前作ドラゴンクエストから100年後の子孫たち3人が活躍する初のパーティー制を導入したシリーズ第2弾。
容量は前作の2倍、フィールドマップの広さは6倍、大陸を超えて船で海を渡れるようなり大幅にボリュームアップした反面、全体的に難易度のバランスが高く、復活の呪文はさらに長くなってしまった。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | エニックス |
ジャンル | RPG |
発売日 | 1987年1月26日 |
価格 | 5,500円 |
累計売上 | 241万本 |
ゲーム概要
コマンド入力式見下ろし型RPG。
キャッチコピーは「勇者の伝説が再びよみがえる」。
主人公であるキャラクターは、戦士タイプで魔法は使えないローレシアの王子、戦闘と魔法のバランス型のサマルトリアの王子、魔法使いタイプのムーンブルクの王女の3人。
ゲームストーリー
――――古しえの昔、伝説の勇者ロトあり。ロトの血を引きし若者、暗闇の支配者・竜王を倒し、アレフガルドを救う。その若者、ローラ姫なる女性を連れ、この地に来たる。この2人こそ、ローレシアをつくりたる者なり――――
これは、ここローレシアの国に古くから伝わる言いつたえです。ローラ姫は、その後、3人の子をもうけ、兄王子には、ここローレシアを。弟王子には、サマルトリアの地を。妹王女には、ムーンブルクの地を与えました。
こうして、ロトの血筋に結ばれた、3つの国には、100年の平和が続いたのでした。
ところが、ある日、ここローレシアのお城にひとりの傷ついた兵士が、たどりついたのです。「ローレシアの王!
大神官ハーゴンの軍団が、我がムーンブルクのお城を……!
ハーゴンはまがまがしい神を 暗闇から呼び出し、世界を破滅させるつもりです。
こ、このままでは、や、やがて、サマルトリアも ローレシアも……
う……、うぐっ!」
それだけ言うと、兵士は、息を引き取りました。邪神の使徒・大神官ハーゴン! 彼のため平和が、乱されようとしているのです。
ローレシア国王は、若き王子に命じました。
「王子よ。そなたもまた、勇者ロトの血を引きし者。その勇気と力で、邪教の教祖・大神官ハーゴンを打ち滅ぼしてまいれっ。サマルトリアとムーンブルクには、おなじロトの地をわけた者がいるはず。彼らを見つけ、仲間にするがよい。
ゆけ、王子よ!」
そう、ローレシアの若き王子、それが、あなたです。あなたの旅は、再び、はじまったのです。
コントローラー操作
十字ボタン | 移動 |
Aボタン | コマンド決定 |
Bボタン | コマンドキャンセル |
セレクトボタン | 使用しない |
スタートボタン | ゲームの開始 |
魔法
サマルトリアの王子
呪文 | LV | MP | 効果 |
---|---|---|---|
ホイミ | 1 | 3 | HPを25~30回復 |
ギラ | 3 | 2 | 敵1グループに10~17のダメージ |
キアリー | 6 | 3 | 毒を治す |
マホトーン | 8 | 3 | 敵1グループを呪文が使えないようにする |
ルーラ | 10 | 1 | 訪れたことのある町や城に移動する |
リレミト | 14 | 6 | ダンジョンから脱出する |
ベホイミ | 18 | 5 | HPを85~100回復 |
トラマナ | 21 | 1 | 沼やバリアをダメージを回避する |
ベギラマ | 23 | 4 | 敵1グループに50~65のダメージ |
スクルト | 25 | 2 | 仲間全員の守備力を上げる |
ザラキ | 27 | 4 | 敵1グループを即死させる。効かないこともある |
ザオリク | 29 | 15 | 仲間1人を生き返らせる |
メガンテ | 35 | 1 | 自爆して敵を即死させる。経験値とGは入らない |
ムーンブルクの王女
呪文 | LV | MP | 効果 |
---|---|---|---|
ベホイミ | 1 | 5 | HPを85~100回復 |
ラリホー | 2 | 2 | 敵1グループを眠らせる |
バギ | 4 | 4 | 敵1グループに12~36のダメージ |
マヌーサ | 6 | 2 | 敵1グループの攻撃命中率を下げる |
トヘロス | 8 | 2 | 自分達より弱い敵が出現しなくなる |
ルカナン | 10 | 2 | 敵1グループの守備力を下げる |
キアリー | 13 | 3 | 毒を治す |
ベホマ | 16 | 8 | HPを全回復する |
リレミト | 18 | 6 | ダンジョンから脱出する |
イオナズン | 21 | 8 | 敵全体に68~92のダメージ |
ザオリク | 27 | 15 | 仲間1人を生き返らせる |
パルプンテ | 30 | 15 | 様々な効果がランダムで発生する |
アバカム | 36 | 2 | 鍵がなくても全ての扉を開けることができる |
2からの新システム
かいだんコマンドが無くなる
1で面倒だった階段の上でのコマンド入力が不要なった。
ダンジョン移動が明かり不要になった
アイテムの「たいまつ」やダンジョンを明るくする呪文の「レミーラ」は廃止になった。
そうびコマンド
アイテムを所持するだけでは武器や防具は装備されずにキャラクター毎に「そうび」コマンドで装備するように変更された。
パーティー制の導入
1人から3人までのパーティー制になった事により戦略性も出てきた。
素早さのパラメータ値をもとにキャラクターの行動する順番が決まり、ダメージを減少させる「ぼうぎょ」コマンドが追加された。
魔法の追加
「ルカナン」「スクルト」「マヌーサ」などの防御、補助系の呪文が追加。
塔が初登場
