糸井重里が製作の提案をした事で話題になった任天堂を代表するRPGソフトの名作。
「エンディングまで泣くんじゃない」ってテレビCMのキャッチコピーが印象的でした。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | 任天堂 |
ジャンル | RPG |
発売日 | 1989年7月27日 |
価格 | 6,500円 |
容量 | 3M |
ゲーム概要
ほとんどが中世が舞台の通常のRPGとは違い、1900年代のはじめのアメリカの田舎町を舞台とした異色のRPG。
剣と魔法は使わずに超能力(PSI)を使って敵と戦う点など個性的な設定。
パーティメンバーは最大で3人、戦闘システムはターン制で当時としては珍しかった戦闘のオートモードが採用されている。
コントローラー操作
十字ボタン | 移動 |
Aボタン | コマンド決定 |
Bボタン | キャンセル |
セレクトボタン | 使用しない |
スタートボタン | ゲームの開始 |
戦闘コマンド
オート―オート・モードを使う
ガード―戦闘をせずに防御
にげる―その場から逃げ出す
たたかう―PSIを使わずに武器だけで戦う
PSI―――PSIを使って攻撃や誰かを回復させる
グッズ――装備している武器以外のアイテムを使っての攻撃や、回復
チェック―敵の強さや、どんな攻撃に強いか、などのデータを調べる
オート・モード
戦闘の時のコマンド入力を省略して自動的に戦うモード。Bボタンでキャンセル。
PSI
超能力(PSI)は、通常のRPGの魔法の役割。
途中に出会う女の子も使えるが、男女で使えるPSIが違っている。
(●男の子 ●女の子)
PSI | 使用者 | 効果 | 対象 |
テレパシー | ●● | 心を読む | 全員 |
テレポーテーション | ●● | 空間瞬間移動 | 味方全員 |
ライフアップα | ● | 体力を回復する | 味方一人 |
ライフアップβ | ●● | 体力をかなり回復する | 味方一人 |
ライフアップγ | ●● | 体力を最大にする | 味方一人 |
ライフアップπ | ●● | 仲間全員の体力を回復 | 味方全員 |
ライフアップΩ | ● | 仲間全員の体力を最大に | 味方全員 |
ヒーリングα | ●● | 毒を消す | 味方一人 |
ヒーリングβ | ●● | マヒを治す | 味方一人 |
ヒーリングγ | ●● | 石化を治す | 味方一人 |
ヒーリングπ | ●● | 眠りを覚ます | 味方一人 |
スーパーヒーリング | ●● | 意識が戻る | 味方一人全員 |
じげんスリップ | ● | 戦いの場から脱出する | |
ブレインショック | ● | 混乱させる | 敵一人 |
ブレインサイクロン | ● | 混乱させる | 敵全員 |
さいみんじゅつ | ●● | 眠らせる | 敵一人 |
パラライシス | ● | 動かなくさせる | 敵一人 |
ダークネス | ● | 闇につつむ | 敵一人 |
シールドオフ | ● | シールド破壊 | 敵一人 |
オフェンスアップ | ● | 攻撃力を上げる | 味方一人 |
ディフェンスアップα | ● | 防御力を上げる | 味方一人 |
ディフェンスアップβ | ● | 全員の防御力を上げる | 味方全員 |
クイックアップ | ● | すばやさが増す | 味方一人 |
ディフェンスダウンα | ● | 敵の防御力を下げる | 敵一人 |
ディフェンスダウンβ | ● | 敵全員の防御力を下げる | 敵全員 |
サイマグネット | ● | 敵のPPを引き寄せる・ | 敵一人 |
サイコブロック | ● | PSIを封じる | 敵一人 |
パワーシールド | ●● | 攻撃をはねかえす | 味方一人 |
サイコシールドα | ●● | ダメージを半減する | 味方一人 |
サイコシールドβ | ●● | ダメージを半減する | 味方全員 |
PKファイアーα | ● | 炎を投げ入れる | 敵全員 |
PKファイアーβ | ● | 火柱をよびよせる | 敵全員 |
PKファイアーγ | ● | 炎の海がうずを巻く | 敵全員 |
PKファイアーΩ | ● | すべてを灰にしてしまう | 敵全員 |
PKフリーズα | ● | 冷気がほとばしる | 敵一人 |
PKフリーズβ | ● | 荒れ狂う冷気 | 敵一人 |
PKフリーズγ | ● | 猛吹雪をよびよせる | 敵一人 |
PKフリーズΩ | ● | 命を凍らせる | 敵全員 |
PKビームα | ● | 火の玉を投げる | 敵一人 |
PKビームβ | ● | 熱光線を突きさす | 敵一人 |
PKビームγ | ● | 体をひき裂く強い光 | 敵一人 |
PKビームΩ | ● | 何が起こったかわからない | 敵全員 |
PKサンダーα | ● | 電撃をはしらせる | 敵一人 |
PKサンダーβ | ● | 稲妻が体をつらぬく | 敵一人 |
PKサンダーγ | ● | 天が裂け地が割れる | 敵全員 |
BGM
舞台が現代とあってポップスやロックを基調としたBGMが中心。
オープニングとエンディング曲はかなりの名曲。
収録サントラCD
Mother(マザー)裏技
敵と会わなくなる
コントローラー1のBボタンを連打しながら移動すると1歩歩くごとにサブ画面に切り替わり敵の出現率が大幅に下がる。
キャラが替わる
パーティーの仲間で犬を取り囲み柵の外にだす。さらに右に連れて行くと犬が女の子に変身
ゲームレビュー
Motherマザーの舞台はアメリカの田舎町で主人公はそこに住んでいる少年達。
敵はモンスターもいるけど、おじさんとかお兄さんとか普通の人たちってのがちょっと怖い近未来を予感させるという設定でした。
評価できる点
このゲームの大きな特徴として文章表現がやさしい事があります。
通常のゲームのような、『倒した』『やっつけた』ではなく『うごかなくなった』や『おとなしくなった』というやさしい表現になっています。
たとえヒットポイントがゼロになったとしてもそれは『死』ではなく、あくまでも『意識不明』という設定まで徹底されていました。
マイナスな点
戦闘のバランスがあまり良くなく、後半にいくに従って難易度がかなり高くなります。
独断評価チャート
まとめ
システム的にはもう完全に当時たくさんあったドラクエのまんまって感じのコマンド選択式のありがちなRPG。
でもあれだけたくさんあったドラクエ風のRPGも結局、大成功したのはこのMotherマザーくらいしかないんじゃないでしょうか。数少ないドラクエフォロワーの成功例ですね。
個性的な設定、秀逸のBGM、そしてあっと驚くあのエンディング。
最後の敵であるギーグとはこちらから攻撃せずに相手の言い分をまず聞く。
「たたかう」じゃなく「うたう」ことで解決する。
うーん深いですね。
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