これまでいくつかのペンギンゲームを発売してきたコナミからファミコン後期に発売されたダイエットの為にやせるのが目的というユニークなアクションゲーム。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | コナミ |
ジャンル | アクション |
発売日 | 1991年1月25日 |
価格 | 5,800円(税抜) |
容量 | 2MB |
ゲーム概要
奇数面は横スクロールアクション。偶数面はシューティングになる変則アクションゲーム。
プレイヤーは、ペンギンのペン太を操作して恋人であるペン子のためにダイエットに励む。
全6ステージ構成。
ペン太は、コース上の食べ物や敵の攻撃、水に落ちたりすると太って行ってしまう。
ダメージを受けても残りタイムが10秒程度減るだけ。
やせ時はポ砲で攻撃ができるが、普通時でキック、肥満時になるとボディアタックしかできなくなり、さらに肥満すると風船になり操作不能になってしまう。
コントローラー操作
十字ボタン | 移動 梯子の上り下り |
Aボタン | ジャンプ |
Bボタン | 攻撃 やせ時 ポ砲 普通時 キック 肥満時 フライングボディアタック |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
体形による変化
スピード | ジャンプ | 攻撃 | |
ひまん | 遅い | 低い | ボディアタック |
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ふつう | 普通 | 普通 | キック |
やせ | 速い | 高い | ポ砲 |
BGM
コナミらしくファンタジックで楽しいBGMです。
ファミコン後期だけあってバリエーションが多い!
作曲:コナミ矩形波倶楽部
攻略動画
ゲームレビュー
夢ペンギン物語というゲームは、まったく知りませんでしたが、最近になってファミコン後期の名作アクションゲームだと知りました。
ファミコンの中古ソフトとしては3,000円前後の相場と比較的高めの価格ですが期待を込めて購入してみました。
驚いたのが通常のゲームだとライフやスコアがアップする等の何らかの特典があるステージ上の食べ物を取ると逆にペナルティになるという点です。
例によって中古で入手時に説明書が付いてなかったので、食べ物を取ると太って弱くなると理解するまで少し時間が掛かりました。
反対に何だかあやしいヤセ薬を取ると痩せてパワーアップします。
評価できる点
本作は、敵の攻撃に当たってもワンミスにならない点とクリアの目的がダイエットであると言う点が非常にユニークです。
ペン太は太るだけで決して死んだりはしません。非常に平和な世界と言えます。
さらにステージによって横スクロールアクションになったり、シューティングになったりとプレイヤーを飽きさせない工夫があります。
マイナスな点
ペン太がダイエットする理由がペン子にプロポーズして「太った人は嫌いよ!」と言われたからという価値観がモロにバブル的。
アッシー、メッシー、貢くんなんてのがいて好きな女の子の為にひたすら男の子が尽くすという理不尽な価値観がまかり通っていた夢ペンギン物語発売時の91年はまさにバブル経済の末期でした。
現代だったら何でわがままなペン子ととっとと別れないの?という疑問を持つでしょう。
でも当時の若い女の子の価値は信じられないくらい高かったのでペン太にはその選択肢はなかったのかも知れません。
独断評価チャート
まとめ
能天気かつ平和で敵が食べ物をどんどんくれるという物余りのバブリーな時代を反映したゲーム設定ですが、難易度は比較的低く誰でも頑張ればクリアできる程度でキャラクターデザインもかわいく、グラフィックも良好で万人向けのアクションゲームです。
ファミコン後期だったのでマイナーな存在なのが惜しいですね。
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