ドラクエでお馴染みの堀井雄二氏が手がけた前作、ポートピア連続殺人事件と同様に今もなお評価の高い名作アドベンチャーゲーム。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | エニックス |
ジャンル | アドベンチャー |
発売日 | 1987年6月27日 |
価格 | 5,500円 |
容量 | 2M+64K |
北海道を舞台にしたリアルアドベンチャーゲームの傑作
コマンド選択式アドベンチャーゲーム。
前作に当たるポートピア連続殺人事件と同じくパソコンからのアレンジ移植版。
登場キャラクターのデザインは、当時ファミコン通信誌上で『べーしっ君』を連載していた荒井清和氏が担当。
東京湾、晴海埠頭にあがった男の死体の捜査をきっかけにプレイヤーは捜査一課のボスとして部下の黒木と操作に乗り出す。
舞台は北海道へ移っていきパートナーは釧路署の刑事である猿渡俊介(通称シュン)にチェンジする。
前作と比較して操作メモと呼ばれるパスワード入力によるセーブ機能、全編にわたりBGMが加わるなど大きく進化した。
コントローラー操作
十字ボタン | コマンド選択、調べる場所移動 |
Aボタン | コマンドの決定、ページ送り |
Bボタン | コマンドのキャンセル、切り替え |
セレクトボタン | 使用しない |
スタートボタン | 使用しない |
ゲームストーリー
東京湾、晴海埠頭にあがった男の死体……。それが、この事件の発端だった。
説明書より
単純な殺人事件。酔っ払い同士のケンカとかヤクザ同士の抗争とか……。どんな刑事でも、そう判断しただろう。
それが、オホーツクを舞台にした連鎖殺人になっていこうとは、いったい誰が推測できただろうか……。
すべては、あの東京湾での殺人が、はじまりだった。そして……。
主な登場人物
猿渡俊介 (シュン) | 釧路署の若手刑事。 北海道での捜査でプレイヤーの右腕として働く。 |
黒木五郎 | 東京での部下。北海道には同行しない。 |
野村真紀子 | 本作のヒロイン。19歳の大学生。 |
中山めぐみ | 真紀子の幼馴染の東京の女子大生。 休みを利用して真紀子と北海道旅行をしている。 |
山辺則之 | 釧路署の署長。 |
増田文吉 | 北海道連鎖殺人の第一被害者。 東京湾に彼の死体が上がった事からストーリーが始まる。 |
ゲンさん | 札幌、すすき野の炉端焼き屋コロッポックリ店員。 頑固者で昔気質な性格。 |
BGM
前作ではまったくBGMはありませんでしたが、オホーツクに消ゆではオープニングからエンディングまでしっかりBGMが収録されています。
やはりBGMが場面の臨場感を盛り上がるのに大きく貢献しています。
全曲演奏 / NES BAND
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オホーツクに消ゆの裏技
捜査状況を教えてくれる
捜査中に0125-23-5000に電話するとドラクエのローラ姫っぽい人が捜査状況を点数で教えてくれる
めぐみのバスタオルを取る
温泉で『なにかとれ』→『めぐみのバスタオル』を選択して2分間一切ボタンにふれず放置するとめぐみが後ろ向きだがバスタオルを取ってくれる。
捜査再開
捜査メモを取ったあとの続くの画面でコントローラ1のAボタンとセレクトボタン、コントローラー2の十字キーの上を同時に押すとリセットせずに捜査再開できる。
一発勝負
シュンとのトランプ勝負でコントローラ2 のBボタンを押したままチップを5枚に合わせると、15枚かけた設定となり一発勝負できる。
攻略法
とりあえず困ったらシュンとトランプです。
ゲームレビュー
前作のポートピア連続殺人事件の出来が良かったので『オホーツクに消ゆ』は安心して買った記憶があります。
なんと言ってもオホーツクに消ゆと言えばめぐみのバスタオルですね。
女子大生めぐみのバスタオルを取れと指示して2分間一切ボタンに触れないでおくと後ろ向きであるけどバスタオルを外してくれるのでした。
当時はこんなグラフィックでもちょっと興奮を覚えた記憶があります。
性に目覚めたての中学生の頃の淡い思い出・・・
あと、どうでも良いけど第一被害者である増田の秘書、坂口はFFシリーズで知られる坂口博信がモデルなのかも知れないけどフレディ・マーキュリーに見えて仕方がない。
評価できる点
実際に北海道にある地名や施設などが出てきてリアリティがありました。
それもそのはず堀井氏はこのゲームの為に北海道へ取材旅行を行ったそうです。
舞台を北海道にした理由はカニが食べたかったからだとか。本当にそんな理由で?
このゲームをするとニポポ人形とか炉端焼きとか地域色が強い内容に影響されて北海道に旅行に行きたくなるのでした。
捜査に行き詰るとシュンとトランプをして勝つとヒントがもらえるというシステムは気分転換にもなるし秀逸でした。
BGMもとてもしっかりと出来ていてシナリオも複雑で重厚感があります。
マイナスな点
捜査メモ(パスワード)を入力するのが面倒な点くらいです。
独断評価チャート
リメイクが決定!
2024年2月にニンテンドーダイレクトにてSwitchでリメイク版が発売される事が発表されました。
キャラクターデザインはオリジナルと同じ荒井清和でキャラクターにはボイスが加わっています。
北海道出身ゲーム界のレジェンド高橋名人や北海道ローカル番組「水曜どうでしょう」のスタッフもゲストとして特別出演しています。
まとめ
複雑に絡み合った登場人物の人間関係と後半のたたみ掛けるストーリー展開が素晴らしく、一度クリアしてもまた何年かするとプレイしたくなるほどの名作アドベンチャーゲームです。
本作とファミコンで発売された前作のポートピア連続殺人事件とファミコン未発売でパソコン版で発売された『軽井沢誘拐案内』を合わせて堀井雄二3大ミステリーって呼ぶそうなんですが、そう聞くとどうしても『軽井沢誘拐案内』がやりたくなるんですよね。
これまでパソコン以外のハードではガラケーで配布されたのみで家庭用ゲーム機には販売された事はなく、このままオクラ入りなんでしょうか?スマホアプリで販売されたら購入するんだけどなぁ。
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