ひたすら地味な3D画面の地下を歩き回りモンスターを倒す。ただそれだけなのに妙にハマってしまうRPGのディープダンジョンシリーズ第1弾ソフト。
ファミコン初の3DダンジョンRPGシステムの採用は、あのデジタルデビル物語女神転生よりも早かった!
機種 | ディスクシステム |
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メーカー | ス:クウェア |
ジャンル | 3DRPG |
発売日 | 1986年12月19日 |
価格 | 3,400円 |
累計売上 | ?万本 |
スクウェアによるファミコン初の3DダンジョンRPG
3DダンジョンRPG。
魔物たちは街を荒し、宝物を奪い、国の誰からも愛されていたプリンセス・エトナの魂を抜き取ると地下へと消えた。
プレイヤーは、剣士となってかつては平和だった街ドールに平和を取り戻すために廃墟と呪われたダンジョンに挑む。
ディープダンジョン魔洞戦記ゲームストーリー
平和な街、ドールの地下はいつの頃からか、魔物たちのすみかとなっていた。 魔物たちは街を荒らし回り、宝を奪いエトナ姫の魂まで奪い去り、姫はただ眠るだけの抜け殻となってしまった。 沢山の若者たちがエトナ姫の魂を奪い返すため、地下に降りていったが、誰一人戻る者はいなかった。 あの勇剣士ルウさえも!、後はもう神に祈るだけだ。神よ!、エトナ姫を救い、街をよみがえらせる勇士を!
コントローラー操作
十字ボタン | 移動、選択 |
Aボタン | 決定 |
Bボタン | キャンセル |
セレクトボタン | 使用しない |
スタートボタン | ゲームの開始 |
魔法
主人公である勇者は直接は魔法が使えない。
ショップで売っている道具を購入したりすることで魔法が使える。
- パン-ハイト-
- 食べる事で体力が回復する。
レベルUPすると、回復するHPもUP。
- 聖水-ポウアス-
- これを飲むと、体内に入った毒を消すことができる。
- 小石-フウ-
- 攻撃できる魔法の小石。
敵に投げつけると一直線にとんでいき手元に戻ってくる。
- 香料-ドルマ-
- スリープ系の魔法。
魔力をおびた香りを放ち、敵を眠らせてしまう。
- コンパス
- 自分の居場所が座標で表示される。
ダンジョン深く潜入する時は必須の道具。
武器
武器の名前 | 価 格 |
ほそみの剣 | 80G |
銅の剣 | 120G |
戦闘やり | 200G |
手おの | 400G |
鉄の剣 | 800G |
いくさおの | 1000G |
たいまの剣 | 3000G |
防具
防具の名前 | 価 格 |
木の盾 | 20G |
皮の盾 | 40G |
うろこの盾 | 100G |
鉄の盾 | 500G |
大きな盾 | 800G |
皮の服 | 40G |
くさりヨロイ | 80G |
うろこヨロイ | 200G |
鉄のヨロイ | 700G |
BGM
同時期に発売されていたファミコンRPGのBGMと比べると面白みがなく無機質。
ただ戦闘シーンは妙に焦らされるかなりの名曲。
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ディープダンジョンの裏技
王様に会う度にHPが全快する
名前を「どっぐ」か「すくうえあ」と入力する。
王様に会うと1回だけHPが全快して「パン」と「聖水」が9個もらえる
名前を「らふ゜らす」と入力する。
必ず必殺の一撃で攻撃
ⅡコントローラーのAボタンと方向キー右を押しながら「たたかう」を選択。
ゲームレビュー
ディープダンジョン魔洞戦記は、当時まだまだマイナーメーカーだったスクウェアのディスクシステムだからこそ実現できた意欲的なRPGでした。
全体的に大人向けなムードが漂っており、ひたすら暗い洞窟をうろつく展開やキャラクターデザインもゼルダやドラクエに比べると愛想がなく子供心には怖く感じました。
しかもずっと地下迷宮内をウロウロするのみの自分目線の3D画面なので閉塞感が半端なかったです。
