ファミリーコンピュータマガジンの販売元である徳間書店から発売された1986年に公開のデヴィッド・ボウイ、ジェニファー・コネリー出演の映画『ラビリンス魔王の迷宮』を原作とするファミコン用オリジナルゲーム。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | 徳間書店 |
ジャンル | アクション |
発売日 | 1987年1月7日 |
価格 | 4,900円 |
容量 | 1M |
ゲーム概要
残り時間がライフになる変則ライフ制、トップビューアクションゲーム。
主人公サラは、魔王ジャレスにさらわれた弟のトビーを取り戻す為に複雑怪奇なラビリンス(迷宮)に挑む。
コントローラー操作
十字ボタン | サラ、カーソル移動 |
Aボタン | 石を投げる |
Bボタン | 仲間の位置調整 |
セレクトボタン | メニュー画面 |
スタートボタン | スタート、ポーズ |
BGM
オープニングとエンディング曲は、デヴィッド・ボウイのオリジナル楽曲。
他のBGMの多くも有名作曲家トレヴァー・ジョーンズが作曲した映画版の楽曲を元にアレンジされているのでクオリティは高いです。
映画版とファミコン版を比較した音源があります。
いかにこのゲームが映画版の音楽を忠実に再現しているかが分かります。
ゲームレビュー
ハリウッド映画を題材にゲーム化と聞くとゴーストバスターズのようないかにもクソゲーっぽいですが、実は隠れた名作ゲームがラビリンス魔王の迷宮です。
クソゲー以外でも外国映画が原作の有名ファミコンゲームと言えば、グーニーズやスパルタンX等がありますが、そのほとんどが主人公の名前だけ借りてきてストーリーは別物だったりします。
しかし、本作では、主人公である普通の少女サラが13時間以内に弟のトビーを救うために魔王の迷宮に飛び込むというストーリー展開は原作とまったく一緒です。
発売元メーカーは徳間書店。徳間書店と言えば、クソゲーを連発していたメーカーとして広く知られていた時期にこのゲームは発売されました。
実は発売元は徳間書店ですが、開発は当時の新興メーカーだったアトラスが担当しています。
のちに女神転生シリーズで知られるアトラスの主力となるスタッフがこのゲームを担当しているだけあってなかなかの仕上がりです。そういえば女神転生シリーズとはダンジョン物という共通点がありますね。
さて、主人公のサラの攻撃方法は、ただひたすら石を投げるだけで連投はできない。
ジャンプも出来なければ、普通の人間なのでアイテムがなければこれといった特殊能力もなし。
基本的に敵には石を投げつけて、逃げまわるしかありません。
アクションゲームですが、残りタイムがライフという変則ライフ制であり、ダメージをいくら受けても13時間のタイムリミットまではプレイを続ける事が可能です。
ちなみにラビリンスという同名のボードゲームとは一切関係がありません。
評価できる点
残り時間=ライフという設定はかなりユニークです。
だからアイテムで回復したり、うまいことやればかなり長いことゲームオーバーにならずに遊べます。
この独自のシステムが他のソフトにはない個性となっており、映画同様のスリルも味わえます。
マイナスな点
基本的にノーヒントなので同じエリアを堂々巡りしたり、アイテムの効果が分かりにくかったりと不親切な点が多々あります。
独断評価チャート
まとめ
『ラビリンス魔王の迷宮』のようなファンタジー物のゲームだとRPGになりがちですが、あえてアクションゲームにした事により、このゲーム自体の存在感が増したのではないでしょうか。
クリアするのは生半可ではありませんが、やりがいがあるゲームです。
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