ディスクスステムからカートリッジに変更されて発表された探偵 神宮寺三郎シリーズの第2弾。
前作不評だったフィールド画面を廃止、ゲームオーバーも無くなり、良い意味で普通のアドベンチャーゲームになった。
機種 | ファミリーコンピュータ |
---|---|
メーカー | データイースト |
ジャンル | アクション |
発売日 | 1988年2月26日 |
価格 | 5,500円 |
容量 | 2MB |
ゲーム概要
コマンド総当たり式アドベンチャーゲーム。
依頼人である、日之出の恋人である失踪したエバ・クリスティーナを探し出すのが最終目的となります。
ゲームの途中では、助手の洋子と依頼人の日之出仁でパートナーを選択する箇所もあり。
コントローラー操作
十字ボタン | カーソル移動 |
Aボタン | コマンドの決定 会話の続きを表示 |
Bボタン | コマンドのキャンセル |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始 |
所々でバグあり
このゲームは詰めが甘く、いくつかのバグがあります。
特に有名なこちらのバグが発生するとクリアが不可能になるのて注意!
- 野毛山からエバの行方を聞き『伊勢崎』に電話する
- 行き先を『しんやました』以外を選択
以降は行き先に『しんやました』が2度と選択肢に表示されないのでクリアが絶対不可能に!
私が実際にゲームプレイ中に体験したバグですが、とつか殺害後にとつかの店の前で洋子にロバート領事の写真を見せると、その場にいないはずの ロバート領事が突然出現するバグがありました。
登場人物の名前の語源
この作品に登場する日本人の登場人物の苗字を見たら横浜市民ならすぐにピンとくるはずです。
日本人のキャラクターは全員横浜市内にある駅や地名にちなんで名づけられています。
- 日之出仁⇒日ノ出町(京急)
- 伊勢崎信⇒伊勢佐木町(市営地下鉄)
- 神奈川哲夫⇒神奈川(京急)
- 戸塚啓⇒戸塚(JR・市営地下鉄)
- 野毛山公夫⇒野毛山(野毛山動物園など)
BGM
オープニングテーマは、この当時のファミコンのBGMとしてはかなり凝ったアレンジです。
全体的にベース音が効いておりジャジーなアレンジがカッコ良い!
オリエンタルで躍動感のあるリョウのテーマが特に好きです。
攻略法
日之出<洋子
捜査のパートナーを選択する場面では必ず洋子を選択しましょう。
ぶっちゃけ日之出は何の役にも立ちません。
後はタバコとコーヒーで何とかなる?
前作以上に役に立つのが『タバコすう』コマンド。
今回はこれに加えてホテルでのコーヒー注文もヒントになるかも。
クリア動画
ゲームレビュー
探偵 神宮寺三郎 横浜港連続殺人事件は、神宮寺三郎シリーズの第2弾で前作のディスクシステムから一転してROMカートリッジで発売され定価は当時としては高額な5,500円で発売されました。
舞台は横浜。これはどう考えてもファミコン初のアドベンチャーゲームで名作と評価の高いポートピア連続殺人事件の舞台となった同じ港町、神戸を意識しての設定でしょう。
前作まではほとんどどこでもスパスパ吸っていたタバコも本作から病院内などで控える描写が徐々に増えてきています。
評価できる点
まず前作でメチャクチャだったゲームバランスがフィールド画面の廃止、ゲームオーバーの廃止で大きく改善しました。
神宮寺が話す時にかんたんなアニメーションが加わるなどのグラフィックの改善もありました。
捜査の途中で日之出と洋子のパートナー選択システムも当時としては斬新なシステムでした。
マイナス点
バグじゃないんだけど、現場で拾ったボタンを伊勢崎に預けてどうなるかな?って思ってたら、結局捜査に何の関係もなくエンディングを向かえたりとツッコミどころも結構あります。
それと前作同様に最初にあやしい・・・と思った人物がそのまま犯人でヒネリがないのは相変わらずです。
ラストは前作同様にだいぶ無理がある展開となっていてどうもしっくりこない・・・
まとめ
謎解きに理不尽な面がなくなったので攻略サイトや動画を見ずにクリアできました。
やはり神宮寺シリーズは謎解きよりもハードボイルドな世界観を楽しむ作品で本作がその先駆けかも知れません。
本作からBGMに凝ったジャズアレンジされた楽曲も増えてきました。
PSでは、本作を含むファミコンで発売された神宮寺シリーズ4本をまとめた『探偵神宮寺三郎EarlyCollection』に収録されています。
コメント