このゲームは、ダンジョン内の扉を開けながら移動するのですが、その手段が「とびらをけりあけ なかにおどりこんだ。」 と表示されるので毎回扉を蹴り開け続けているのです。
いやーワイルドですね。
『ルウの剣』とか明らかに『ロトの剣』を原型にしたりアイテムや魔法の名前がドラクエリスペクト(パクリ?)もあったのですが、ゲームシステムはドラクエとは全くの別物の硬派路線です。
タイトル通りのディープさに投げ出したユーザーも多かったと思います。
敵の出現が独特
かなりの頻度で敵に遭遇してエンカウント率は高いです。
なぜなら普通に立ち止まっているだけでどんどん敵が襲ってくるからです。
反対に歩いていると出現しないので通常のRPGとは逆になっています。
ゴミあさりをする勇者
ダンジョン内には、数箇所のゴミの山があり、調べると宝の山か敵が出現します。
これを利用して手っ取り早くお金と経験値を稼ぐ事が可能なので、プレイヤーはせっせとゴミあさりをしたものでした。
評価できる点
すでにドラクエが発売されていたとは言え、アクションゲームが主流のファミコン市場でダンジョンRPGをいち早く導入した意欲作です。
ずっと後から知る事ですが、舞台がダンジョンなのは背景を入れる必要がないからなんですね。
そうする事で余計な容量を喰わないようにしている工夫でドラクエ2の敵キャラの背景が真っ黒なのと同じ理由ですね。
現在でもスマホアプリでダークモードにすると電力の節約になりますが、それと少し似ています。
マイナスな点
漢字表記がないのでメッセージが読みにくい事と主人公のグラフィックもキャラクター設定もなくストーリーがあまりにもそっけない事。
独断評価チャート
まとめ
現在まで多くのダンジョンRPGがウィザードリィの雰囲気を出すために努力してきましたが、ファミコンでは一番近いのがこのディープダンジョン魔洞戦記なのではないでしょうか。
ウィザードリィを原型にしたシステムは、現在のユーザー感覚だと不親切で理不尽な設定も多々ありますが、その面倒さが今となっちゃ逆に良かったりして。
好評だったためにシリーズ化され、基本的なシステムとキャラクターデータが次作のディープダンジョンⅡ勇士の紋章に引き継がれます。
コメント
ディープダンジョンかぁ?懐かしいな。
確かこのソフト、ワープすると岩の中に閉じ込められて、身動きが出来ずにジ・エンド。。。
というバグが有りませんでしたか?当時の私はこれが凄く好きでしたけれど、
何度かこのバグで泣く泣くリセットボタンを押した記憶が有ります。
(確かワープを使うと、5回に1回くらいの割合でバグが出ました)
【ワープで岩の中に閉じ込められ】…は、ウィンザードーリー(その他)での記憶かも知れません
記憶が曖昧で済みません。
ディープダンジョンは確か1~3まではエンディングまで遊んだ記憶が有ります。
(ウィンザードーリーシリーズは好みに合わずに、エンディングを見ていません)
岩の中に閉じ込められる・・・言われるとあったような気もしますが、かなり昔の話ですからねぇ。
情報が見つかったら追記しときます。
私も3まで持っていますが、クリアできたのは最初のコレだけです。
これタイトル画面見て分かる通り開発はハミングバードでスクウェアは一切関わってないんですよね
DOGブランドがPCメーカーの集合体で、販路を受け持ったのがその中で唯一FCを扱ってたスクウェアってだけで
同じようにFCメガテンもよくナムコ製と間違われますね
そういやパッケージにハミングバードソフトと書いてあったのを覚えています。
当時は販売元と開発が別という認識は浸透していなかったと思うので販売メーカーのソフトとして取り扱っています。
レビューの間違い。
>ルウのヒットポイントがゼロになるとゲームオーバー。
【ルウ】はボスの名前で主人公の名前ではありません。
続編の『勇士の紋章』で前作主人公に「ラル」と、カタカナ二文字で、
似たような名前が付いたのです。
なお、コメント欄にあるサイトの欄にはスクエニの魔洞戦記 ディープダンジョン紹介ページをリンクしておきます。
情報ありがとうございます。
武器、防具に名前がある事から間違えたようです。
この時点では主人公は無名でした。