スーパーファミコン末期に任天堂から発売されたプレステを意識したポリゴン風3Dレースゲーム。
確かにこの当時の技術ではすごかった。
機種 | スーパーファミコン |
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メーカー | 任天堂 |
ジャンル | カーレース |
発売日 | 1994年6月04日 |
価格 | 9,800円 |
容量 | 8MB |
ゲーム概要
スターフォックススーパーに続いて、より豊富な画像表現を実現する為に開発されたスーパーファミコン専用のマイクロ・コンピュータFXチップ搭載ソフト第二弾。
3Dレースゲームとしては任天堂初のヘッドライトが目玉になっている擬人化した車で競うカーレースゲーム。
バッテリーバックアップ機能搭載。
十字ボタン 上下 左右 | バランス ハンドル |
Aボタン | ブレーキ、押し続けでバック |
Bボタン | アクセル |
Xボタン | ジャンプ |
Yボタン | ブースト |
Lボタン Rボタン | 大ハンドル(左) 大ハンドル(右) |
セレクトボタン | ビューチェンジ(近い・遠い・運転席) |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
ゲームモード
SPEED TRAX
計4台の車でレースし、制限時間内に1位を目指すモード。3つのCLASSが用意されている。
STUNT TRAX
コースの中に散らばったスターを集め、いかに早くゴールするかを競うモード。
BATTLE TRAX
画面を上下2分割した2人対戦モード。負けている方の車は早くブーストが回復するようになっている。
FREE TRAX
競争相手がいない1人で走る練習モード。コースはSPPED TRAXと同様のものを選択可能。
車種と特徴
車種 | 特徴 |
4WD | グリップ力◎、強度◎ステアリング△。 |
Fタイプ | グリップ力〇、強度△、ステアリング◎ |
クーペ | 4WDとFタイプの中間の性能 |
2WD | フリートラックスだけで使える2輪車 |
トレーラー | ボーナスゲームだけで使える大型車 |
BGM
任天堂らしく遊び心があり、凝ったアレンジのBGMです。
ラテン風あり、ジャズ風あり、競馬レース風ありとバリエーションも豊富ですね。
ゲームレビュー
ワイルドトラックスが発売されたのは、初代プレステが発売される直前の1994年6月。
スーパーファミコンに一時の勢いがなくなり、ハードとしての限界説が流れる中、発売されました。
次世代ハードに対抗するべくポリゴンもどきを作りだすFXチップを搭載。
マリオカートまでの疑似3Dレースゲームではなくスーファミの回転、拡大縮小機能を使って任天堂が本気で3Dに挑んだレースゲームでした。
評価できる点
FXチップによって疑似的に作られた立体映像は、現在の視点からみれば当然ショボイ訳ですが、3D表現が無理と言われたスーファミで見ようによってはプレステ並みのポリゴンっぽい仕上がりになっています。
当時の次世代機には負けられない!という任天堂の意気込みは相当なものだったのでしょう。
マイナスな点
当時としては頑張っていても現在ではカクカクしたグラフィックとスーファミの限界を超えた表現による重さから操作性がやや犠牲になり、もっさり感があります。
ワイルドトラックス攻略動画
独断評価チャート
まとめ
操作性がイマイチでスピード感というのはあまりありませんが、スーファミの限界に挑んだ意欲的なレースゲームです。
翌年にプレステでリッジレーサー、さらにグランツーリスモ等の本格的3Dレースゲームが発売された事になり、その役割を終えた感があります。
リアル路線ではなくデフォルメの擬人化した車なので、そういった意味ではまだ遊ぶ価値はあるのかも?
2020年代に入ってからはswitchオンラインでもプレイ可能です。
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