忍者ハットリ君(忍者は修行でござるの巻)は、藤子不二雄原作のヒットアニメのファミコン版。
難易度はかなり高めだったとは言えアクションゲームとしての出来は良かった。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | ハドソン |
ジャンル | アクション |
発売日 | 1986年3月5日 |
価格 | 4900円 |
累計売上 | 150万本 |
忍者ハットリ君~忍者は修行でござるの巻の概要
ライフ制の横スクロールアクションゲーム。
ハットリくんの武器は手裏剣以外にも甲賀忍者を10体倒すごとに出現するロボ忍者を倒すと出現する巻物がゲットする事で最大12種類の忍術を使う事ができる。
コントローラー操作
十字ボタン | タイトル画面時、左右でレベル設定 ハットリくんの移動 |
Aボタン | ジャンプ |
Bボタン | 手裏剣発射、忍法実行 |
セレクトボタン | 忍法選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
ゲームストーリー
せっ者、伊賀忍者ハットリカンゾウでござる。忍者の世界もきびしく、試練があるのでござる。ニンニン!
伊賀忍者「修業の里」で忍法修業にはげむ我らがハットリくん。
忍法の極意をしるす巻物を見つけ、いろんな忍法を使えるようがんばっている。
ハットリくんの修業を知ったケムマキはじゃまをしようと、メカ忍軍団や甲が忍者らを引連れてきた。
さあ、きみの出番。ハットリくんになって、忍者段位を必ずや獲得してくれ。弟のシンゾウ・獅子丸も強い味方だ。
敵キャラクターと得点
敵キャラ | 得点(ポイント) |
甲賀忍者 | 30 |
雲乗り忍者 | 60 |
雷忍者 | 400 |
ロボ鳥 | 400 |
カラス天狗 | 1,000 |
メカ忍 | 2,000 |
ケムマキ | 倒せない |
影千代(かげちよ) | 倒せない |
白猫斎(はくびょうさい) | 倒せない |
お化け | 倒せない |
秘伝忍法
忍法を使うには、まず敵キャラのメカ忍軍団に手裏剣が4発当たると巻物に変身させる。
巻物はそのままにしておくと、自動的に消えるので注意!また影千代がハットリくんにぶつかると、登録忍法が1コ減ってしまう。
忍法の実行
画面上部に表示される忍法は、コントローラーのセレクトボタンで選ぶ。
セレクトボタンを押すごとにカーソルが画面上部の忍法のイラスト上を移動するので、使いたい忍法のところまでカーソルを進め、Bボタンで実行する。
忍法一覧
使える忍法は最大で12種類あるが最初は手裏剣しか使えない。
手裏剣 | ハットリくんが最初に持っている武器。 |
影走りの術 | 速く動けるようになる。 |
高飛びの術 | 高くジャンプできるようになる。 |
みずくもの術 | 水の上を歩ける。 |
ハイパー手裏剣 | 投げた手裏剣の距離がのびる。 |
金縛りの術 | 一定時間敵が動けなくなる。 |
霧隠れの術 | 一定時間透明になり、敵にやられない。 |
雲乗りの術 | 雲の上に乗って自由に動ける。 |
ナミダパワーの術 | シンゾウの泣く声で、画面中にいる敵がすべて倒れる。 |
ムササビの術 | 空を飛べる。 |
いかり火の玉の術 | 獅子丸が攻撃する。 |
八方手裏剣の術 | 手裏剣が自分のまわり5方向にたくさんでる。 |
段位認定
全16面クリアで伊賀忍者初段を認定。
以降、1周クリアする毎に2段、3段と段位が上がる。
BGM
メインテーマは、後半になるとアニメ忍者ハットリくんのテーマと天国と地獄の一部を掛け合わせたような展開になります。
この時代としてはバリエーションが多い!
忍者ハットリくんの裏技
残り人数が10人増える
霧隠れの術と八方手裏剣をセットして影千代とぴったり重なってBボタンを押す
チクワを取り放題
むささびの術で鳥居の上に乗りジンゾウの真上に降りる。
高橋名人が出現!
8エリアの2つ目の小屋の上に乗り右に手裏剣を投げ続けると隠れキャラの高橋名人が出現する。16発手裏剣を当てると20万点のボーナス!
ゲームレビュー
忍者ハットリくん~忍者は修行でござるの巻は、アニメキャラクター物のソフトを多く手がけていたバンダイではなくハドソンから発売されていました。そういやドラえもんもハドソンからでした。
ハドソンらしく隠れキャラで高橋名人が出現なんてのもありました。
これはボンバーマンなどでもあったハドソンお得意の遊び心ですね。
評価できる点
このゲームには独特のスピード感と小気味の良さがあります。
特にボーナスステージでチクワを投げてもらう場面が妙に気持ち良いんです。
ところでなんでチクワに混ざって鉄アレイを投げるんだジンゾウ!
あれもきっとあれも修行の一環なのでしょうか?
マイナスな点
忍者なんだからもっと自由自在に跳ね回るハットリくんを期待していたのですが、特にジャンプの制約が多く結構動きの鈍いハットリくんなのでした。
低年齢層向けだったにも関わらずアクションゲームとしては難易度が高く、クリアできたプレイヤーはかなり少なかったようです。
まとめ
操作性にやや難がありますが、バンダイではなくハドソンから発売されて良かったと思える作品です。
原作の知名度もあってファミコン歴代売上20位の大ヒットを記録しています。
この時のハドソンはまさに絶好調で後にコナミの完全子会社化で上場廃止になるとは誰も思っていなかったでしょうね。
コメント
当時のハドソンは飛ぶ鳥を落とす勢いだったのにコナミの傘下になってしまいましたね・・。
迷宮組曲、チャレンジャー、高橋名人の冒険島など人気のあるソフトがいっぱいあったし
なによりNECとPCエンジンを共同開発したくらいの実績を持っていたのに・・・。
本当に惜しいですね。
そのせいで高橋名人は移籍してしまったし。
何でこんなに差がついてしまったのか時の流れを感じます。