日本でセガといえばかつてハードを発売し続けながら、どうしても任天堂に勝てなかったメーカーというイメージがありますが、90年代のほんの一時期メガドライブは、任天堂のファミコンをしのぐほどの人気がありました。
その90年代のアメリカで繰り広げられたセガと任天堂の覇権争いを描くドキュメンタリー映画がセガvs.任天堂/Console Warsです。
圧倒的な任天堂の牙城を切り崩すセガ
90年代初頭。任天堂はすでに全米の家庭用ゲーム市場の90%超を握る圧倒的な存在でした。
そんな任天堂に対し、アーケードゲーム専門の中堅メーカーであったセガは、16ビットゲーム機・北米版メガドライブ『ジェネシス』の発売と共に逆襲を図ります。
映画は当時のスタッフの証言を中心にレトロゲーム風のアニメーションを交えて飽きさせない展開です。
この作品は2017年に発売された書籍が原作となっています。
広告戦略で任天堂を追い込む
セガアメリカは、アメリカ主導でアメリカ流に独自の広告戦略を打ち出します。
おもちゃを売るプロでありマーケティングの天才、トム・カリンスキー氏がCEOに就任した事で打倒任天堂の戦略が始まります。
そして、目玉ソフトのソニック・ザ・ヘッジホッグの誕生です。
ゲームにはパチンコの要素も取り入れ中毒性を持たせる狙いがあったとは初耳でした。
さらに低年齢向けの任天堂に対してティーン向けで過激でクールというイメージ戦略を打ち出します。
とはいえ、ライバルである任天堂をけなして落として、自社を上げる戦略は極めてアメリカ的で日本人には違和感を感じるかも知れません。
最後にセガって叫ぶCMのとかもウザい感じだし。
過激な広告戦略と任天堂には不可能な流血などの過激なゲーム内容もあってか、ついにジェネシスは任天堂のファミコンを売り上げで追い越す事になります。
ファミコンの北米での定着
あくまでもセガ中心の内容ですが、途中で時代を少し戻って任天堂がNES(北米向けファミコン)でアメリカで天下を過程が紹介される場面もあります。
テレビゲームは終わりだと思われていたアメリカで任天堂がいかに定着していったのかを知る事ができる貴重な資料となっています。
ソニーの参入とセガの凋落
一時は任天堂をしのぐ人気だったセガも過激なゲーム表現などが災いして批判の対象となり、人気に陰りが見えだします。
そして、次世代ハードでの競争では新たに参戦してきたソニーに天下を取られたところで映画はエンディングを迎えます。
作品の問題点
アメリカでアメリカ人によって制作された映画なので完全にセガアメリカの言い分が中心となっており、本社になるセガジャパンスタッフのコメントはソニックをデザインしたデザイナーさえありません。
セガジャパン側の言い分がなく、日本の経営陣を無能扱いする描写などは一方的なのでかなり偏った内容にも思えました。
エンタメ映画としてはかなり楽しいのですが、ドキュメンタリー映画としては問題あるかも知れません。
配信記念特別番組<豊田信夫×杉田智和 特別オンライン対談>
映画にも出演している当時の副社長の豊田信夫さんを日本語吹き替えを担当した声優の杉田智和さんがインタビューする日本版のみの特別映像です。
映画では伝えきれなった当時のセガの熱気や社風、エピソードを知る事ができます。
こちらの動画はYoutubuにも無料公開されています。
この映画を無料で視聴する方法
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まとめ
海外市場のゲーム戦争という内容ですが、豊富な当時の映像とインタビューと演出でセガファンだけでなく、ゲームファンなら当時を知る人はもちろん、知らない世代でも十分に楽しめる内容になっています。
あれだけ激しく競争をしてきたセガと任天堂ですが、結局最後に勝者となったのはどちらでもないソニーだというのが三国志の結末にも似た面白さがありました。
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