ファミコン初の本格的コマンド選択式アドベンチャーゲームとして発売されかなりの話題となった名作。
今はドラクエの作者として有名な堀井雄二氏がドラクエ以前に発表した代表的な作品としても知られている。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | エニックス |
ジャンル | アドベンチャー |
発売日 | 1985年11月29日 |
価格 | 5,500円 |
累計売上 | 60万本 |
ゲーム概要
コマンド総当たり式のアドベンチャーゲームの元祖。
舞台は神戸。ローンやまきんの社長・山川耕造が殺害した事件で捜査一課のボスであるプレイヤーが部下のヤスと共に捜査を進める。
ストーリー
悪質な経営振りで知られるローンヤマキンの社長・山川耕造が自殺した。
見つけたのは、耕造の秘書の沢木文江。
屋敷に着いた文江は、門番の小宮という老人に中に入れてもらう。
しかし、書斉のドアには鍵がかかっていて、いくら呼んでも返事がない。
おかしいと思った2人は、体あたりしてドアを叩き開け、そこで耕造の死体を発見したということだった。
書斉のドアには内側から鍵が差しこまれていた。
プレイヤーは、捜査一課のベテラン刑事となり、部下のヤスをひきつれ、この事件の究明にのりだす。
コントローラー操作
十字ボタン | 虫めがね、トンカチの移動、地下迷路の移動 |
Aボタン | 命令決定、メッセージの表示 |
Bボタン | 命令のキャンセル |
セレクトボタン | 使用しない |
スタートボタン | 使用しない |
登場人物
真野康彦 | ボスのもとで働く若手刑事。通称「ヤス」。 |
山川耕造 | サラ金会社・ローンヤマキンの社長。 職業柄、多くの人に恨まれていたらしい。 |
沢木文江 | 死体の第一発見者。 山川耕造の社長秘書。 |
小宮六助 | 山川の屋敷で門番をしている老人。 文江と一緒に、山川の死体を発見した。 |
俊之 | 耕造の甥。 一度傷害事件で捕まった経歴がある。 |
平田 | 事件当時に疾走した八百屋を経営する男。 |
由貴子 | 平田の一人娘で高校2年生。 |
夕日おこい | 地元では有名なストリッパー。 彼女のタレコミで事件は急展開する |
BGM
このポートピア連続殺人事件が、他のアドベンチャーゲームと違うところは、オープニング、エンディングも含めて効果音のみでBGMは一切無しという部分です。
容量の関係でカットになってしまったのですが、テキストの表示されるカタカタという効果音だけでも当時は気になりませんでした。
攻略法
- 山川邸で耕造の死因などを調べ「ナイフ」「マッチ」「鍵」「耕造の写真」「ライター」「指輪」を入手する
- 耕造の職業について調べる
- 小宮、文江、俊之に話を聞く(小宮は一度殴る)
- 港で聞きこみをする
- 俊之の職業について調べる
- 俊之の部屋で「メモ」を取り電話で※15を押す
- 港で男から「包み」を受け取り調べて男を逮捕する
- 俊之にアリバイを聞き「メモ」と「包み」を見せる。(殴ると自供)
- 花隅町で聞きこみをし平田について調べる
- 捜査本部に戻るとタレコミがある
- 小宮と俊之に「指輪」を見せる
- 由貴子に話を聞き「指輪」を見せる
- 山川の屋敷の隣の部屋で額縁を取りボタンを押す
- 書斎から地下迷路に入り金庫から「借用書」を取る
- 捜査本部に戻ると由貴子からタレコミがある
- 寺田屋旅館に電話(075-177-2493)をかける
- 阿弥陀ヶ峰で平田の死因などを調べ「書置き」を取る
- 由貴子を呼びアリバイを調べ聞く
- ぱるに電話をかけ新開地に行く
- 新開地でぱるの場所を教えてもらう
- ぱるのマスターに「ライター」と「耕造の写真」を見せ話を聞く
- 新開地で聞きこみ、おこいについて調べる
- おこいに話を聞きアリバイの裏をとる
- 他の所に行き捜査本部に戻るとおこいからタレコミがある
- すみれ荘で川村の死因などを調べる
- おこいに川村について聞く
- 文江を呼ぶ
- 港で聞きこみ船にのる
- 洲本で文江の兄の話がでるまで聞きこむ
- 捜査本部に戻ると地下迷路の情報を教えてもらえる
- 地下迷路の隠し部屋に行く 入口の壁(たたくと違う音がする)に3回体当たりすると開く
- 隠し部屋で叫ぶ(「よべ」を選択) 「日記」が見つかるので取る
- 捜査本部で「なにかとれ」→「服」を3回選択する
地下迷宮の隠し部屋への行き方
前3歩、左8歩、左4歩、右5歩、左2歩、右5歩それぞれ進む。
最速クリアの動画
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ポートピア連続殺人事件の裏技
リカちゃん電話が犯人を教えてくれる?
