半熟英雄【FC】エッグモンスターはFFの召喚魔法の原型

シミュレーション

スクウェアが発表したちょっとマヌケなヒーローシミュレーションRPG。
コミカルなキャラクターと何が出るか分からないエッグモンスターの楽しみがウケて人気シリーズ化しました。

機種ファミリーコンピュータ
メーカースクウェア
ジャンルシミュレーションRPG
発売日1988年12月2日
定価5,800円
容量1M
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半熟英雄のゲーム概要

ファミコン初のリアルタイムシミュレーションRPG。

敵の城を占領して収入を増やし領土を拡大していく戦略性と戦闘シーンのアクション性を兼ね合わせたシミュレーション初心者にも理解しやすいシステムになっている。

エッグモンスター

戦闘で簡単に勝てない敵に対する切り札としてタマゴに謎の祈りをささげてエッグモンスターを誕生させて戦わせるファイナルファンタジーシリーズの召喚魔法の原型となったシステム。

どんなモンスターが生まれるかは誕生するまで分からないので使えるカッコ良いモンスターから使えないカッコ悪いモンスターまでどんなモンスターが召還されるかガチャガチャ的な楽しみがあった。

コントローラー操作

十字ボタンカーソルの移動
Aボタン決定
Bボタンキャンセル、アニメーションのスキップ、戦闘中はコマンド表示
セレクトボタン全体マップ画面
スタートボタンオプション画面(セーブ)

ゲームストーリー

<「半熟英雄」 序章>

  父は英雄だった。
  偉大な力を持っていた。
  不思議な卵も持っていた。

ガル・ド・イド新紀歴 1年3の月
偉大な王“ダークフリード”が逝った。

王は騎士団を従え、
不思議な卵を持って打ち破り、
数百年間戦乱に荒れた、この大地を統一し、
再び平和を取り戻した。

  その直後の死であった……。

この偉業は、1日にして崩れ去った。
偉大な王の死を知った各地群雄は、
再び侵略を始めた。
城が次々と落とされて行き、
多くの信頼できる者達が、死んでいった。

今や、若き王子に残されたものは、
1つの城と、数少ない部下だけであった。

若き王子は、平和を取り戻すべく立ち上がった。
しかし彼は、不思議な卵の使い方も知らない。

………………………そして………

全ての知力と、全ての気力と、
   全ての体力を賭けた戦いが、
              今、はじまる………。

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半熟英雄の裏技

索敵モード

シナリオ選択画面で、どのシナリオでもいいからカーソルを合わせ、コントローラー1の十字ボタンの右か左のどちらかを押す。すると、目玉に手足のついたキャラが現れる索敵モードとなり、敵が見えなくなる。

サウンドテスト

タイトル画面でコントローラー2を使い、次のコマンドを入力する。ただし押した後は指示があるまで放してはいけない。Aを押す、Bを押す、Bを放す、Bを押す、Aを放す、Aを押す、Bを放す、Bを押す、Aを放す、右を押す、右とBボタンを離す。後はコントローラー2の上下でBGM、左右で効果音が聞ける。

謎の2人組がおめでとうございます

1か2のシナリオをどんな方法でもいいからクリアして、エンディングを最後まで見る。「めでたし めでたし」という文章が表示されるが、その文章を20秒ほど眺めていると、いきなり音楽が変わり「おめでとう ございます」という文字が出て、変な2人(海老一染之助・染太郎?)が現れる。

BGM

クラシックでもなくFFシリーズともテイストが違うコミカルな曲が多め。
全体的にBGMのクオリティは高いです。

ファミコン「半熟英雄」全曲

ゲームレビュー

半熟英雄は、前年にファイナルファンタジーの成功で勢いに乗り始めたスクウェアから発売されたリアルタイムシミュレーションRPGです。

とは言っても内容は至って初心者向けでボタン連打の戦闘とエッグモンスターを使って城を占領して領土を拡大していくだけというシンプルで分かりやすいものです。

アニメーションによる戦闘シーンが特徴的で負けたほうの兵士がポロポロ落ちていく姿がユニークでした。

キャラクターは、従来のファンタジーRPGを下地にしながら、モンスターのデザインとかはビックリマンシールが入ってる感じがします。

評価できる点

半熟英雄が発売した当時はRPGが人気でしたが、ターン制のコマンド入力式とアクションRPGばかりでリアルタイムで進行するシミュレーション方式というのは本作が最初の作品となります。

リアルタイムにどんどん進行するので、アクションゲームのようなハラハラ感があります。

マイナスな点

とにかくコテコテのギャグ満載の独特のノリなので合わない人には拒否反応があるかも知れません。
また、一応シミュレーションに分類されますが、戦略性はかなり低いです。

独断評価チャート

半熟英雄の評価チャート

まとめ

BGMも含めてコテコテなわかりやすいベタな演出が良いですね。

学芸会風のイベントも好き嫌いの分かれる部分かと思いますが、楽しめる要素は多いといえるでしょう。

ゲームとしては連打による戦闘と何が出るか分からないエッグモンスターの楽しさがメインです。

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