アーケードゲームで人気だった『ひげ丸』にヒット作『魔界村』の要素を取り入れたファミコン用のオリジナルゲーム。試みは面白かったが雑な印象は否めない・・・
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | カプコン |
ジャンル | アクション |
発売日 | 1987年4月14日 |
価格 | 5,500円 |
容量 | 1MB |
ゲーム概要

トップビュー、任意スクロールアクションゲーム。
プレイヤーは、主人公のモモタルーを操作してクック島、カース島、マーメイド島、ヘビ島、ドクロ島、オオカミ島、 ジャックナイフ島と7つの島に乗り込みボスを倒し、謎を解明しながらキャプテン・ビアドの財宝を目指す。
敵を倒したりアイテムを獲得することによってライフが増減するシステム。
キャプテン・ビアドの宝を手に入れればゲームクリア。
敵や敵の攻撃物に接触するとライフ減。ライフがゼロになるとゲームオーバー。
コントローラー操作
十字ボタン | 4方向移動 |
Aボタン | ジャンプ、セリフ、 +上下で海上スピードUP |
Bボタン | タルを持つ、投げる |
セレクトボタン | オプション画面 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
BGM
この手のクソゲーに限ってなぜかBGMが良いの法則。
海上のメインテーマはメロディーもベースラインもカッコ良くて印象的だし、七つの島に用意された個別BGMも個性的です。
担当したのが、のちにファイナルファイトで名BGMを手掛けた藤田晴美だと知り納得しました。
攻略動画
裏技
コンティニュー
タイトル画面でGAMEを選択して十字キー上+スタートボタンを押す。
ゲームレビュー
ゲームにはとりあえずスタートしてみて直感的に何となくわかってきてコツが分かるタイプと説明が一切ないとほぼ何も分からないタイプがありますが、魔界島は圧倒的に後者のタイプ。
タイトルだけで判断すると魔界村の続編?と思ってしまいがちですが、全然別物です。
当時の子供たちはいったいどんな気持ちで魔界島をプレイしていたのだろう?
プレイした当初は、魔界村の要素が一体どこにあるの?って感じでしたが、敵キャラクターがゾンビだったり、ボスがレッドアリーマーだったりとキャラクターを借りてきているんですね。
まあ、それはともかくとして、この魔界島はスタートからいきなり海上にほっぽり出されます。
まず自分が何をしたら良いのか?どこへ向かえばいいのか?まったく見当も付きませんでした。
もしかしたら説明書などにはその辺りのストーリー紹介とかが書かれているのかも知れませんが、ネット上でも説明書が見当たらないので中古でソフトのみ購入するとその辺のバックボーンがイマイチ分からないのです。
評価できる点
アクションシーンは、ひげ丸をベースにしているので難易度も含めて意外とマトモで遊べます。
原作と同じようにタルを投げつけるアクションはユニークで面白いです。
マイナスな点
- 全体的に説明不足で海上ではメニューが開かないので基本彷徨う事しかできない。
- アイテムの海図を手に入れても海上では見る事ができない!
- やっと島を発見しても鍵がないから入れない。そんな事の繰り返しで挫折しがち。
独断評価チャート

まとめ
本当に色々な意味で不親切かつ雑な造り。わかるかこんなもん!そんなゲーム。これで定価5.500円は高いよなあ。当時魔界村が面白かったから購入したユーザーは裏切られたと思ったんじゃないかな。
まあ人によっては名作だっていう人もいる訳ですが、個人的にはクソゲーですね。
当時のカプコンとしては色々事情があったのでしょうが、魔界島に関してはなかった事にしたいのではないでしょうか?
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