ファイナルだったはずが、まさかの続編だったファミコン版ファイナルファンタジー2の発売。
当時はドラクエとの人気とクオリティの差は歴然でライバルとは呼べない存在でした。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | スクウェア |
ジャンル | RPG |
発売日 | 1988年12月17日 |
価格 | 6,500円 |
容量 | ?KB |
累計売上 | 76万本 |
最も野心的、実験的なFF
4人制パーティーロールプレイングゲーム。
プレイヤーは悪のモンスターに支配された帝国軍に対抗するレジスタンスのリーダーとなって立ち向かう。
ゲーム終盤までは3人が固定で1人がゲストとして入れ替わり登場する。
最大の特徴は、通常のRPGに付きものだった経験値、レベル、ジョブが存在せず、キャラクターの成長はプレイヤーのゆだねられている点。
プレイヤーは好きなキャラクターの好きなステータスを上げる事で自由に好みのキャラクターを作り上げる楽しみがある。
ちから | 力の強さを表します。武器の命中率、ダメージに影響します。“たたかう”コマンドを選んだ回数により上がります。 |
すばやさ | 身のこなしのすばやさを表します。先制攻撃、回避率に影響します。敵の攻撃をうけた回数により上がります。 |
たいりょく | 体格の良さを表します。HPの増え方、魔法防御に影響します。HPの減った量に応じて上がります。 |
ちせい | 頭の良さを表します。黒魔法の成長率、ダメージに影響します。黒魔法を使った回数に応じて上がります。 |
せいしん | 精神の気高さを表します。白魔法の成功率、ダメージに影響します。白魔法を使った回数に応じて上がります。 |
まりょく | 魔法の能力の強さを表します。MPの増え方、魔法防御に影響します。MPの減った量に応じて上がります。 |
ききうで | そのキャラクターの利き腕です。 |
こうげき | 装備した武器(両手に装備している場合は利き腕)の攻撃力を表します。 |
めいちゅうりつ | 装備した武器(両手に装備している場合は利き腕)の攻撃回数と命中率を表します。武器を使った回数に応じて上がります。 |
ぼうぎょ | 装備した防具の防御力の合計を表します。 |
かいひりつ | 敵の攻撃を回避するレベルとその成功率を表します。敵の攻撃の目標になると上がります。 |
まほうぼうぎょ | 敵の特殊攻撃をかわすレベルとその成功率を表します。敵の特殊攻撃の目標になると上がります。 |
じゅくれんど | それぞれの武器の現在のレベルとポイントを表します。攻撃回数や命中率に影響します。ポイントが100になると、レベルが1上がります。戦闘終了時に装備していた武器(装備していない場合は素手)のレベルが上がります。 |
ゲームストーリー
果しなく伝説に近い、遙か彼方の世界の物語………。
長く続いていた平和は巨大な悪の力によって破られた。悪の名はパラメキア皇帝。その魔力によって呼び出した魔物を操り、次々と他の国をその勢力下におさめていった。
これに対して反乱軍もフィン王国にその力を集結し帝国に立ち向かったが、悪の力をようした帝国の前には、その力はあまりに無力であり、遂には辺境の町アルテアへと撤退するに至った。
フィンに住む4人の若者、フリオニール、レオンハルト、マリア、ガイ、彼らもその故郷を追われ、執拗な敵の追っ手から逃げ続けていた。すでに彼らは、帰る家も、暖かく迎えてくれる両親も失っていた。
そんな彼らの前には帝国軍の追っ手が………。
そして、ドラマは始まる。
コントローラー操作
十字ボタン | 移動とコマンドの選択。 |
Aボタン | コマンドの決定。人と話す。物を調べる |
Bボタン | コマンドのキャンセル |
セレクトボタン | ゲームモードの選択。 |
スタートボタン | スタート、ポーズ。 |
熟練度
武器・防具の盾・魔法には熟練度が設定されており、使用する毎に熟練度が上がり100に達するとステータスが上がる。
魔法
魔法はショップで買うかモンスターからお宝として魔法の本としてゲット可能。
1キャラに付き習得できる魔法は16種類まで。
だから次々に無計画に魔法を覚えさせると魔法の枠が無くなってしまうので注意!
