ファミコンのドンキーコングシリーズでも最もマイナーな存在といえるドンキーコング3。
知名度の低さはマリオを主人公の座から降ろしたのが影響した?
機種 | ファミリーコンピュータ |
---|---|
メーカー | 任天堂 |
ジャンル | シューティング |
発売日 | 1984年7月4日 |
価格 | 4,500円 |
容量 |
ゲーム概要
固定ステージ型、シューティング要素のあるアクションゲーム。
プレイヤーは、主人公スタンリーを操作して植物園に出現したドンキーコングと蜂達をスプレーで駆除しながらステージクリアを目指す。
全3ステージ構成。
コントローラー操作
十字ボタン | 左右 移動 上 ジャンプ 下 降りる |
Aボタン | スプレー発射 |
Bボタン | スプレー発射 |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
スコア
敵キャラ | 得点 |
---|---|
護衛(2匹) | 1000点 |
護衛(1匹) | 700点 |
バズビー | 400点 |
アタッカー | 200点 |
バズビー | 100点 |
- 50000点を越えるとワンナップ。
- 花を守るとBONUS 500点×花の残り数、全部守ってパーフェクトなら+3000点。
- 画面をクリアした時のTIMEがボーナスとして加点。
BGM
バリエーションは少ないですが、ひとつひとつが非常に印象的で考え抜かれたBGMという印象です。
蜂が敵キャラのゲームなので一部クラシックの『熊ん蜂の飛行』を思わせます。
攻略動画
ゲームレビュー
ドンキーコング3は、これまでのドンキーコングと違ってスプレー発射による攻撃はできますが、ジャンプアクションとしての醍醐味は大幅に減ってしまいました。
本作が一般的にはシューティングゲームに分類されているのが少し違和感があったのですが、結局スプレーを噴射する以外は移動する以外にやる事がないので実質シューティングゲームという事で納得しました。
ファミコンの中でもかなり原始的なゲームであり、ゲーム&ウォッチでも表現できそうなシンプルなゲーム内容です。それもそのはず、もともとは『グリーンハウス』というゲーム&ウォッチで発売されたタイトルが元になっています。
『グリーンハウス』があってそれにドンキーコングのキャラクターをあとから加えたのでなんで昆虫と共に植物園を襲うの?とか設定にちょっと無理があります。
また理由は不明ですが、本作では前作まで主人公だったマリオを廃してあらたにスタンリーという主人公が生まれています。
評価できる点
任天堂のゲームらしく誰にでも理解できる単純明快な操作性と分かりやすさがあります。
一度聴いたら覚えてしまうようなキャッチーなBGMも魅力です。
マイナスな点
ゲーム操作が至ってシンプルなのに難易度もそれほど高くなく、かんたんに3面までクリアできてしまいます。
3面までクリアすると、あとは難易度が上がるだけで同じステージの繰り替えしとなるのでかなり飽きやすいです。
独断評価チャート
まとめ
任天堂らしくアクションゲームとしては良い出来ですが、ステージのバリエーションがあまりにも少なくキャラクターにこれと言った魅力がなく設定もぼやけていてそのあたりが思ったほどヒットしなかった理由のひとつかも知れません。
当時としてもすでに時代遅れ感があるゲーム性だったのでゲーム&ウォッチタイトルのファミコン移植は無理があったように思えます。
不発に終わった本作はファミコンのドンキーコングシリーズラスト作品となりました。
そんな訳で主人公のスタンリーも静かに消えていったのでした。
コメント