
ファミコン版、忍者ハットリ君(忍者は修行でござるの巻)は藤子不二雄原作のヒットアニメのゲーム版としては発表されましたが、アニメキャラクター物のソフトを中心に手がけていたバンダイではなく実はハドソンから発売されていました。
キャラクターに頼った部分は多いもののなかなかの名作アクションです。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | ハドソン |
ジャンル | アクション |
発売日 | 1986年3月5日 |
価格 | 4900円 |
累計売上 | 150本 |
忍者ハットリ君~忍者は修行でござるの巻の概要
バンダイが得意とするアニメキャラのライフ制の横スクロールアクションゲームです。
全16ステージ、画面の長さ16画面分で構成されており、ハットリ君が制限時間内にゴールの鳥居まで辿り着けばステージクリアとなります。
コントローラー操作
十字ボタン | 移動 |
Aボタン | 決定 |
Bボタン | キャンセル |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
ゲームストーリー
せっ者、伊賀忍者ハットリカンゾウでござる。忍者の世界もきびしく、試練があるのでござる。ニンニン!
伊賀忍者「修業の里」で忍法修業にはげむ我らがハットリくん。
忍法の極意をしるす巻物を見つけ、いろんな忍法を使えるようがんばっている。
ハットリくんの修業を知ったケムマキはじゃまをしようと、メカ忍軍団や甲が忍者らを引連れてきた。
さあ、きみの出番。ハットリくんになって、忍者段位を必ずや獲得してくれ。弟のシンゾウ・獅子丸も強い味方だ。
敵キャラクターと得点
敵キャラ | 得点(ポイント) |
甲賀忍者 | 30 |
雲乗り忍者 | 60 |
雷忍者 | 400 |
ロボ鳥 | 400 |
カラス天狗 | 1,000 |
メカ忍 | 2,000 |
ケムマキ | 倒せない |
影千代(かげちよ) | 倒せない |
白猫斎(はくびょうさい) | 倒せない |
お化け | 倒せない |
秘伝忍法
忍法を使うには、まず敵キャラのメカ忍軍団に手裏剣が4発当たると巻物に変身させる。
巻物はそのままにしておくと、自動的に消えるので注意!また影千代がハットリくんにぶつかると、登録忍法が1コ減ってしまう。
忍法の実行
画面上部に表示される忍法は、コントローラーのセレクトボタンで選ぶ。
セレクトボタンを押すごとにカーソルが画面上部の忍法のイラスト上を移動するので、使いたい忍法のところまでカーソルを進め、Bボタンで実行する。
忍法一覧
使える忍法は最大で12種類あるが最初は手裏剣しか使えない。
手裏剣 | ハットリくんが最初に持っている武器。 |
影走りの術 | 速く動けるようになる。 |
高飛びの術 | 高くジャンプできるようになる。 |
みずくもの術 | 水の上を歩ける。 |
ハイパー手裏剣 | 投げた手裏剣の距離がのびる。 |
金縛りの術 | 一定時間敵が動けなくなる。 |
霧隠れの術 | 一定時間透明になり、敵にやられない。 |
雲乗りの術 | 雲の上に乗って自由に動ける。 |
ナミダパワーの術 | シンゾウの泣く声で、画面中にいる敵がすべて倒れる。 |
ムササビの術 | 空を飛べる。 |
いかり火の玉の術 | 獅子丸が攻撃する。 |
八方手裏剣の術 | 手裏剣が自分のまわり5方向にたくさんでる。 |
段位認定
全16面クリアで伊賀忍者初段を認定。
以降、1周クリアする毎に2段、3段と段位が上がる。
BGM
メインテーマは、後半になるとアニメ忍者ハットリくんのテーマと天国と地獄の一部を掛け合わせたような展開になります。
この時代としてはバリエーションが多い!
忍者ハットリくんの裏技
残り人数が10人増える
霧隠れの術と八方手裏剣をセットして影千代とぴったり重なってBボタンを押す
チクワを取り放題
むささびの術で鳥居の上に乗りジンゾウの真上に降りる。
高橋名人が出現!
8エリアの2つ目の小屋の上に乗り右に手裏剣を投げ続けると隠れキャラの高橋名人が出現する。16発手裏剣を当てると20万点のボーナス!
ゲームレビュー
忍者なんだからもっと自由に跳ね回るハットリくんを期待していたのですが、結構動きの鈍いハットリくんなのでした。
それでもこのゲーム独特のスピード感と小気味の良さが心地よかったですね。
特にボーナスステージでチクワをもらう場面が妙に気持ちいいんです。
なんでチクワに混ざって鉄アレイを投げるんだジンゾウとかそんな当たり前の突っ込みはなしで!
きっとあれも修行の一環なのでしょう。
それから隠れキャラで高橋名人が出現なんてのもありました。
これはボンバーマンなどでもあったハドソンお得意の遊び心ですね。
この時のハドソンは絶好調でまさか後にコナミの完全子会社化で上場廃止になるとは誰も思っていなかったでしょうね。
コメント
当時のハドソンは飛ぶ鳥を落とす勢いだったのにコナミの傘下になってしまいましたね・・。
迷宮組曲、チャレンジャー、高橋名人の冒険島など人気のあるソフトがいっぱいあったし
なによりNECとPCエンジンを共同開発したくらいの実績を持っていたのに・・・。
本当に惜しいですね。
そのせいで高橋名人は移籍してしまったし。
何でこんなに差がついてしまったのか時の流れを感じます。