J.Bハロルドシリーズ第1弾ソフト。
1986年に発売されたオリジナルのパソコン版を元にしたリメイク作品。
機種 | ニンテンドーDS |
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メーカー | fonfun |
ジャンル | アドベンチャー |
発売日 | 2008年2月21日 |
価格 | 4,180円(税込) |
容量 | ニンテンドーDSカード |
ゲーム概要
コマンド選択式アドベンチャーゲーム。
プレイヤーは「刑事J.B.ハロルド」となって、アメリカの片田舎リバティタウンで起きたビル・ロビンス殺人事件を捜査していく。
本物の捜査さながらにマップを移動して聞き込みを行い、数々の証言・証拠を元に推理をし、30人以上の登場人物の中から容疑者を絞り込んでいく。
コントローラー操作
十字ボタン | カーソル移動 |
Aボタン | コマンド決定 |
Bボタン | コマンドキャンセル |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始 |
BGM
アメリカのミステリードラマとかにありそうなオシャレで凝ったBGMですね。
作品の雰囲気を盛り上げるのにかなり貢献しています。
残念ながら音源は見つかりませんでした。
攻略動画
ゲームレビュー
刑事J.B.ハロルドの事件簿-殺人倶楽部(マーダークラブ)は、80年代にまずパソコン版で発売され、ファミコン版へ移植、その後DS版でリニューアルされ、Switch版で再リニューアルされています。
それだけ年月をかけて各ハードへ移植されているのだから、さぞかし名作なんだろうか?と思いがちですがその割にはなぜか知名度が低い作品です。
このゲームの評価は隠れた名作とする派とクソゲー派に意見が見事に分かれています。
私はファミコン版の存在すら知りませんでしたし、現在では入手が難しいので未プレイですが、今回DS版を元にしたSwitch版をプレイしてみました。
捜査の感覚としては神宮寺三郎シリーズと似ています。
ただJ.B.ハロルドは、神宮寺三郎と違ってグラフィックがないのでどんな見た目はよく分かりません。
リアル志向のようなトンデモ志向
まず驚かされたのが登場人物の多さです。徐々に増えてくるというよりいきなりどんどん名前が出てきます。しかも外国人の名前だから覚えきれなくて「えーとそれって誰だっけ?」という事態に陥りがちです。
他の刑事関連のゲームでは勝手に逮捕したりできますが、刑事J.B.ハロルドの事件簿ではまず検事に捜査令状を依頼して捜査、そして逮捕状を取って逮捕という流れになります。
証拠品を見つけたら鑑識課に持って行って鑑定してもらう必要があります。
最初それを知った時はかなりリアル志向なゲームなんだなと感じたのですが、何となく怪しいとしか言えない人物にすぐ家宅捜査の許可が下りたり、大した理由もなしに逮捕出来たりとかなり基準がメチャクチャです。(そもそも日本とアメリカだと基準が違うのかも?)
ラスト付近になると容疑者の大半を逮捕する事態になっています。いくら何でもこれはないよな。
評価できる点
オーソドックスなコマンド選択肢のアドベンチャーゲームなので、普通に捜査を進めれば、バッドエンディングやトラップもなくほぼ誰でもクリアできます。
登場人物のグラフィックがリアルで実際のアメリカのドラマみたいです。
マイナスな点
登場人物が多く、操作の為の聞き込みが必須で順を踏んでやらないとフラグが立たず次に進めない仕様なのですべてをこなす必要があります。
これがかなり作業的で面倒に感じました。
それからタイトルにもなっている『殺人倶楽部(マーダー・クラブ』がどう考えてもネタバレ。
独断評価チャート
まとめ
ポートピア連続殺人事件に代表されるコマンド総当たり式アドベンチャーと言うジャンルがありますが、本作は行動総当たり式アドベンチャーゲームと言える内容です。
シラミ潰しにコマンドを片っ端から選択していけばそのうちクリアできるので万人向けとも言えますが、いかんせん面倒でもあります。
推理して真犯人をあぶり出すといったタイプではありませんでしたが、結局投げ出さずにクリアまでプレイできたので、個人的には名作でもクソゲーでもなく、まあまあ楽しめる良作です。
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