスクシステムでコナミより発売された骨太で硬派な横スクロールゲーム。
主人公のシモン・ベルモントの運動能力は決して高くなくゲームの難易度が高いので途中で投げ出すプレーヤーが続出。
でも当時としては美しすぎるグラフィックとよく練られたゲームシステム、効果的なBGMで印象的な作品で86年にディスクシステムで発売され、93年にははROMカセットとして復刻されたドラキュラシリーズの元祖。
機種 | ディスクシステム |
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メーカー | コナミ |
ジャンル | アクション(横) |
発売日 | 1986年9月26日 |
価格 | Disc 2,980円 ROM 3,900円 |
容量 | 片面ディスク |
ゲーム概要
ライフ制、横スクロールアクションゲーム。
プレイヤーは、主人公であるヴァンパイアハンターの末裔のシモン・ベルモンドを操作して復活したドラキュラ伯爵の澄む恐怖の館へ挑む。
ゲームストーリー
中世ヨーロッパにある平和な小国トランシルバニア。この国にはドラキュラにまつわる伝説がある。
『魔王ドラキュラは百年に一度、キリストの力が弱まるころ、邪悪な心を持つ人間の祈りによって復活する。そして、その復活のたびに、彼の魔力は強くなる。』
過去に一度、ドラキュラはこの世に復活した。しかし、ドラキュラの全世界を暗黒の雲でおおい、闇の世界に君臨しようとする野望は、英雄クリストファー・ベルモンドによって打ち砕かれたのであった。
魔王ドラキュラ イースターに復活
ドラキュラがクリストファー・ベルモンドとの死闘に敗れ、トランシルバニアの片田舎に再び眠りについて百年がたとうとしていた。
イースターの夜、町ではキリストの復活を記念して盛大なカーニバルが催されていた。
しかし、町はずれの荒廃した修道院跡では、邪教徒によってドラキュラ伯爵の亡骸に人間の生血をそそぎ、不死の生命を復活させようとする黒ミサの儀式がとり行われていた。
そして、邪悪な雷雲が町をおおい、一筋のいなずまが修道院をつらぬいた瞬間、暗黒の野望を持つ魔王ドラキュラが再びこの世に舞いもどったのである。
この危機を救おうと、ベルモンド一族の血を受け継ぐ青年シモンは、父ゆずりの不思議な力を秘めたムチを手に、1人ドラキュラ城へ乗り込んで行ったのである。
コントローラー操作
十字キー | 移動 |
十字キーの下 | しゃがむ |
Aボタン | ジャンプ +右 右斜めジャンプ +左 左斜めジャンプ |
Bボタン | +左右、下 ムチ +上 アイテム選択 |
スタートボタン | スタート・ポーズ |
武器の種類
- 短剣
- 斧
- 聖水
- クロス
- 懐中時計
ディスクシステム版とROMカセット版の違い
後に発売されたROMカセット版では、スタート前に難易度をEASY、NORMALから選択可能になった。
BGMもややアレンジしたバージョンになった。
BGM
緊張感をあおるタイトルBGMにシモンをイメージした勇ましいメインBGMなど不気味なドラキュラ城を見事に表現。
収録サントラ
悪魔城ドラキュラの裏技
座ったまま武器を投げる
十字ボタンの下を押しながらジョイスティックの上を押す。
見えない空中階段を上る(ディスク版のみ)
- ステージ18のドラキュラが登場する手前の長い階段まで行く
- 階段を登り切ったら、すぐに下に降りる
- 下に降りきる直前にまた登り始める
- 階段を登りきっても見えない空中階段を登り続けた後にフリーズする
ゲームレビュー
操作性の一番の特徴は、ジャンプ中に方向転換が出来ない点です。
これによってスーパーマリオブラザーズのようなジャンプの爽快感が味わえない反面、恐怖感とスリルを味わうことが出来ます。
扉で区切られた3つのエリアから構成される全6面ですが、難易度が高いのでそこそこボリューム感もあります。
西洋のキャラクターであるドラキュラをモチーフにしたゲームとして海外でも人気があります。海外版のタイトルはCastlevania(キャッスルヴァニア)。
今でこそ悪魔城ドラキュラは人気の定番シリーズですが、この最初の作品をディスクシステムで発売する時はさぞかし勇気がいったことでしょうね。
基本、子供向けのファミコンでゴシックホラー調のリアルで緻密なグラフィック、敵キャラはドラキュラ、フランケンなどの日本人にも馴染みのあるものからメデューサ、せむし男まで色いろ。
せむし男って何なの?って当時、親に聞いたような記憶があります。
武器はムチや鎖!
そして子供向けには厳しいあの難易度!
評価できる点
ゲームに中世ヨーロッパを舞台にしたゴシックホラーの設定を取りいれた斬新さが光ります。
本作から始まるドラキュラタイトルはハードを変えて数十年続く人気シリーズになりました。
マイナスな点
ジャンプがスーパーマリオのようにジャンプ中に方向転換ができるタイプではなく、一方向へ固定ジャンプなのでこれだけでかなりの難易度でした。
だから慣れるまで敵にやられるよりも滑落死がとても多くなりがちです。
独断評価チャート
まとめ
ラストステージのドラキュラまでたどり着くまでが一苦労の高難易度アクションゲーム。
それでも、べらぼうにムズイって感じじゃなくて頑張ればなんとかなるってレベルだったのが良かったんでしょうね。
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