ハドソンから発売されたペンギンのカップルが主人公のユニークなアクションパズルゲーム。
左右対称に動くキャラクター操作がもどかしくも楽しい。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | ハドソン |
ジャンル | パズル |
発売日 | 1985年12月19日 |
価格 | 4,900円 |
累計売上 | ?本 |
ゲーム概要
プレイヤーは、グリン(グリーン雄)とマロン(ピンク雌)のペンギンを選択してスタート。
2人同時プレイは出来ません。
中央で区切られた画面では、キャラクターはそれぞれ左右対称に逆の動きとなります。
2人を同時に出口にたどり着けばステージクリアとなり、残りタイムが得点に加算されます。
クモの巣にひっかかると動けなるのでスプレーで救出に行かなければいけません。
敵のクモやファイアボールに接触するとワンミスとなり、鳥に接触すると2人の場所が入れ替わります。
全99面構成。
ゲームストーリー
ペンギンのグリン(男の子)とマロン(女の子)はとっても仲よし。ところが、ある日魔法の森のなかにある、鏡の迷路に閉じこめられてしまったのだ。この迷路のなかでは、なんでも左右逆に動いてしまう。だからグリンが右に動けば、マロンは左に動いてしまうのだ。しかも迷路のなかには、ひっかかると身動きできなくなるクモの巣がいっぱい。こわ~いクモやファイアボールもウロウロしているぞ。この迷路から2人が脱け出す方法はたったひとつ。2人同時に出口にたどりつけばいいんだけれど、なかなか思いどおりに動けないから大変だ。さあ、迷路をぬけだして、無事に2人で外に出ることができるかな?
説明書より
コントローラー操作
十字ボタン | 移動 |
Aボタン | スプレーを発射 |
Bボタン | スプレーを発射 |
セレクトボタン | グリンとマロンの選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
BGM
エリック・サティのピアノ曲『あなたが欲しい(ジュ・トゥ・ヴー)』をモチーフとしたメインBGMがロマンティックでほのぼのとしたバイナリィランドに実にハマっています。
この曲はなぜかゲームBGMとして人気で他にも『ぼくのなつやすみ2』や『グランツーリスモ4』等でも使われています。
ちなみに原曲はこんな曲です。
バイナリィランドの裏技
キャラクターの名前が替わる
タイトル画面でコントローラー1と2のA、Bボタンをそれぞれ押しながらリセットを押すとキャラクター名がKIKUとMEGUに替わり、タイトル下にLOVE STORYと表示される。
コンティニュー
タイトル画面でA・Bボタンを押しながらスタートする。
子供が生まれる
グリンとマロンを交差し続けると子供が誕生して敵を倒してくれる。
ゲームレビュー
バイナリィランドは、あの名作、ボンバーマンと同時発売だったのでボンバーマンは男の子向け、バイナリィランドは女の子向けという位置づけだったのかも知れません。
2羽のペンギンのキャラクターは、上下は同じ動きながら左右はまったく逆の動きになるので操作に慣れるまでやや時間がかかりますが、慣れればそこまで難しくはありません。
ただ動きが左右対称でも迷路の構造はそうではないので決して簡単でもありません。
ステージ自体は、何度プレイしても同じ構成なので何度かチャレンジすれば全99面まではともかく10面くらいまでは誰でもクリアできそうです。
ボディーカラーがピンクでソフト自体がラブラブムードに包まれています。
それもそのはず、裏技にも登場するKIKUとMEGUとはゲーム制作を担当したハドソンの社員で恋人同士だったそうです。
凄まじい公私混同ぶりですが、この二人ではない別のハドソンカップルの結婚式でゴールドカートリッジバージョンが配布されたという逸話があるようです。
結局、KIKUとMEGUは結婚しなかったんですね。この二人にその後何があったのかちょっと気になるじゃないか!?
評価できる点
何と言っても左右対称に動くキャラクターというアイディアが秀逸でした。
この後もほとんどこのシステムのゲームは出ていないのでオリジナリティが高いですね。
もともとのキャラクターは、人間の子供だったようですが、ペンギンに変更してのも分かりやすくて良かった。
マイナスな点
ゲームシステム上、仕方がないとは言え2人プレイが出来ない点と99面とボリュームがあるにしては変化が乏しい点です。
まとめ
キャラクターがかわいいペンギンで進路にいるクモ以外は誰も傷つけずに平和的にゲームは進行します。
当時のお母さんも安心の内容でしたが、大人になってプレイしてみても十分に楽しめるちょうど良い難易度のパズルゲーム。
このゲームが話題になる事はあまりありませんが、現在でも女子受けが良さそうなハドソンの名作ソフトのひとつですね。
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