電話かけろで『0000000000』と入力するとリカちゃんがその時点で一番怪しいと思う人物を教えてくれる。(でも真犯人は教えてくれない)
ゲームレビュー
ポートピア連続殺人事件の発売前に当時の少年ジャンプでこれはスゴイソフトだみたいな感じですっごくあおってたんですよね。
その手法に見事に引っかかり中学生には大金の5,500円をはたいて新品で買いました。
結果的にドハマリして楽しく遊べて充分に元は取れましたが、当時は堀井雄二って聞いても「誰それ?」って状態だったんですよね。
もしかしたらハズレだったかも知れないのに今考えるとかなりのギャンブルです。
少年ジャンプがプッシュしていても面白いとはかぎらないですからねぇ。
あーファミコンジャンプ新品で買わなくてよかった!
子供向けのゲーム中心のファミコンでちょっとだけ大人向けの演出もあったりします。
平田の娘であるゆきこ(モロに斎藤由貴がモデル)に取れ⇒服と指定するとヤスに「職権乱用ですよ!」と怒られてしまう訳ですが、「わたしはべつにいいんだけどなあ」と言うシーンは当時ちょっとドキっとしました。
犯人はヤス
ポートピア連続殺人事件ってパソコン版(PC88)ですでに発売されたのをリメイクしてファミコンで発売したんですね。
発売した直後に学校で「ポートピア連続殺人事件ってのを買ったよ」と話したら
当時まだ珍しかったパソコンを持っていたクラスメートの友人が「あー知ってる!それってヤスが犯人なんだ」
などと言うではありませんか。
ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!なんで言っちゃうの・・・
いまだにそれはちょっと根に持っています。
ところでこのヤスとふみえらしき人物が描かれたパッケージのイラストですが、これってどう考えてもネタバレですよね?
日本一犯人が知られている推理ゲームと言って良いほど知れ渡ってますが、犯人知ってても十分楽しめたゲームです。
ちなみにエンディングはひとつしかないのでバッドエンディングも存在しません。
もんすたあさぷらいずどゆう
山川邸の地下迷宮にあった落書きのもんすたあさぷらいずどゆうがPCダンジョンゲームの名作、ウィザードリィの『Monster surprised you』のパロディなんて知る由もないほとんどのファミコンプレイヤーは、捜査の役に立つのかと思い一応メモを取ったものでした。
クリアするまでの時間と難易度
セーブ機能のないファミコン初期のソフトとあってコマンドを正確に選択すると10分掛からずにクリアできてしまいます。
ですが、簡単にクリア出来ないように謎解きはかなり難しめ。
特に虫眼鏡で画面上をくまなく捜査しないと発見できないアイテムは難易度高め。
評価できる点
ストーリーが何と言っても素晴らしい!
連続殺人の急展開や登場人物の意外な人間関係や真犯人など2時間ものサスペンスドラマみたいです。
ところどころで堀井雄二氏らしいユーモアが入っているのもアクセントになっています。
マイナス点
やはりBGMがないのは何だか寂しい・・・特に地下迷宮は当時結構不気味でした。
表示される文字に漢字はなく、ひらがなとカタカナだけなので、かなり読みにくいです。
謎解きに関しては現在の基準からすると不親切で難しいです。
独断評価チャート
まとめ
ファミコン初期のソフトなので不親切な点は多々ありますが、それを補って余りあるサスペンスドラマとしてのストーリー展開の魅力がある名作アドベンチャーゲームです。
オホーツクに消ゆとファミコンでも未発売だった軽井沢誘拐案内と3本まとめてリメイクして発売してくれないかなーとずっと思ってるのですが、いまだに実現しないのは何か大人の事情があるのでしょうかね?
『ポートピア連続殺人事件』は、他ハードに移植されておらずダウンロード販売もされていないので、ファミコンでしかプレイできません。
プレイしたくてファミコン本体がない場合は、低価格の互換機を購入するのも手でしょう。
メルカリの中古価格相場はソフトのみで500円~1000円くらいです。
たまに相場よりも安く出品している時に購入できればかなりお得です。
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