光神話 パルテナの鏡は、ディスクシステムで発売されたギリシャ神話をモチーフにしたユニークなアクションゲーム。
難易度の設定に少々問題あり。
機種 | ディスクシステム |
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メーカー | 発売:任天堂 開発:任天堂、トーセ |
ジャンル | アクション |
発売日 | 1986年12月19日 |
価格 | 2,600円 |
容量 | ディスク両面 |
売上 | 109万本 |
ゲーム概要

ステージによって縦スクロール、横スクロールになるライフ制アクションゲーム。
プレイヤーは、パルテナ軍の親衛隊長である少年天使ピットを操作してステージ上の仲間を救出させながら三種の神器を集めメデューサ達に立ち向かう。
舞台となるエンジェルランドは、冥府界、地上界、天空界、天空の神殿の4つのステージがあり、それぞれ3つのエリアとボスがいる砦で構成されている。
マルチエンディング方式でクリア時の体力ゲージ、攻撃力、コンティニュー回数によって5段階に変化する。
三種の神器
ミラーシールド | 敵の弾を弾き返す (体当たりは効果なし) |
ライトアロー | レーザー光線のような矢が敵を貫く |
ペガサスの翼 | ステージ4で飛べるようになる |
ゲームストーリー
はるか光のかなたの世界エンジェランドは光の女神パルテナと闇の女神メデューサによって治められていた。
しかし、人間に対して酷い仕打ちを行うメデューサに怒ったパルテナは、
メデューサを醜い怪物の姿に変えた上で冥府界の奥底へと追放する。
逆恨みしたメデューサは冥府界の魔物たちを束ね、3種の神器を奪ってエンジェランドを制圧する。
パルテナも囚われの身となり、エンジェランドは魔物の徘徊する世界と化してしまった。
パルテナは最後の力を振り絞り、冥府界の牢獄に幽閉されていたパルテナ親衛隊隊長である飛べない天使「ピット」を解放し、
弓矢を与えて最後の望みを託す。こうして、パルテナを救いエンジェランドをメデューサの魔の手から解放するため、
説明書より
ピットはメデューサ率いる魔物の軍勢に立ち向かうことを決意するのであった。
最終ステージにいるメデューサを倒し、光の女神パルテナを救出する。
ライフをすべて失うとワンミス、ピットのストックをすべて失うとゲームオーバー。
コントローラー操作
十字ボタン | 左右:ピット移動 上:矢を上に向ける、上る 下:しゃがむ、降りる |
Aボタン | ジャンプ |
Bボタン | 攻撃 |
セレクトボタン | ゲームモード選択 |
スタートボタン | ゲームの開始、ゲームの一時中断・解除 |
BGM
妙にワクワクさせてくれるオープニングテーマとステージBGM。
そしてやたらと腹立たしいゲームオーバーBGMも含めてすべて名曲です。
攻略動画
ゲームレビュー
光神話 パルテナの鏡をひと言で言えばゼルダの伝説とメトロイドの要素を取り入れたアイスクライマーみたいなアクションゲームです。
敵を倒すと出現するハートは、ゼルダの伝説のようにライフが増える訳じゃなく、お店でアイテムと交換できるだけっていうのはこれまでのお約束を無視した設定で分かりにくいです。
アイテムのクレジットカードでは、ツケで買い物ができたりと当時としてはかなりユニークな要素もあります。
評価できる点
ゲーム全体に漂うゆるく癒し系の雰囲気とキャラクター。
ボス戦は他のディスクシステムの任天堂タイトルと同様に楽しめます。
マイナスな点
序盤の冥府界が一番難しく後半に行くほど簡単になる変なゲームバランス。
アイスクライマーのように足を踏み外すと滑落死しやすく、『ヤラレチャッタ』が連発されます。
ライフ制なのに下に落ちると一発アウト。敵にやられるよりも圧倒的に自滅が多くなります。

『ヤラレチャッタ』っていうよりは『ヤッチマッタ』って感じです。
それにしてもピット君は、天使じゃないの?背中の羽の意味はどこに・・・?
独断評価チャート

まとめ
1面からいきなり難しいのでそこで投げ出しがちですが、3種の神器が集まると難易度が下がるという設定を知っていれば後半まで頑張れるかも?
任天堂のゲームにしてはバランスが悪いし、完成度もさほど高くなく、当時はクソゲー扱いもされたりしましたが、現在では名作扱いになっています。
2012年(平成24年)には25年ぶりに3DS用で続編が発売されています。
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