名作「ドルアーガの塔」の前章となる作品で『バビロニアンキャッスルサーガ』シリーズの第3弾。
世界を救うためにモンスター達のうごめく悪魔ドルアーガの立て籠る塔の頂上からブルークリスタルロッドを取りもどすために、たったひとりで立ち向かった前作でヒロインだったカイの冒険物語。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | ナムコ |
ジャンル | アクション |
発売日 | 1988年7月22日 |
価格 | 3,900円 |
容量 |
ゲーム概要
サイドビュー、任意縦横スクロール式アクションゲーム。
カイは復活した悪魔ドルアーガによって奪われてしまった愛と平和の象徴、ブルークリスタルロッドを取り戻すために最上階を目指す。
ゲームストーリー
かつて、バビリムという平和な王国がありました。人々は神を敬い、そして仲良く暮らしていたのです。空の神アヌは、王国のために、ブルークリスタルロッドを天にかかげ、永遠なる繁栄と豊かな実りを約束しました。ところが、これをねたんだ帝国が、バビリムに攻めこみ、ロッドを手に入れようと高くそびえる塔を築いたのです。ロッドの輝きは塔によってさえぎられ、地上は不安と暗闇につつまれました。怒ったアヌは稲妻を落として塔を壊してしまいました。
しかし、地上では女神イシターに敗れて魔力を封じられていたドルアーガが復活していたのです。ドルアーガは壊れた塔を魔力で修復し、ロッドを奪って最上階に隠してしまいました。イシターは巫女カイに魔法のティアラを授け、ロッドを取り戻すことを命じました。
この物語は、悪魔ドルアーガを倒すため、ティアラの力を信じ、たった1人で魔の塔へ立ち向かったカイの愛と勇気のお話です。
コントローラー操作
十字ボタン | カイの移動 |
Aボタン | ジャンプ |
Bボタン | Bダッシュ |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、一時中断・解除 |
BGM
勇ましかったドルアーガの塔に比べてカイの冒険のメインBGMはかわいらしく楽し気です。
プレイヤーが冒険をスタートした直後に聴くBGMとプリンセスのテーマ、エンディングBGMは、ドルアーガの塔と同じなので前作をプレイしていれば思い出がこみ上げる事でしょう。
攻略動画
ゲームレビュー
名作アクションRPGドルアーガの塔から4年後に発売された作品が本作カイの冒険となります。
見下ろし型から横視点の画面構成、ほとんどアクションながらRPG的要素があった前作に比べ、ほぼ無くなりジャンプのできるアクションゲームとして発売されています。
何と言っても最大の特徴はカイの滞空時間の長いフワっとした浮遊感のあるジャンプです。プレイヤーは操作に慣れない内は苦労させられます。ちょっとマイティボンジャックに近いジャンプ感覚ですね。
本作には原作になったゲームがあり、アタリ社のアーケードゲームだった『メジャーハボック』を元にキャラクター等のアレンジを加えて制作されました。
なるほどサイドビューで独特のフワっとした浮遊感は面影があります。
評価できる点
前作から4年が経過した事もあり、ゲーム途中に入る篠崎雄一郎氏デザインによる女神イシターのかわいらしいグラフィックが非常に効果的です。遠藤雅伸氏によるとドルアーガの塔でもこの手の演出はやりたかったそうですが、4年前のファミコンでは実現不可能だったのでしょう。
マイナスな点
か弱い巫女であるカイにはこれといった攻撃方法がなく、ひたすら敵から逃げるだけです。
敵を倒して爽快感を味わうのが好きな人には向いていません。
このゲーム、セーブ機能も無ければパスワードもないのでファミコン版ではかなりクリアに苦労します。
さらに全100面のボリュームで60階以降はワープを使うと強制的に最初からやり直しになる鬼畜仕様。
特に難易度が高く有名なのが79面と98面です。
独断評価チャート
まとめ
一部ではクソゲーという意見もありますが、ちゃんとプレイしてみればそんな事はないと分かるでしょう。ただ後半は難し過ぎますね。
ファミコン時代は、セーブ機能がなくて大変でしたが、現在ではSwitchの『ナムコットコレクション』なら好きな場面でセーブ可能になっています。
このゲーム、強制バッドエンディングでクリアしてもカイはドルアーガの魔力で石にされちゃうんですよね。
そうしておかないとこの後のギルの活躍の場が無くなってしまうからなのですが、何だか切ないですね。
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