ナムコから発売されたアクションロールプレイングゲーム。
内容がマニアック過ぎたせいかファミコンではワルキューレの冒険はシリーズ化はされなかった。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | ナムコ |
ジャンル | アクションRPG |
発売日 | 1986年8月1日 |
価格 | 3,900円 |
容量 | 512K |
ゲーム概要
トップビュー、スクロール式ライフ制アクションRPG.
パスワード方式による再開が可能
アイテムは8個までは所持できるが、捨てる事ができない。
コントローラー操作
十字ボタン | 移動 |
Aボタン | 魔法の使用 |
Bボタン | 剣による攻撃、アイテム使用 |
セレクトボタン | 魔法の選択+上下 アイテムの選択+左右 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
スタート時における個性
ゲームスタート時には星座と血液型を入力する。
これによってワルキューレの成長に個性が生まれる点が当時のゲームとしてはユニークだった。
血液型
血液型 | 成長速度 | 備考 |
---|---|---|
A型 | 普通 | 一定の平均的な速度でレベルが上がる |
B型 | 早熟 | 前半のレベルアップが早く、後半になるに連れて遅くなる |
O型 | 晩成 | 前半のレベルアップが遅く、後半になるに連れて早くなる |
AB型 | ランダム | レベルアップ毎にランダムに成長する |
星座
星座 | 体力 | 知力 | 最初から取得している魔法 |
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おひつじ座 | 64 | 32 | |
おうし座 | 48 | 48 | 薬の術 |
ふたご座 | 32 | 64 | 薬の術・火の玉 |
かに座 | 33 | 63 | 薬の術・火の玉 |
しし座 | 64 | 32 | |
おとめ座 | 48 | 48 | 薬の術 |
てんびん座 | 32 | 64 | 薬の術・火の玉 |
さそり座 | 33 | 63 | 薬の術・火の玉 |
いて座 | 64 | 32 | |
やぎ座 | 48 | 48 | 薬の術 |
みずがめ座 | 32 | 64 | 薬の術・火の玉 |
うお座 | 33 | 63 | 薬の術・火の玉 |
宿屋
宿屋に泊まると体力とMPの回復し、解毒作用もある。
さらにワルキューレの経験値が一定数に達した状態で泊まるとレベルアップする。
またセーブ機能の代わりにドラクエのふっかつのじゅもんのようなキーワードド(パスワード)が表示され再開時に入力すれば続きがプレイ可能だが一部の重要アイテム以外は消失してしまう。
魔法一覧
魔法名 | 知力 リミット | 消費量 | 使い道 |
薬の術 火の玉 透視術 ガラスの術 星笛 解毒の術 いなずま | 40~ 60~ 80~ 120~ 160~ 200~ 240~ | 20 5 10 15 32 20 50 | 体力を回復する。 火の玉攻撃。 見えない宝が見える。 透明になって敵の目をくらます。 笛の音で敵を金縛りにする。 毒による体力減少を止める。 画面内の敵全てにダメージを与える。 |
アイテム一覧
船 | 波止場から海に移動できる。 |
ランプ | 暗闇を明るくする。4回使える。 |
パワーランプ | 回数制限なく使えるランプ。 |
回復剤1 回復剤2 | 体力を2回分回復する。 4回分体力を回復する。 |
解毒剤1 解毒剤2 | 毒による体力減少を止める。 4回分の解毒効果。 |
シルバーキー | 4回宝箱と扉を開けられる。 |
ゴールゴキー | 回数制限なく扉を開けられる。 |
おの | 40本木が切れる。 |
パワーおの | 回数制限なく木が切れる。 |
マント | 砂漠を歩いても体力が減らない。 |
ヘルメット | 敵の攻撃ダメージを半減させる。 |
テント | 旅先で休める。知力を回復する。 |
パワーテント | 回数制限なく知力を回復する。 |
BGM
勇ましいテーマソングは、今聴いても名曲!レベルアップのBGMとエンディングも感動的です。
バリエーションが少ないのが少し残念!
収録サントラCD
ワルキューレの冒険の裏技
ドル箱の価値がUP
体力を240まで上げて敵をイナズマでドル箱に変える。そしてもう一度イナズマを使うとドル箱の価値が20倍~50倍になる。
ゲームレビュー
ワルキューレの冒険は、ナムコのナンバリング17作目で3.900円シリーズとして発売されました。
まだRPG黎明期とあって基本的に不親切で難易度は高いです。
マップ上に街や村がなく住人もいないのでRPGなのに他のキャラクターとの会話が皆無というのはかなり斬新です。
だからドラクエのように町の住民にヒントをもらって謎を解くという事ができない。
プレイヤーは完全ノーヒントで冒険を進めなければいけません。
その辺は同じナムコのドルアーガの塔と共通する『自分で発見する楽しさ』と言えるのですが、それがプレイヤーを選ぶ事になり、ドラクエやゼルダの伝説のような万人が安心して楽しめるRPGとは一線を画すマニアックなゲーム内容になっています。
またワルキューレの髪色がパッケージだと金髪なのに、なぜかゲームでは黒髪になっているのはいまだに謎です。
黒を黄色に替えるくらいは当時の技術でも出来たはずなのに?
評価できる点
ワルキューレの歩く音とか剣を振るう音、アイテムをゲットする時の音とか効果音やBGMに中毒性があるのでまた聴きたくなります。
マイナスな点
スタート時からほとんどどこへ行くのも自由でほとんど何のヒントもない状態から放り出されるので親切設定に慣らされたプレーヤには厳しいでしょう。
まとめ
クリアのためのヒントはほぼゼロと言う不親切さは今だったら成立しない設定ですが、それをカバーするキャラクターとBGMの魅力があり当時としては楽しめた作品です。
同じナムコのドルアーガの塔に比べても格段にアップした自由度、アクションRPGの名作ゼルダの伝説とも違う占いの要素、宿屋に泊まるとレベルアップなど独特の世界観があります。
しかし、すでにゼルダもドラクエも発売した後だったので後追い感は否めませんでした。
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