ファミコン版以外にもパソコン版でFM77AV、X1、MSX、MSX2、PC-9801VM/UVの計7機種で発売されてそれぞれストーリーと主人公が違う戦略シミュレーションゲーム。
もう少し後の発売だったらもっと売れていたかも知れない。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | 東芝EMI |
ジャンル | シミュレーション |
発売日 | 1986年12月5日 |
価格 | 5,500円 |
容量 |
ゲーム概要
シミュレーション画面からなる『戦略シーン』、バトルモードの『戦艦戦』、アクションの『惑星戦』の3つのモードから形成されている。
2人同時プレイモードあり、ゲームレベルは4段階から選択、パスワード方式でゲーム再開が可能。
コントローラー操作
十字ボタン | 左右 移動 上 加速 下 減速 |
Aボタン | 戦観戦スタート、艦の設定、ブラスター発射、生産の決定 |
Bボタン | 各艦の確認 |
セレクトボタン | ゲームモード、レベル選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
BGM
レコード会社から発売しているだけあってかSF的な電子音BGMが、かなり凝っています。
作曲者のクレジットの中に後にミュージシャンとしてデビューする浅倉大介の名前もあります。
でも彼のデビュー作は東芝EMIじゃないのね。
攻略動画
ゲームレビュー
DAIVA(ディーヴァ)~ナーサティアの玉座が発売した当時、パソコンは現在のようなウィンドウズとマックみたいな基本ソフト(OS)の大きな主流はできておらず、各社が勝手な規格で作っていました。
そんな時代にパソコン版からアレンジ移植されたのが本作です。
ファミコン版はともかく機種の異なるパソコン6機種をすべてクリアしたユーザーは果たしていたのか?当時はパソコンが数十万円とめちゃくちゃ高価な時代ですからね。
話題性はあったとは言えやっている事は相当に無茶でした。
説明書読まないと訳が分からないです。
この時代のシミュレーションには説明書が非常に重要なものでした。
評価できる点
当時のゲームとしてはグラフィックがきれいです。
オープニングシーンのアニメーションで目がピカパカ光るのは妙にワクワクします。
背景の色彩も凝っているし、アクションシーンでのロボットの動きもスムーズなのでファミコン横スクロールロボットアクションで最も良くできているのはこのDAIVAなのかも知れません。
またゲームレベルを4段階から選択できるのも当時としては珍しかった試みでした。
マイナスな点
プレイヤーが最初に操作する『戦略シーン』は、ただ惑星や敵に近づくためだけのものですが、この操作が独特のクセがあり慣れないと結構難しくて苦労します。このモードだけでクソゲー扱いして投げ出しでしまったプレイヤーも一定数いたのではないでしょうか。
一応、シミュレーションなのにかんじんな『戦艦戦』までたどり着くまでに時間と手間がかかります。
独断評価チャート
まとめ
ちゃんとルールを理解して遊べば良作とも言えますが、生産レベルとか当時のファミコンユーザーがどれ程度理解していたのでしょうね。ほとんどの子供はロボットでのアクションシーン目当てだったんじゃないでしょうか。
全体的に何だかすごく惜しいというか、かすってるんけど空振りしてるみたいなゲームです。
マニアックで古き良き時代のパソコンゲームって感じでファミコンの購買層とは合ってなかったようです。
このDAIVA(ディーヴァ)~ナーサティアの玉座のジャンルは一応シミュレーションとなってはいますが、1986年時点で戦略シミュレーションというジャンルは、一般的なゲームファン、特にアクションゲームが主流だったファミコンではまだ定着していませんでした。(ファミコンウォーズが発売されるのが1988年)
そういった背景でやや先を行き過ぎた作品と言えるでしょう。
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