サン電子が発表した横スクロールの時代劇調のコミカルなアクションゲーム。
難易度はサンソフトらしくかなり高め。
機種 | ファミリーコンピュータ |
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メーカー | サン電子 |
ジャンル | アクション |
発売日 | 1986年 7月3日 |
価格 | 4,900円 |
容量 | 384KB |
かんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次の概要
サイドビュー、右スクロールアクションゲーム。
花火職人のカン太郎がかんしゃく玉をひたすら投げまくり悪徳商人・剛左衛門一味を倒しながら、東海道五十三次を京都から移動して恋人のももこちゃんが待つ江戸を目指す。
コントローラー操作
十字ボタン | 移動 |
Aボタン | ジャンプ ※ボタンを押す長さで高度調節可能 |
Bボタン | かんしゃく玉を投げる +下 かんしゃく玉を置く |
セレクトボタン | フロアの最初からやり直し(ワンミス) |
スタートボタン | スタート、ポーズ |
アイテム
- 刀 … 盗賊にアイテムを盗まれるのを防ぐ
- 手形 … 関所の役人をやり過ごす
- 小判 … 特定の場面で消費し、様々な効果がある
- お札 … お石(幽霊)をやり過ごす
- おにぎり … 一定時間無敵になる
BGM
メインBGMは、同じ時代物で同メーカーのいっきと相通じるものがありますね。
お岩のテーマが不気味で怖く、ステージクリアのBGMは高揚感があります。
ゲームレビュー
東海道五十三次ってタイトルで花火を投げまくるっていう豪快なイメージ以外、これといった特徴がないゲームですね。
正確なタイトルはかんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次って言うんですね。
それにしても花火を投げまわって東海道五十三次を横断するって、それだけでもものスゴイ設定だなと思いますね。
だいたいどこにそんな大量の花火を隠し持っているんだとか、大量のかんしゃく球を持ってどうやって言い訳して関所を通過したのかとか気になる部分は多々あります。
いかにも荒唐無稽でファミコンっぽい設定ながら実際の旧東海道の宿場を忠実に再現したりとリアルな面もあります。
評価できる点
武器がかんしゃく玉で時代劇という設定は、この東海道五十三次以外にありませんから強力なオリジナリティがあります。
同じサンソフトからアトランチスの謎と比べても、ジャンプ中に方向転換が可能になり、なおかつ攻撃可能になってかなり改善されています。
スルスルっと近づいてくる忍者の動きがいい味だしてますね。
マイナスな点
このゲームの特徴としてキャラクターの操作が難しい事が挙げられます。
まず慣性があるので急に止まれないし、武器のかんしゃく玉も放物線を描いて落ちてタイムロスがあって爆発するのでコツをつかむまで結構苦労します。
最大の問題点は難易度が高いのにコンティニュー方法がない!
まとめ
同じサンソフトから発売された時代劇設定のいっきと横スクロールアクションであるアトランチスの謎を足して2で割ったような仕上がりです。そしてやはり難易度はかなり高めです。
本作、東海道五十三次が無理ゲーと呼ばれる理由は、元々かなりの難易度であるにも関わらずセーブ機能なし、コンティニューなしという鬼のような厳しさのシステムのためです。
クリアするのはファミコンの中でも最高難易度に近いレベルなので、攻略マニア向けです。
プレステで発売された『サンソフトメモリアル☆シリーズVol.3』にマドゥーラの翼と共に収録されています。
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