時空勇伝デビアスは、ナムコ迷走期のアクションRPG。
色々とアラが目立つがひと言でクソゲーとは言い難い妙な魅力もある。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | ナムコ |
ジャンル | アクションRPG |
発売日 | 198711月27日 |
価格 | 4,900円 |
容量 | 1.5M |
ゲーム概要
ライフ制の横スクロールアクションRPG。
プレイヤーは、異世界の神「アーロン」に選ばれし勇者デビアスの生まれ変わりである主人公となり、魔王の手下ゴルゴーン3匹がボスとして支配する3つのダンジョン『水の魔境』『土の魔境』『火の魔境』に挑む。
ゲームストーリー
中世も終わりのころ、伝説の勇士デビアスがうち経てた東ヨーロッパの聖なる小王国”アルマータ”では平和な毎日が続いていました。
ところが、いつの日からか、その王国は「魔王」に率いられた”ゴルゴーン”と呼ばれる魔物たちに侵され始めました。「魔王」の指示により、3匹のゴルゴーンをボスとする魔物たちは、王国周辺の地下を支配し魔境と化しました。魔物たちは夜な夜な王国に現われ、次々と町の人々をさらい魔境の奥深くに閉じ込めました。
今や王国アルマータはゴルゴーンの前に滅亡の危機にさらされています。
それを耳にした善の守護神「アーロン」は、デビアスの血を引く勇敢な戦士を現代から選び、時間と空間を越えてそのアルマータ王国に送り出そうとしています。アーロンはアルマータ王国におけるアーロンとの交信手段として「お守り」を手渡し、いつも戦士を見守ることを約束しました。
現代からの使者であるキミは復活した勇士デビアスとなり、アルマータ王国に乗り込み、ゴルゴーン達を退治して平和を取り戻すのです。
この物語は、キミが今まさに王国にワープするところから始まるのです!
説明書より
昼と夜
アルマータの街の昼は普通に住民が往来しているが、夜になるとモンスターが出現するので住民は家に閉じこもっていて出てこない。
夜が明けるまで主人公は朝が来るまでモンスターと戦い続けなければならない。
コントローラー操作
十字ボタン左右 上 下 | 移動 扉に入る、階段を上る しゃがむ、階段を下りる |
Aボタン | 攻撃、決定 |
Bボタン +下 | ジャンプ、キャンセル ハイジャンプ |
セレクトボタン | 使用しない |
スタートボタン | コマンド、ゲームの一時中断・解除 |
BGM
音楽もゲーム内容と同様にちょっと不安にさせるカオス的な要素とファンタジー要素を兼ね揃えた印象があります。
手に汗握る緊張感のあるBGMが多く、ゲームがダレないように工夫されています。
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ゲームレビュー
時空勇伝デビアス、なんだか分かりませんが妙にワクワクするようなタイトルではあります。
中古で購入したので説明書もなく訳も分からないままスタート。
あっ!いきなり悪そうな魔法使いがいる?Aボタンを押すとかんたんに倒せました。
その後もどんどん辺りのモンスターを切りまくりますが、全然無抵抗・・・これは何かが変だ?
その後、お城に入って王様に謁見します。
「しみんをころすとは なんというやつだ とっととたちされ!」
え?今まで散々切り殺していたのモンスターじゃなくて市民だったの?
しかし、この時点ですでに後の祭り。ひとりでも市民を殺すとゲームスタート早々に詰んでしまい、リセットボタンを押すしかありません。
そうとは知らずに王様に許してもらう為に夜になるとモンスター倒しまくったけど、門を閉ざしたまま全然相手してくれませんでした。
評価できる点
全く別タイプのゲームですが、ショップ店員のグラフィックや色使いがどことなくパソコンでヒットしたアクションRPGザナドゥっぽいなと感じました。
またモンスターのデザインとか設定がすごくファンタジーRPGが好きな人が作ったゲームなのかなという印象を受けました。
過去の名作をリスペクトしつつ、そこにSF的要素を足しているのがユニークな点です。
マイナスな点
最初の市民殺しで詰む点など全体的にかなり雑な作りです。
昼はモンスターが登場しない設定なのに登場する事もあるし、何でもアリって感じですね。
それから、このゲームの付属品にアーロンのお守りという羅針盤のような円盤があり、これがないとどちらに進んで良いか分からないので完全に運頼みとの展開となりクリアは非常に困難となります。
独断評価チャート
まとめ
このゲームをレトロゲームで例えるとマドゥーラの翼にザナドゥのグラフィックを足してうっでいぽこのカオス要素で割ったような独特のクセの強さがあります。
初期ファミコンで名作を連発したナムコらしからぬ完成度の低さとカオス感がありますが、キャラクターや世界観に電波っぽい妙な魅力があり、好き嫌いが極端に分かれるゲームでしょう。
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