高橋陽一原作の週刊少年ジャンプ連載人気サッカーマンガ、キャプテン翼の中学生編（全国大会編）とジュニアユース編（ヨーロッパ遠征編）にフォーカスしたスポーツゲームのハズがまさかの内容に？
| 機種 | ファミリーコンピュータ |
|---|---|
| メーカー | テクモ |
| ジャンル | スポーツ |
| 発売日 | 1988年4月28日 |
| 価格 | 5,500円 |
| 容量 | 256KB |
ゲーム概要
シミュレーション要素のあるコマンド入力式スポーツゲーム。
攻撃の時はフィールドマップを見てキャラクターを操作。タイミングよくコマンドを繰り出しパスやシュートを決める。
味方選手が敵に接触したらタックル、マーク、パスカットなど選択し、相手の選択と能力によって結果が決まる。
マネージャー早苗ちゃんのスコアメモによるパスワード再開式。
第2部のフランス国際Jr.ユース大会で日本チームを優勝させる。
試合に敗北するとゲームオーバー。コンティニュー可能。
コントローラー操作
| 十字ボタン | カーソル移動 |
| Aボタン | 決定 |
| Bボタン | キャンセル |
| セレクトボタン | ゲームモード選択、パスワードを進める |
| スタートボタン | ゲームの開始 |
BGM
オープニングBGMは、お馴染みテレビアニメ版と同じ沖田博之が歌っていた『燃えてヒーロー』をアレンジしたもの。
その他のBGMもテクモらしく丁寧な作りでクオリティーが高いです。
キャプテン翼の裏技
本作にはドラゴンクエストのふっかつのじゅもんと同様にいくつかの裏パスワードが存在する。
- おおぞらつばさX4よろしく
- もえろX8ひゅうがこじろう
- ぼくはおお ぞらつばさ とみさきたろうふたりそ ろつてゆう しようしよう
攻略動画
ゲームレビュー
キャプテン翼は、原作のほうは長く連載されていましたが、テレビアニメのほうはそうでもなく、放送が終了してから2年後に本作はテクモのファミコン6作目ソフトとして発売されました。当初はアニメ放送中に発売予定だったそうですが、発売延期が続いてこんな時期になってしまったのだとか。
ファミコンのサッカーゲームと言えば任天堂のサッカー以外にこれといったタイトルもなかった中、キャプテン翼は実に画期的なゲームでした。
サッカーゲームなのに反射神経よりも思考性が重視され、誰にパスをまわすか、どこにシュートを決めるか等コマンドで選択します。
また突然始まる岬くんを探すイベントは、完全にアドベンチャーゲーム仕様。これが結構難しい！
このゲームの試合にはアナウンサーがいていちいち状況を実況してくれます。
ゲーム中に実況が入るゲームは本作が初めてだったのかも。それにしても何で小中学生のサッカー大会に実況が入るのかは謎？
評価できる点
グラフィックのレベルはかなり原作に近く良い出来です。
原作同様にオーバーヘッドシュートやドライブシュート、日向小次郎のタイガーショット、立花兄弟のスカイラブハリケーンなどの現実にはありえない必殺シュートを決められる事が楽しい！
ただし、必殺シュートを決めるには行動力を数値化したガッツが必要で足りない場合は、「くっ！ガッツがたりない！」と言われてキャンセルになってしまう。
マイナスな点
ガッツがないと普通のシュートさえも撃てなくなってしまうガッツ至上主義なのですが、相手チームにはガッツの数値がないようでガンガンシュートを撃ってくるのは何だか不公平に感じます。
独断評価チャート
まとめ
本作を楽しめるかどうかのポイントは、原作の『キャプテン翼』を読んでいるかどうかに尽きますね。
原作が好きならほとんどのプレイヤーが、あーアレね分かるわーって感じで楽しめる事でしょう。
発売当初はクソゲー扱いされていた時期もありますが、反射神経に頼らない画期的スポーツゲームの名作として語り継がれています。
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