後漢時代の中国を舞台にしたなぜか本国よりも日本で人気がある三国志をテーマにした歴史シミュレーションゲームの元祖。
機種 | ファミリーコンピュータ |
---|---|
メーカー | コーエー |
ジャンル | シミュレーション |
発売日 | 1988年10月30日 |
価格 | 14,800円 |
容量 |
ゲーム概要
ターン制、歴史シミュレーションゲーム。
プレイヤーは、三国時代の英雄のひとりとなってそれぞれのシナリオに決められた勝利条件を果たし、中国全土の統一を目指す。
コマンドは月に一度、1年に12回出せる。(領地を2つ以上持つ時は、毎月国ごとに1回)
登場武将は全255人。
戦闘に勝利すると相手の残した軍資金・兵糧が手に入りその国が新しく領地に加わる。
58か国すべての領地を手に入れ中国統一をするとゲームクリア。
戦闘の勝利条件
- 相手の軍資金または兵糧が0になったとき
- 相手の城を全部取ったとき(すべての城に味方の武将がいること)
- 相手の武将が1人もいなくなったとき
- 相手の君主を殺したとき
戦闘に敗北して斬首される、他君主が中国統一するとゲームオーバー。
コントローラー操作
十字ボタン | カーソル移動、数の入力、HEX画面上の武将の配置・移動・攻撃方向の入力 |
Aボタン | コマンド決定 |
Bボタン | キャンセル、地図の切りかえ |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
シナリオ
- シナリオ1 董卓打倒(西暦189年)
- シナリオ2 曹操の台頭(西暦195年)
- シナリオ3 新時代の幕開け(西暦201年)
- シナリオ4 孔明の出蘆(西暦208年)
- シナリオ5 三国の時代(西暦215年)
BGM
オープニングタイトルが他の戦略シミュレーションと違ってゆったりとした壮大さがあり、中国の大地を連想させるスケール感があります。
攻略動画
ゲームレビュー
コーエーと言えば信長の野望シリーズと三國志シリーズというほど有名なタイトルですが、ファミコンではナムコの三国志 中原の覇者に先を越されて2作目の三国志ゲームとして発売されました。
この当時のコーエーのソフトというのは異彩を放っており、カセットが妙にデカいわ、定価14,800円という超強気価格という独自路線でした。
パソコンゲームが元になっているのでコマンドが(Y/N)?の選択式ってのがやや分かりにくいですね。
タイトルの『三國志』の文字は中国の著名書家である徐伯清が書いたものだそうです。
知力が90以上の武将は軍師として任命できるのですが、プレイヤーが的外れな命令を下そうとすると軍師に「ほかにすることはないのですか」と言われてしまうのは長くネタになっています。
呂布のような武力が高く義理が低い武将を引き抜き味方に引き入れるのが基本の攻略法ですね。
評価できる点
当時のゲームとしては、三国志マニアも満足する登場キャラクターの多さと戦略の多様さがあり、都市ごとに管理する、内政で国力を上げるなどのリアル志向は斬新でした。
マイナスな点
後のシリーズに比べると武将数が少なく、三国志演義をモデルにした為か能力値が蜀の武将にやや偏っているので魏と呉ファンは不満があるかも知れません。
シリーズ最初のタイトルだけあって武将が火計で焼け死んだり、敵対心が高い君主と交渉に行くと殺されたりと取り返しのつかない要素も多く色々と粗削りです。
敗北した君主は配下に出来ず、必ず斬首というのも残念。
独断評価チャート

まとめ
その後も数々のシリーズが発売されているので、今さらファミコンの1作目で遊ぶメリットは少ないでしょう。ただコーエーの三國志シリーズのルーツを知るには外せない作品です。
プレステとサターンでそれぞれ三國志リターンズとしてリメイク版が発売されています。
コメント