日本人初のF1ドライバー、中嶋悟監修による本格的F1ゲーム。
それまでのファミコンレースゲームとは一線を画すマニアックさがある。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | バリエ |
ジャンル | レース |
発売日 | 1988年12月9日 |
価格 | 5,900円 |
容量 | 2MB |
ゲーム概要
当時の実際のF1レースコースを元にした疑似3Dレースゲーム。
プレイヤーは、以下の3つのモードから選択してゲームスタート。
WARMING UP
16のコース4台のマシンから選択できる練習用コースモード。
コースを決定するとコース全体図と共に中嶋悟がアドバイスをしてくれる。
BATTLE MODE
画面上が2P、下が1Pに割当たられた対戦モード。
プレイヤー対コンピュータ、コンピュータ対コンピュータ(観戦)も可能。
GRAND PRIX MODE
世界中のライバル達と対戦するモード。
レース後のポイントがライバルよりも多いとレベルアップ。
コントローラー操作
十字ボタン | 上下 ギアチェンジ 左右 ハンドル |
Aボタン | アクセル 押している間加速、離すと減速 |
Bボタン | ブレーキ 押している間減速 |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
マシン性能
HONTA V6 TUABO | ローギアではホイールスピンをしてしまう程の馬力をターボによって絞り出す。 排気量が1500CCなので低速トルクは弱い。 |
PRERARI V8 AUTO MATIC | 馬力はあるが、パワーハンドが狭いのでオートマティックなミッションを搭載している。 高回転型のエンジン。 |
MUKEN V | 低回転から高回転まで素直なトルクを発生する最も標準的な特性を持つエンジン。 |
SUHAL FLATI2 | 低速トルクが強力なエンジン。高速の伸びが不足。 |
BGM
スタート時やマシン選択時のBGMはあるもののゲーム本編ではBGMはなし。
80年代後半のゲームだから何らかのBGMは欲しかったところ。
攻略動画
ゲームレビュー
本作、中嶋悟F1 HEROは、ファミコン後期に発売されたのと操作が難しくマニアックな要素が多いためにマイナータイトルになっているレースゲームです。
初期の子供向けの単純に「君も今日からF1レーサーだ!」っていうゲームじゃないんです。
スリップしない為にABボタン同時押しでコーナリングをしたり、タイヤダメージ表示ゲージがあり、タイヤがすり減るとグリップが悪くなるのでピットでタイヤを交換したりと、子供向けゲームと言うよりもどちらかというと大人のカーマニア向けなんじゃないかと思わせる造りです。
評価できる点
やはり実際のF1ドライバーが監修しただけあってそれまでのファミコンで発売されたタイトルと比べるとリアルな要素のあるレースゲームです。
レース自体のスピード感も初期の任天堂タイトルF-1レースに比べて感じます。
それから中嶋悟氏のグラフィックがファミコンとは思えないほどよく似ています。
マイナスな点
- 練習用のWARMING UPモードがなぜか一番上にあってメイン扱い。
- ファミコンにしては操作が複雑で慣れるまでに時間が掛かる。
- かんじんなマシン自体のグラフィックが小さくて迫力に欠ける。
- やたらタイヤがすり減る
独断評価チャート
まとめ
中嶋悟氏がF1レーサーになった事がきっかけで日本でもF1ブームが起きていた時代のゲームなので、ただ便乗しただけかと思いきや、当時のレースゲームとしては比較的良く出来ています面もあります。
ただそれ以上に操作が難しい等のマイナス面が多く、この手のレースゲームはスーファミ以降も何作も発売しているのでF1マニア以外には特におすすめはしません。
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