コナミが発売したファミコン初?の格闘ゲーム。
中国風のBGMと効果音、うさんくさい敵キャラ達、そして何よりもイーアルカンフーと言ういい加減なタイトルが良い味出してる。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | コナミ |
ジャンル | アクション |
発売日 | 1985年4月22日 |
価格 | 4,500円 |
容量 | 192KB |
ゲーム概要
サイドビュー固定画面の格闘アクションゲーム。ライフゲージ制。
プレイヤーは、主人公カンフーの達人リーを操作して中国全土で悪業をかさねるチャーハン一族のいる「メンマの塔」に乗り込り5人の強敵と対戦する。
対戦はプレイヤーとCOMの1対1で行われ、2PLAY対戦はできない。
対戦キャラクター
- 棒術使い「王(ワン)」
- 火炎術師「桃(タオ)」
- くさり使い「陳(チン)」
- シュリケン使い「藍(ラン)」
- 謎の男「呉(ウー)」
以降、繰り返しだが1周する毎に敵はどんどん強くなる。
コントローラー操作
十字ボタン | 左右:移動 上:ジャンプ 下:しゃがみ |
Aボタン +下 | 中段パンチ 下段パンチ |
Bボタン +下 +左右 +上 | ローキック 足払い ハイキック とび蹴り |
セレクトボタン | 使用しない |
スタートボタン | スタート、ポーズ |
得点
- ハイキック・・・200点
- 中・下段パンチ・・・100点
- ローキック・・・200点
- 足ばらい・・・300点
- とびげり・・・300点
- 敵の投げたものをキックやパンチできめると100点
- 一度も敵の攻撃を受けなかったらパーフェクト5,000点
- 敵を倒した場合、プレイヤーの残っているエネルギー×800点が加算。
- ボーナスステージのセンス、カタナ・・・各200点
- ボーナスステージのパーフェクトクリア・・・+5,000点
BGM
YMOの『東風』を彷彿とさせる中国風のBGMですね。
対戦中は1曲だけなんだけど、このBGMを聴くとゲームプレイ時の効果音まで聞こえてきそうなほど印象に残っています。
ゲームレビュー
当時新参メーカーだったコナミのファミコン参入第1弾ソフトであるイー・アル・カンフーの対戦相手はたった5人!
しかしその相手が棒術だったりチェーン使いだったり火の玉を吹いたりとなかなか個性的な敵キャラクター達となっています。
ファミコンのカンフー物というくくりでスパルタンXと比較をするとスパルタンXが塔をクリアするスクロール式アクションゲームなのに対してイーアルカンフーは、タイマン画面固定の純粋な格闘ゲームとなっています。
動画を見ても分かるとおり3分足らずで一周出来てしまいます。
良くこんな単純なゲームを真剣にやっていたなーと今更ながら思います。
エンディングなしで5面のみを永久ループというのは現在だったら拷問に近いけど、当時は本当に楽しかった。
評価できる点
単純な攻撃が主流だった当時としては珍しく攻撃にはちゃんと上段、中段、下段と打ち分けがあります。
十字キーと攻撃ボタンの同時押しで簡単な必殺技が繰り出せるのも大きな魅力。
特に壁に向かってジャンプして相手に切り返しキックする三角飛びをマスターする為に当時のユーザーはやりこんだものでした。
マイナスな点
攻撃のみで防御コマンドはなし、さらに2P対戦が出来ません。
プレイヤー同士の対戦ができないという事は残念ながら対戦格闘ゲームではない!ただの格闘アクションゲームです。
ただ当時は複数人で遊ぶ場合は交代でプレイするスタイルが一般的でした。
独断評価チャート
まとめ
プレイヤー同士の対戦が出来ない、攻撃によってスコアが上がるという古臭い部分もありますが、攻撃方法の打ち分けや必殺技のコマンド入力と言った対戦格闘ゲームの基礎を作った作品と言えます。
それを踏まえるとスト2の原型はどう考えてもイーアルカンフーですよね。
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