【追悼】すぎやまこういち ドラクエだけじゃないゲーム音楽

すぎやまこういち ゲーム音楽

作曲家のすぎやまこういち氏が2021年9月30日に敗血症性ショックのため永眠されました。(享年90)
ゲーム音楽では、やはりドラクエシリーズで有名な作曲家ですが、それ以外にもいくつかのテレビゲームのサウンドトラックを担当していました。

今回はドラクエシリーズを含めてゲーム作曲家としてのすぎやまこういち氏に焦点を置いてファミコン作品を中心に振り返ります。

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50代でゲーム音楽作曲家としてスタート

ドラゴンクエストの音楽を担当する以前のすぎやまこういち氏は、数々のヒット曲やテレビ番組のテーマ曲やCMソングを作曲し、すでに作曲家として大きな成功を収めていました。

もともと70年代にインベーダーにハマるなどゲーマーだったすぎやま氏がエニックスの将棋ソフトのアンケートはがきを送った事が縁となりドラクエの音楽を担当する事になりました。

締め切りはたった1週間しかないという厳しい条件にもかかわらずメーンテーマの「序曲:ロトのテーマ」は5分で作ったとの事。

結果的にドラクエシリーズはソフトだけではなく、音楽単体としてもCDアルバムがヒットし、コンサートが開催されるほどの人気となりました。

ゲーム作曲家として注目された当時、すぎやまこういち氏がマリオやファイナルファンタジーの演奏の指揮を執っているレアな映像があります。

ドラゴンクエスト1

やはりドラクエ、特にシリーズ最初の1は印象深いです。
東京五輪では、開会式の入場行進曲として『ドラクエ』の『序曲:ロトのテーマ』が流れたのも記憶に新しいですね。

『洞窟のテーマ』はこの1だけのBGMなのですが、非常にシンプルながら不安なダンジョンの心理状態を表現した名曲でした。階層が深くなるにつれてキーも下がっていくのがナイスアイディアですね。

竜王のテーマも非常に印象深いです。
徐々に竜王が近づいてくる恐怖感が表現されているのが素晴らしい!

ドラゴンクエスト2

ドラクエ2といえばフィールドで最も聴いたであろう『果てしなき世界』が思い浮かびます。
ファミコン版のゲーム内容は非常に厳しかったのですが、この音楽に癒されてまたプレイしたくなっちゃうんですよね。

まさしく何度でも聴きたくなる曲です。

『遥かなる旅路』の心細さと勇ましさが混ざったような旋律も何年経っても色あせない名曲。

しかし、何と言ってもドラクエ2と言えばふっかつのじゅもんを入力する時のBGMの『Love Song 探して』ではないでしょうか。

リアルタイムでプレイした世代は、じゅもんが間違っていないかドキドキしながら入力した思い出があるはず。

もしモニター画面に『じゅもんがちがいます』と表示されても、この明るい楽曲にかなり救われていた気がします。

交響組曲「ドラゴンクエストI・II」

交響組曲「ドラゴンクエストI・II」

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ドラゴンクエスト3

ドラクエ3のBGMはすべて良いのですが、特に不気味で何があるか分からない雰囲気がある塔のテーマが印象に残っています。

その他にも古代の日本をテーマにしたジパングのBGMなんてのもありました。

不死鳥ラーミアに乗って空を飛んでいるときに流れるBGM『おおぞらをとぶ』は、壮大でありながら、どこか悲し気な旋律の名曲でした。

そしてラスボスであるゾーマとの決戦のBGM『勇者の挑戦』は、シリーズでも屈指の手に汗握る名曲です。

この曲を聴くだけでゾーマの『凍てつく波動』が頭に浮かびます。
3つしか同時に音が鳴らないファミコンで2つの音を短く交互に鳴らして和音の音数を増やしたというエピソードがあります。

ドラクエ3のサブタイトルである『そして伝説へ』は、オーケストラ演奏で聴くとさらに感動的です。

交響組曲「ドラゴンクエストIII」そして伝説へ・・・

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ドラゴンクエスト4

ファミコンでの最終作であるドラクエ4で印象深いのは第4章モンバーバラの姉妹、マーニャ・ミネアのテーマ曲の『ジプシーの旅』とその戦闘のテーマ曲の『ジプシーダンス』です。
それまでのドラクエは西洋のイメージが強かったから、この中近東風のBGMはインパクトがありました。

また通常の戦闘のテーマの『生か死か〜』も非常に緊張感の高いBGMですが、軽快さもあり何度聴いても飽きませんでした。

交響組曲「ドラゴンクエストIV」導かれし者たち

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風来のシレンシリーズ

スーパーファミコンで最初に発売された作品及び、続編の2とゲームボーイ版も担当しています。

時代劇調の和風BGMを中心として重厚で哀愁のあるサウンドに仕上がっています。
これも一種のクラシックと言えますが、本当に引き出しが多い作曲家だったんだなと実感します。

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半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!

ドラクエシリーズと同じスクウェアで中世が舞台とあってイメージがかぶりますが、戦闘がメインのゲームとあって勇ましい楽曲が多いです。

赤川次郎の幽霊列車

とかく暗くなりがちなミステリー物ですが、どこか楽し気で飽きの来ない良い曲が多いです。
エンディングは2時間物のサスペンスドラマみたいですね。

ソフトが現在入手困難になっているのが惜しい作品です。

まとめ

改めて聴き返してみても本当に何度聴いても飽きのこない名曲の数々。

すぎやまこういち氏がゲーム作曲家として大成功したのは作曲家としての才能に加えてご本人が筋金入りのゲーマーだったのがとても大きいように思えます。

名曲の数々はこれからも聴き継がれる事でしょう。

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