前作までのフィールドとダンジョン、城などに加えて新たに塔が登場した。(ダジャレではない)
ラスボス:VSシドー
苦労してここまできてコイツが登場した時の恐怖感たるや・・
おまけにベホマ使うなんて反則だろこれ。
BGM
前作よりも曲のバリエーションも音数も増えました。
特に街中のBGMと今は無きふっかつのじゅもん入力時のBGMが印象に残っています。
収録サントラ
ちなみに隠れキャラとして登場する牧野アンナは『Love Song 探して』という曲(ふっかつのじゅもん入力の曲)でデビューするものの不発。
その後にスーパーモンキーズとして安室奈美恵らとともに再デビューしています。
グループ脱退後は、沖縄アクターズスクールの講師として多くの後輩を育成しています。
ドラクエ2の裏技
ふっかつのじゅもん
最強
ゆうて いみや おうきむ
こうほ りいゆ うじとり
やまあ きらぺ ぺぺぺぺ
ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ
ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺ
レベル48のローレシア王子もょもとでスタート。
道具は何も持っていないが、27,671ゴールドと太陽、水、命の紋章を所持。
ゲームレビュー
ドラゴンクエスト2発売からドラクエを購入するために並ぶ客の列がメディアで報道されるようになって社会現象になりました。
初代ドラクエと違ってドラクエ2は発売当時、入手自体が困難なほど品薄状態でした。
私の場合は、近所の商店街にあるおもちゃ屋で予約して購入しました。(今じゃ考えられないですね。)
さて入手してみて気づいたのが主人公がちゃんと横を向いて歩くって事でした。
さらに面倒だった「かいだん」コマンドが本作から無くなりました。
これも今となっちゃ当たり前なんですが、あの時は感動したな~。
序盤から非常に難易度が高くてムーンペタの街周辺でマンドリルの集団に囲まれると全滅の危機になります。
時々、サマルトリアの王子のあまりのひ弱さに泣かされながら冒険は続きます。
評価できる点
本作はファミコン初のパーティーRPGです。
いきなり3人でスタートじゃなくて、主人公のローレシアの王子が1人で冒険した後に、サマルトリアの王子とムーンブルク王女が加わるアイディアも分かりやすくて良かった。
ファミコン版ではサマルトリアの王子とムーンブルグの王女の名前は自分で決められずランダムに割りあてられました。
サマルトリアの王子の名前の中で『トンヌラ』って名前があって、それになったプレイヤーはハズレ扱いだったのが懐かしい。
マイナスな点
残念だったのは容量の都合で1でカッコよかった鳥山明デザインの背景イラストが無くなり、ただの真っ黒な背景になってしまった事でした。
ロンダルキアへの洞窟の悲劇
炎のほこらやラゴスの鍵の場所などドラクエ2は現在では最高難易度のドラクエと呼ばれるほど難しいのは今となっては良い思い出ですが、いまだに心の傷となっているのがロンダルキアへの洞窟です。
やたらと落とし穴があってさらに無限ループもある大変な苦労して脱出するこの洞窟。
これを抜けた跡にほこらがあってここでセーブができるのですが、例によって復活の呪文なのです。
前作に比べてさらに入力文字が増えて最大52文字となり、ドットの荒いファミコンの画面で「へ」と「べ」と「ペ」と違い、そして「は」と「ば」と「ぱ」さらに「ほ」と「ぼ」と「ぽ」の違い等を判別して全て間違えずに入力する必要がありました。
特に間違いやすいのが「わ」と「れ」で当時は大きいインチのテレビもなく大抵の家庭では20インチ以下のブラウン管でしたので判別は極めて難しかったのです。
私はここで7回連続で「じゅもんがちがいます」と言われ頭にきてカセットを家の柱に叩き付けたのでした。
その話を友達にしたら「じゃあ俺が代わりにメモってやるよ」と言ってくれてその復活の呪文を入力したらまたしても「じゅもんがちがいます」ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
あのときは目の前が真っ暗になりましたね。
結局その友達の復活の呪文を借りてクリアしたので自分の名前ではクリア出来なかったのです。
しかもその後にブリザードのザラキで全滅があったり、神殿で構えるアトラス、バズズ、ベリアルの3大門番の強い事ったらもう。
アトラスは2回攻撃してくるのにつうこんの一撃一発で即死ですから。
バズズはメガンテで玉砕してくるし、ベリアルはあとちょっとで倒せるって時にベホマで回復してしまう・・・
独断評価チャート
まとめ
その後にスーパーファミコン版が発売されてプレイしてみたのですが、難易度が大幅に下がっていてだいぶ印象が違うゲームになっていました。
あの恐ろしいロンダルキアへの洞窟も落とし穴に落ちた場所がそのまま表示となりかなり楽になっていてオマケに復活の呪文なしでのセーブが可能になっていました。
そしてさらに難易度が落ちたゆとり仕様のスマホ版に至っては・・・
これは完全に別のゲームと言って良いほどです。
ファミコン版ドラクエ2でのあの苦労は一体なんだったのだろう・・・
コメント
こんにちは。
ロンダルキアの洞窟は本当に最凶でしたね。
落とし穴で落ちた先でやたらと腐った死体が襲って来たり、ゴール間際で正しい道順を通らないとループしたりと、凶悪な難易度に散々泣かされました。
結局友達にあの洞窟やってもらって、何とかクリア出来ましたが、未だにトラウマですね(苦笑)
こんにちは。
そうそう落とし穴に落ちたら腐った死体だらけでしたね(笑)
友達にやってもらったり復活の呪文借りたりたりって結構多いのかも知れませんね。