ポケモンの制作で知られる田尻智氏率いるゲームフリークが最初に手掛けたファミコンソフト。
パネルをめくるというユニークなめくるめく快感アクションパズル。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | ナムコ |
ジャンル | アクションパズル |
発売日 | 1988年6月27日 |
価格 | 4,900円 |
容量 | 2M |
売上 | 20万本 |
ゲーム概要
主人公である不思議の国に住む5人兄妹の四男『カートン』が、3人の兄と妹の『クインティ』に攫われた恋人のジェニーをクインティの待つ天空の城から救出する事が最終目的。
ステージにはパネルが敷き詰めてあり、カートンは任意でパネルをめくる事ができる。
パネルをめくって外壁に衝突させる事で敵キャラを倒す事ができて全別させればステージクリア。
全10ステージ100面構成だが、最初にプレイできるのは8ステージでクリア後に残り2ステージに挑戦できる。
ゲームオーバーになっても再スタートで自動的にコンティニューモードになる。
コントローラー操作
十字ボタン | 主人公を4方向へ移動。斜めに押すとジグザグ移動 |
Aボタン | パネルをめくる |
Bボタン | パネルをめくる |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
ゲームストーリー
ここは不思議な人形の国。ボクの名前はカートン。ボクは3人の兄ちゃんと、かわいい妹の5人で楽しく暮らしていたんだ。ところが!ある日、ボクのガールフレンドのジェニーが、妹のクインティと3人の兄ちゃんたちに、さらわれていってしまったんだ。ボクがジェニーとばかり仲良くしているのが、くやしかったらしい。よーし、ジェニー、いま助けに行くぞ。待ってろよ!
説明書より
クインティの裏技
エキストラステージ(裏面)
スタートボタン+セレクトボタン同時押ししながら電源を入れると通常よりも難易度が高いエキストラステージに挑戦できる。
BGM
ゲームイメージどおりに軽快で楽しいBGM。
ノイズをうまく使って限られた音数で洗練されたアレンジです。
ゲームレビュー
本作は「ポケットモンスター」シリーズの大成功で知られるゲームフリークが、同人誌作成集団だった頃にメンバー6名でインディーズ作品として制作したソフトです。
2年半ほどの製作期間を経てナムコへ持ち込みをして採用されたそうですが、ゲームソフトにも持ち込みってあるんですね。
ゲームソフト開発に時間も予算も掛かる現在だったらアイディアだけ大手にパクられて終わりそうですが、当時は夢がありましたね。
例によってこのソフトも中古で安価に購入して説明書が無かった為に初めてプレイした時は敵の倒し方やクリア条件がまったく分かりませんでした。
2.3回プレイしても分からなかったので、しばらく放置していましたが、ある雑誌に名作アクションパズルと紹介されていたので、遊び方を調べてみたらパネルをめくって壁に敵を吹き飛ばして倒して全滅したらクリアという極めてシンプルなルールでした。
ストーリー設定もユニークで普通はゲームの世界では、主人公の恋人がさらわれたって言うと悪の大魔王とかドラゴンだったりとかの設定なのですが、クインティでは何と敵は一緒に住んでいた兄弟でラスボスは妹という設定なのです。
3人の兄は主人公の恋人であるジェニーに恋心を抱き、妹のクインティは兄に恋人ができた事に嫉妬しているってドロドロしてんなぁ。
100歩譲って兄に嫉妬する妹ってのはまだ許せるけど、兄3人が揃って弟の恋人さらうってのはまずいんじゃないかい?
評価できる点
いったん理解してしまえば極めてシンプルな誰にでも分かる操作方法とパネルをめくって敵を倒すというそれまでになかったユニークな着眼点が見事です。
何度でも失敗したステージからやり直せるフリープレイ仕様。
特殊パネルのすべてのパネルをめくれるサンパネルをめくった時が快感!
マイナスな点
パネルの反応がやや遅く、めくったつもりなのにめくれていない事が結構あります。
100面もあるのにセーブができない上にパスワード再開もなし。
独断評価チャート
まとめ
発売時期がファミコン全盛時よりも遅めなので、ファミコンのアクションパズルの名作としてまず名前が挙がらないソフトですが、全100面とボリュームもあり、なかなか飽きのこない良作でした。
面白いけど難易度高くてステージ数多くセーブできないってのは、マイティボンジャックやがんばれゴエモンと似ていますね。
こんなクリアするのが大変なゲームこそ自動セーブできるバーチャルコンソールでプレイする価値があるって訳ですが、2020年で配信停止になってたんですね。残念!
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