ラスボス こうてい(皇帝)
これまでのボスに比べるとかなり強いけど、アイテムのリボンとシェル等の対魔法対策をすればそれほどでもないはず。
ブラッドソードを装備すると意外と楽に勝てます。
BGM
戦闘シーンのベースラインが効いてますね。
どこか切なくも勇ましい反乱軍のテーマは名曲。
ダンジョンはしつこいくらいに聴いたけど、不思議と飽きないし嫌な感じはしない。
他機種の移植版
- ワンダースワンカラー
- プレイステーション/プレイステーション・ポータブル/ゲームアーカイブス(PS3、PSP)
- iアプリ/EZアプリ/S!アプリ
- バーチャルコンソール(Wii,WiiU,ニンテンドー3DS)
- ゲームボーイアドバンス
- iOS/Android
ゲームレビュー
ファイナルファンタジーの長い歴史の中でもかなり攻めている作品です。
何しろゲーム開始してからいきなりパーティー全滅する衝撃の始まりとなります。
通常のRPGと違いレベル上げの必要がないし、魔法もケアルを使い続ける事で成長してケアルガ並みの効果にする事ができます。
ほとんどの大陸が陸続きの為に序盤からメチャクチャ自由度が高いです。
行こうと思えばスタート間もない時点で遠出も可能ですが、ちょっとでもストーリーと外れたルートを通ると強力なモンスターが出現してあっという間に全滅の危機になってしまいます。
自由行動するのは勝手だけど、全滅しても知らないよという突き放した姿勢からドラクエとは違う方向性がうかがえます。
もちろん前作と同様にパーティーが全滅したらセーブ地点からすべてやり直しです。
評価できる点
初期FFらしい自由さがドラクエにはない緊張感とスリルを生んでいます。
しかし、何と言っても評価できるのは従来のRPGにあったレベル上げが存在しない点でしょう。
色々な問題点があった為に次作からは廃止になってしまいましたが、当たり前にあったものを一度否定して問題提起した意味は非常に大きいと思います。
マイナスな点
問題点としてはストーリーが弱いと感じます。
ファイナルファンタジーシリーズ全般に言える事ですが、ストーリーが記憶に残らずクリアしてしばらくするとほぼ内容を忘れてしまいます。
今回、PS版をかなり久しぶりにプレイしてみた訳ですが、本当にうっすらとしか覚えていませんでした。
ファミコンで発売されたドラクエシリーズ1~4までしっかりとほとんどのエピソードを覚えているのとは対照的です。
主人公の仲間に敵の仮面を付けた士官の妹がいるという設定は、機動戦士ガンダムから拝借したものでしょうが、はっきりと記憶していたのはそのあたりまで。
レオンハルトがなぜ皇帝の手先のダークナイトになり、急に心変わりして仲間になって戦うのか納得できる描写がほとんどありません。
確かに小中学生の頃だったらその辺はスルーしてしまうのかも知れませんが、キャラクターの言動も幼稚に思えます。
ファイナルファンタジー2の攻略法
ステータスを上げるには
各キャラクターのステータスを上限ギリギリまで使い切る事で手っ取り早く上げる事ができます。
例えばヒットポイントだとダメージを受ければ受けるほど多くなるので味方のメンバーを攻撃する事でも上りやすくなります。(通称パーティーアタック、やり過ぎると死んじゃうけど)
しかしパーティーアタックをしてもターンの無駄となるのでステータスを上げたいキャラは敵から死なない程度の大ダメージを受けるのが最も手っ取り早いという結論に達しました。
防御で最も大切なのは回避率
FF2では防具の防御力よりも回避率が重要視されます。
だから防御力が高い防具でも回避率が99%を維持できる範囲内で選ばないと思わぬ大ダメージを受けたりします。
何となく攻撃力が上がりそうなので両手に武器を装備する二刀流をしがちですが、回避率が大幅に下がるので二刀流はするべきではありません。
それから防具で最重要なのは盾です。盾以外の防具は防御力よりも回避率重視が基本です。
まとめ
本作からFFはキャラクターがプレイヤーの意思とは関係なく勝手にしゃべり行動するようになりました。
このあとのドラクエとは違う独自の映画的手法の原点となった作品でもあります。

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