ファミコン版は、当時ファミリーコンピュータマガジンを発行していた徳間書店から発売されたシューティングゲーム、エグゼドエグゼス。
期待は大きかったが、画面がチラつきと重さがハンパなく、それがこのゲームの代名詞になってしまった。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | 徳間書店 |
ジャンル | シューティング |
発売日 | 1985年12月21日 |
価格 | 5,200円 |
容量 | 512K |
ゲーム概要
カプコンがアーケード版で発表した縦スクロールシューティングゲームのファミコン移植版。
昆虫型の敵を倒しながら超浮遊要塞エグゼドエグゼスを破壊を目指す。
ステージの最後にはボスとして巨大要塞が出現する。
カーネル号とサージェント号による2人同時プレイも可能。
コントローラー操作
十字ボタン | 移動 |
Aボタン | ショット 白『Pow』で3段階にUP |
Bボタン | アイテム使用 |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
ステッカープレゼント
ゲームオーバー後に表示されるパスワードを説明書に付いている応募券と共にハガキに書いて送ると特典としてステッカーがもらえた。
- 50万点 シルバーステッカー (先着2000名)
- 200万点 ゴールドステッカー (先着500名)
- 500万点 プラチナステッカー (先着100名)
- 900万点 ロイヤル純金ステッカー (先着10名)
BGM
オリジナルのアーケード版は、ちょっとゼビウスっぽい無機質なデジタル系サウンド。
ステージクリアのBGMが心地よい。なんかドルアーガの塔のBGMにちょっと似ている?
ファミコン版は、オープニングBGMが妙な不協和音になって不気味に聴こえます。
聴き比べ見るとオリジナルとは大違い!なんでこうなったのか?
収録サントラCD
カプコン クラシックス コレクション版【PS2】
色々と不満が多かったファミコン版に対してプレイステーション版ではアーケード版を完全移植。
まずPS1のカプコンジェネレーションに収録され、後にPS2のカプコン クラシックス コレクションにも収録されました。
こちらはオリジナルのアーケード版オールドファンも納得の移植となっています。
ゲームレビュー
昆虫が敵キャラのシューティングゲームは、すでにギャラガが発表された後であり、目新しさはありませんが、敵が基本3種類しかなかったギャラガに対してエグゼドエグゼスではさらに進化してトンポ、イモムシ、クワガタタイプ等の敵キャラが登場します。
画面がスクロールして自機が画面上360度移動できるのは進化を感じます。
アーケード版はカプコンだけど当時はアーケード専用のメーカーだったので販売元は徳間書店。
徳間書店といえば当時の人気ファミコン雑誌である『ファミマガ』を発行している出版社だったので、当然このエグゼドエグゼスもやたらと押していました。
その最大の特徴は、ゲームスタート時から始まる激しい画面のチラツキと動作の重さ。
ファミコンの限界を超えて無理やり詰め込んだために画像処理が追い付かなったのです。
当時のファミマがでの紹介記事で
「EXES軍は画面上にいっぱい現れるとフラッシュ攻撃をしてきて見えにくくなるぞ!」という結構有名なフレーズがあります。
これは完全に画面のチラツキと動作の遅さをごまかすための苦し紛れのコメントでした。
以前パソコンのOSをwindows10にバージョンアップしたのですが、もうこれが余計な機能が多すぎて重いのなんのって!
そこで思い出したのが、このエグゼドエグゼスの処理速度の重さでした。
アーケード盤
アーケード版はこんな感じです。
私は今回この記事を書くにあたって、この動画を見るまでアーケード版エグゼドエグゼスはプレイした事がないと思っていました。
しかし、動画を見てからこれゲーセンでやった事あるわ!と思い出しました。
それくらいオリジナル版とファミコン版とはクオリティの違いがあり過ぎるくらいあります。
それにしても何十年も気付かなかったとは・・・
評価できる点
良い点は主にオリジナル版になってしまいますが、昆虫をモチーフとした独特の敵キャラクターと背景です。あの背景のカメの甲羅みたいなのが良い味だしてたんだよな。
それと多重スクロールを組み合わせると独特の世界観が生まれ、要塞等がちゃんと地上から浮遊して見えました。
マイナスな点
当然ながらファミコン性能の限度を超えた為に起こる画面のチラつきと重さです。
そもそもそれを知りながら敵のフラッシュ攻撃だと言い張って強引に発売したのが最大の問題と言えます。
さらにアーケード版に比べてグラフィックのレベルダウンに加え、ファミコン版では1000万点到達エンディングがカットされるなど大きくグレードダウン。
独断評価チャート
まとめ
オリジナルのアーケード版は、STG史上に残る名作ですが、ファミコン版は、かなりの劣化移植版となっています。
アーケード版が完全移植されている現在は、ファミコン版でどれだけ画面がチラつくか、重くなるかを試してみたい人以外はプレイする価値はないでしょう。
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