ロマンシングシューティングの別名があるナムコの名作ドラゴンスピリットのファミコン移植作品。
シューティングにファンタジー要素を加えた独自の世界観が魅力。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | ナムコ |
ジャンル | シューティング |
発売日 | 1989年4月14日 |
価格 | 5,200円(税別) |
容量 | 2MB |
ゲーム概要
ライフ制、強制縦スクロールシューティングゲーム。
前作の主人公アムルの息子レイスが主人公のブルードラゴンとなり、邪神ガルダにさらわれた双子の妹であるイリスの救出に向かう。
攻撃方法は対地と対空があるゼビウス方式。
ステージ1~6エリアのラストにいるボスを倒すと太陽神アーリアに仕える6人の巫女が救出となりそれぞれグラフィックが見られるのはファミコン版オリジナル要素。
まず前作のラストシーンのエリア0からスタートし前作のラスボス、ザウエルと対決する。
ザウエルに勝利に勝利すると通常モードの「ブルードラゴンモード」からスタート
ザウエルに敗北すると初心者向け「ゴールドドラゴンモード」からスタートとなる。
ステージ
- エリア1 古生代
- エリア2 火山
- エリア3 密林
- エリア4 墓場
- エリア5 洞窟
- エリア6 氷河
- エリア7 深海
- エリア8 暗黒
- エリア9 魔宮
ゲームストーリー
ザウエルの恐怖は既に遠い過去の物となった。アムルとアリーシャは祝福のうちに結ばれ、2人の間に生まれた双子、レイスとイリスも健やかに育ち、今やミッドガルド王国は平和に満ちあふれているかのように見えた。しかし……
滅びたはずの魔獣たちは、邪神ガルダを新たな支配者として迎え、闇の世界の復興を企てていたのだ。そして、魔の手はついにミッドガルドに及んだ。ガルダは闇の儀式のいけにえにせんと、イリスを奪い去ったのである。
アムルが病に伏しているいま、聖剣をになうのは息子のレイスしかいない。太陽神アーリアの力を授かり、再びブルードラゴンが天に舞う!
新たなるドラゴン伝説の始まりであった……
コントローラー操作
字ボタン | 移動 |
Aボタン | 対地用ファイアー、メッセージ早送り |
Bボタン | 対空用ファイヤー、メッセージ続き |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
BGM
ドラゴンスピリッツの大きな魅力になっているのが細江慎治が手掛けたBGMです。
ファミコンのしょぼい音源を逆に活かしたようなアレンジ、幻想的かつドラゴンが羽ばたくような雄大なメインテーマ等、素晴らしい曲ばかりです。
ドラゴンスピリットの裏技
エンディングでイリスのスカートまくり
エンディングシーンでセレクトボタンを20回連打するとイリスのスカートがまくれドラゴンの表情も変わる。
ゴールドドラゴンでスタート
ステージ0でミスするとフル装備のゴールドドラゴンからスタートできる。(真のエンディング不可)
ストックが20でスタート
ザウエルを倒した後のタイトル画面でコントローラ2のABボタンを押したままスタートボタンを押す。
攻略動画
ゲームレビュー
ドラゴンスピリットは、アーケードで人気を博したモンスターを主人公にしたユニークなシューティングゲームで私も何度かゲーセンでプレイした大好きな作品でした。
オリジナルのアーケード版はナムコミュージアム Vol.5に収録されているのですが、これを購入した当時にワクワクしながらプレイしたら「あれ?こんなに難しかった?」って感じであっと言う間にゲームオーバーになってしまいました。
それ以来難し過ぎてやる気を無くしほとんどプレイしていませんでした。
だいぶ月日が経過してこのファミコン版であるドラゴンスピリット新たなる伝説の存在を知ってプレイしてみるとこれがちょうど良い難易度でした。
ファミコン版ではそのまま移植は難しかったのか、それとも違いを出したかったのかベタ移植ではなくアレンジして『新たなる伝説』というタイトルが示すように続編という位置付けで移植されました。
なかなか演出が凝っていて、いきなりスタートが前作のラストシーンからなのです。
評価できる点
本作発表当時のシューティングゲームといえば、主役のほとんどが「戦闘機」でした。
そんな中、モンスターの主役にして中世ヨーロッパ風のRPG的世界観をシューティングに取り入れた事が非常に斬新でした。
マイナスな点
ファミコン版はアーケード版、PCエンジン版に比べるとグラフィックやサウンドが数段階劣ります。
ファミコンにしては頑張っているとは思いますが・・・
それと敵の攻撃が激しくなると若干の遅延が起こります。
独断評価チャート
まとめ
続編という位置付けでかなりアレンジも施されていますが、オリジナルよりも圧倒的に遊びやすく楽しめました。オリジナル版ほどでもありませんが、PCエンジン版も結構難易度が高く、ファミコン版が一般ユーザー向けの難易度です。
劣化版移植との声もありますが、私は決してそうは思いません。
個人的にはファミコンのシューティーングゲームの中でもトップ10に入る名作です。
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