機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | ナムコ |
ジャンル | RPGっぽいボードゲーム |
発売日 | 1988年10月21日 |
価格 | 4,900円 |
容量 | 1.5M |
86年にアーケード版がリリースされた源平討魔伝は、人形浄瑠璃の中の演目『出世景清』をモチーフにした純和風アクションゲーム。
家庭用ゲーム機にはファミコン、PCエンジン、プレイステーションに移植され発売されました。
それぞれの特徴などをファミコン版を中心にしてまとめました。
ファミコン版
アーケード版の源平討魔伝をモチーフとしたファミコン版のオリジナルゲーム。
地獄から蘇った平家の影清が相模の国の鎌倉にいる源頼朝を討伐しにいくストーリーは同じなら最大4人でプレイできるボードゲーム形式に大胆にアレンジ。
三種の神器を揃える必要があるのも一緒ですが、毎回ランダムに場所が変わるのが困りもの。
コントローラー操作
十字ボタン | 移動、選択 |
Aボタン | コマンドの決定、 |
Bボタン | コマンドのキャンセル |
セレクトボタン | 使用しない |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
ゲームストーリー
平家復習絵巻
時は1192年、市政では強盗、物盗など悪行が蔓延り、日照りと大雨の繰り返しで作物は枯れ果てていた。
平家の者達は、ことごとく討ち落とされ、哀れ、壇ノ浦のもくずとなったのである。
しかし、これを憂いた天帝は、三途の渡守、安駄婆に命じた。
『平家の亡者より、一人、剛の者を選べ。』その名も、平景清といった。景清は、『ぷれいやー』なる異次元の者の布施により、地獄より蘇ったのであった。安駄婆は、景清に言い含めた。
『よいか景清、諸悪の王、頼朝を倒すには、魔族と戦わねばならぬ。だがな、曲玉、剣、鏡の3種の神器があれば、頼朝などおそれる必要はないのじゃぞ。』
説明書より
景清は立った。頼朝を倒す為に。魔族を滅ぼす為に。世の乱れを平定するために。
めざすは京都、そして、鎌倉・・・。」
おみくじ
新しいステージに入るとプレイヤーはおみくじを引き、大凶から大吉まである結果によってゲームの難易度が大幅に変わってしまう完全に運任せ仕様となっている。
鳥居
徳を持った状態で鳥居に入るとステータスアップのチャンス。
景清のステータスは「剣力(攻撃力)」「妖力(魔術)」「防御力」「機敏さ」に分類されており、好きなステータスを上げる事ができる。
BGM
ファミコン版で使用されているBGMは、オリジナル版を元にしているのでかなりバリエーションも多くてもすんなり入ってきます。
ファミコンらしいチープなサウンドが逆に味になっているかも。
ファミコン版の裏技
その名前は禁止?
ライバルのコナミから発売された類似ソフト、『月風魔伝』の『げつふう』で名前登録しようとすると名前が伏字になってしまう。
ゲームレビュー
アーケード版の源平討魔伝は純和風のキャラクターとBGMが非常に印象的な名作アクションゲームでした。
なのでファミコン版の発売を知った時はワクワクして発売を待ちました。
いざ発売された期待のファミコン版は容量の関係でアーケード版とはタイトルは同じ源平討魔伝ですが、キャラクターボイスはなくなり、アクション性を排した全く別のすごろくゲームになっていました・・・
正直ショックであまり思い出したくないほどです。
なのでファミコン版の源平討魔伝はほとんど遊ばずに売ってしまいました。
しかし、発売なら年月が経過してファミコン版の源平討魔伝の評価はクソゲー派と意外と面白い派に分かれていました。
そこで今回、ふたたびファミコン版を買い直してプレイしてみました。
評価できる点
確かにちゃんと遊んでみると 源平討魔伝 の世界観をキープしつつ、ドラクエ風の味付けのすごろくゲームといった感じでそれなりに楽しめました。
マイナスな点
致命的な欠点があってセーブやパスワードどころかコンティニュー機能すらない!
また、ボードゲームの特性上、付属品のマップやカードが揃ってないとプレイの面白さが半減しますが、中古の場合、ほとんどがそれらの付属品がありません。
さらに、おみくじの結果によって激ムズになって即ゲームオーバーの可能性もありの運任せ過ぎたり、クリアするには5.6時間かかるそうなのでクリアは諦めました。
まとめ
それなりに遊べるからクソゲーじゃない、クソゲーじゃないけど限りなくクソゲーに近いゲーム。
この当時はファミコンでアーケード版を再現する事が不可能だった為の苦肉の策としてこのような内容となりましたが、完全移植されたPSのナムコミュージアム版がある現在、このファミコン版の源平討魔伝の役割は終わった気がします。
独断評価チャート
PCエンジン版【PCE】
ファミコン版に対してPCエンジン版の移植はオリジナルにできるだけ忠実に再現しようという意図を感じます。
安駄婆もちゃんと喋るし、グラフィックも音声も当時として最高水準でした。
トップビューモードとサイドビューモードに加えてデカキャラを操るBIGモードの3モードシステムも見事に再現。
しかし、後に発売されたPSのナムコミュージアム4 に収録されたオリジナルバージョンとは敵の出現パターンや難易度に結構違いがあります。PCエンジン版のほうが簡単なので初心者向けです。
こちらはPCエンジンミニにも収録されています。
PCエンジン版とアーケード版の比較
だじゃれの国
このゲームで忘れられない強烈なインパクトがあるのが、だじゃれの国です。
登場するキャラクターが。わらってよりともやまじんはひまじん等と次々にくだらないだじゃれを言っていくだけなのですが妙にインパクトがありました。
源平討魔伝PCエンジン版の裏技
オプションモード
ありがたやーのオープニング画面で声とともに上右下左1、2の順に押すと難易度の設定や命のろうそくの数、スタートする国を選択できる。オプションモードになる。
BGM
このゲームの大きな魅力のひとつが世界感を見事に表現した和風のBGMです。
デジタルで邦楽が再現するとこんなにエキゾチックで魅力があるとは新発見でした。
ナムコミュージアム4収録版【PS】
オリジナル版を忠実に再現したバージョンがナムコミュージアム Vol.4に収録されています。
PS3のゲームアーカイブスでもダウンロード購入が可能。
PCエンジン版に比べて明らかに難しい!簡易度をEASYにしてもすぐにゲームオーバーになってしまいました。
当時は友達がクリアしたのを脇で見ていたけど、こんなに難しかった?単に自分が年をとっただけなのか・・・
BGM
音質も最高でゲーム史上に残る名曲の数々が素晴らしい。
変拍子を効果的に使った義経や弁慶のBGMはまるでプログレみたいですね。
まとめ
ゲームセンターのオリジナルをそのままプレイしたい場合はPS版、古き良き時代の移植で難易度をやや落としたPCエンジン版、RPG風の個性的なアレンジバージョンのファミコン版と言った感じでしょうか。
いずれにしても源平討魔伝はナムコ全盛期のゲーム史に残る名作でした。
尚、攻略法などは、ALL ABOUT namcoIIが詳細に掲載されているのでおすすめです。
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