これぞファミコン!言えるようなシンプルなキャラクターと必要最低限のBGMとレーザーガンで床に穴を掘り敵を埋めるというシンプルで奥の深い飽きの来ないシステムが持ち味のロードランナーは、アクションパズルゲーム。
当時としては珍しかった面セレクトやゲームスピードの調節が可能。
それに加えてエディットモードも搭載しておりオリジナルステージを作成できる楽しさも味わえる。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | ハドソン |
ジャンル | アクションパズル |
発売日 | 1984年7月31日 |
価格 | 4,900円 |
累計売上 | 本 |
ゲーム概要
左右に2画面分スクロールするアクションパズルゲーム。
ランナーは手にしたレーザーガンで床に穴を掘る事が出来るが敵ロボットに直接攻撃は出来ない。
穴にロボットを埋める事も可能だが、一定時間が経過すると画面上から無制限に振ってくるのでロボットを全滅させるのは不可能になっている。
ランナーは、追手のロボットから逃れながら地底深くの金塊をゲットしながら地上を目指す。
スコア
地上に脱出すると、その時点でスコアが表示され、ランナーが1人増える。(最高9人)。
・金塊を1つ取ると…100点
・ロボットを埋めると…100点
ボーナスフルーツ
最後の金塊をゲットした後にボーナスフルーツが出現する事がある。
- リンゴ100点
- バナナ200点
- チェリー400点
- イチゴ800点
- カキ1200点
- オレンジ1600点
- スイカ2000点
- ニンジン2500点
コントローラー操作
十字キー左右 | 移動 |
十字キーの上下 | 梯子での移動 |
Aボタン | 右足元を掘る(レーザーガンで床を溶かす) |
Bボタン | 左足元を掘る(レーザーガンで床を溶かす) |
スタートボタン | スタート・ポーズ |
BGM
シンプルながらオシャレさも感じるセンスの良さ。
特にメインBGMのベースラインが印象的。
エディット機能
当時としては非常に珍しい自分でオリジナルのステージを作成できるエディット機能がありました。
作れる画面はTVモニター1面分のスペースで、スクロール機能は使えません。
画面の作り方
- 十字キーでカーソルを動かして、キャラクターをセットしたい所まで移動させます。
- セットしたいキャラクター(10種類)を選択(Aで順送り、Bで逆送り)。
- セットしたいキャラクターが現れたら、十字キーでカーソルを移動させます。
- こうして次々にキャラクターをセットして画面を作っていきます。
- ランナー1人、ロボット0~3人、金塊1~80個、脱出ハシゴ1個以上をセットすることが最低条件です。
ロードランナーの裏技
ゴーストランナー
画面がスクロールしてランナーが画面から消えた時に十字ボタンの右とセレクトとスタートを同時に押して、もう一度スタートボタンを押してゲームを始めるとスクロールした左半分と右半分が入れ替る。
反対側の画面でうろうろしているランナーの半分が現われる。
ロボットがランナーをすり抜ける
ランナーが片手を挙げてハシゴに停止した状態だと追手のロボットがすり抜けてしまう。
裏技集
ゲームレビュー
裏技という言葉を生んだソフト
このロードランナーは、裏技という言葉が生まれるきっかけを作ったソフトでもあります。
ロボットがランナーをすり抜けるという裏技はハドソンがまったく把握していなかったいわゆるバグだったそうです。
しかし、コロコロコミックに送られてきた読者のハガキで指摘されて困ったハドソンは苦し紛れに『裏技』として発表して、その言葉がそのまま定着したというエピソードがあります。
評価できる点
パズルゲームの割りに妙にドキドキハラハラさせられるゲームです。
その大きな要因は、ファミコンのキャラクターに当然備わっている能力のジャンプと直接攻撃が出来ない点に尽きます。
ランナーはひたすらロボットに対して逃げる事と穴を掘ることしか出来ないので3体しかいないロボットに追いかけられるのが妙な恐怖感とスリルがあるのです。
マイナスな点
敵に攻撃が出来たりジャンプでよけたりできないので爽快感は感じにくいゲームと言えます。
どちらかというとM気質の人向け?
まとめ
ただ金塊を奪って穴を掘ってロボットを埋めて逃げるだけを50面くり返すゲーム。
文章にすると本当にそれだけですが、この独特で絶妙なスリル感はプレイしてみた人なら分かるはず。
ランナー君がどうしてロボットから逃げなきゃならないかは続編のボンバーマンで明らかになります。
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