1993年にAV仕様ファミリーコンピュータとして発売されたNEWファミコン。
任天堂製なのでファミコンで発売されたソフトが100%起動するハードとして今でも根強い人気があります。
しかし、年月が経過し最近ではNEWファミコンで遊ぶのも面倒な事になってきたのでHDMI化してみました。
HDMI化する理由
最近ではHDMI端子のみでコンポジット端子(3色ケーブル)がない液晶テレビも増えてきました。
その場合、これから紹介するどちらかの方法を取らなければNEWファミコンで遊べません。
コンポジット端子に接続した場合でもNEWファミコンをそのまま液晶モニターに繋げると、解像度の違いからぼやけて見にくくなってしまいます。
初期のアクションゲームとかなら、これでも十分に遊べますが、困るのがRPGやアドベンチャーゲームなどのテキストが中心のソフトです。
ファミコンは、ただでさえひらがな、カタカナ表記ばかりで見にくいのにさらに画面がにじんでぼやけて見にくくなってしまいます。
これではテキストを読む必要のあるアクションゲーム、RPG、アドベンチャー系のゲームはプレイするのが厳しいです。
そこで私は手持ちのNEWファミコンをHDMI化しようと決意しました。
ファミコンをHDMI化するには以下の方法が考えられます。
HDMIコンバーターを使う
最近増えているのがコンポジット端子に接続してHDMI出力に変換してくれるコンバーターです。
安いものだと1.000円程度から販売されていますが、ほとんどが中国製で「大きなノイズが入る」とか「白黒でしか出力されない」とか最悪まったく映らないといったレビューもあり、安物買いの銭失いになりかねないと躊躇していました。
で結局、どうしたかったって言うと・・・これを購入しました。
ミヨシ HDS-AV01
安いけどイマイチ信用できない中国製のHDMIコンバーターに対して日本メーカー製で価格は5千円をちょっとオーバーする程度。(購入時)
パッケージにはレトロゲームと最新ゲーム機がどちらも遊べるHDMI切替器と書いてあります。
改造する必要もなく誰でもかんたんにNEWファミコンをHDMI化できる商品です。
付属品は専用USB給電ケーブル、専用ACアダプタ、リモコンとなっています。
私は手元で切り替えしちゃうんで不要ですが、一応リモコン付属なので離れていても操作可能です。
この商品を購入した理由は以下のとおりです。
HDMIコンバーター機能
購入した最大の理由がコンポジット(黄、赤、白のAVケーブル)出力をHDMIに変換してくれるコンバーター機能です。
日本のケーブルを主に作っているメーカーのミヨシ製で1年保証が付いているので安心感がありました。
中国製よりもノイズが入ったり、白黒だったりする可能性が低いと思い、最悪ダメだったら返品すれば良いかな?と覚悟を決めました。
HDMIコンバーター単独機能だったら、ちょっと高いかな?と思うところですが、次で紹介する複数のゲーム機をワンタッチで切り替え可能なHDMIセレクター機能も付いているので1台2役なのが気に入りました。
最大で4台のゲーム機をワンタッチで切替
複数のゲーム機を毎回HDMI端子で接続するのは結構面倒ですよね。
HDS-AV01には3つのHDMI端子が付いているので例えばHDMI1にPS4、HDMI2にPS3、HDMI3にニンテンドークラシックミニと接続してAV端子にはNEWファミコンを接続すれば最大で4つのゲーム機を本体やリモコンのスイッチひとつで切り替えが可能です。
他にもHDMIセレクターは多く発売されていますが、HDMIに対応していないレトロゲーム向けにAV端子が付いているのがHDS-AV01のユニークな点です。
アスペクト比の切り替えが可能
従来のファミコンの4:3とワイド画面の16:9とスイッチひとつで切り替えが可能になっています。
安いHDMIコンバーターは、16:9に固定されている事が多いので自分の好みのアスペクト比が選択できるのは地味に良い点ですね。
1本のAVケーブルで4台のゲーム機をHDMI化
今回、ファミコンをHDMI化するのに任天堂純正のAVケーブルを使った訳ですが、このケーブルはNEWファミコン、スーパーファミコン、64、ゲームキューブと4つの任天堂のレトロゲーム機で使い回しが可能です。
AVケーブルをHDS-AV01に付けたままゲーム機本体を付け替えればNEWファミコンをHDMI化する事によって最大で4台分の任天堂のレトロゲーム機がHDMI化できるのです!
使ってみた感想
ちょっとドキドキしてNEWファミコンをAV端子に接続してみたらちゃんと映りました!
最初に起動してみたのはテキストが読みにくくて途中で断念していたラビリンス魔王の迷宮です。
最初が従来のコンポジット、次がHDMIの画像です。
HDS-AV01で出力すると色合いが明るめになるようです。
気になっていたテキストも輪郭がハッキリして読みやすくなりました。
スマホで撮った画像なので分かりにくいかもしれまん。
こうやって並べてみるとブレブレやん。もう一度撮り直そうかな。
テキストは、だいぶ読みやすくなったのでこれでファミコンのRPGなどのジャンルも色々と遊べそうです。
やっぱり買って良かった!
デメリット
やはり良い面もあれば悪い面もあります。
これらに目をつぶれるかが購入の決め手となるでしょう。
ひとつは、HDS-AV01にHDMIケーブルが付属していないのでケーブルをもうひとつ使う必要がある点です。予備のケーブルがない場合は購入する必要がありますが、最近はHDMIケーブルって安いですね。
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それとこれはアナログをHDMIに変換するすべてのアップスキャンコンバーターで起こる事ですが、ゲームに遅延が起こります。
私が実際にプレイしてみて感じたのは、グーニーズや忍者くんでは特に問題なかったのですが、スターフォースでパーサーと合体した時に連射のスピードが遅い?と感じました。
それからマイティボンジャックでお仕置き部屋に入った時に脱出するために50回ジャンプをする必要があるのですが、ここでジャンプボタンを連打した時に明らかに遅いと感じました。
従ってシューティングゲームや連射が必要なゲームは遊べない訳ではありませんが、動作が遅くなる事を覚悟する必要があります。
オリジナルの時点ですでに処理落ちで遅延しているソンソンやエグゼドエグゼスはかなり厳しいです。
これはもうアップスキャンコンバータの宿命として割り切るしかありません。
ただ連射が必要ではない通常のアクションゲームならほぼオリジナルと感覚は変わりないように感じました。
HDMI対応の互換機を購入
特許権の切れたファミコン本体の互換機はいくつか発売されており、その中にはHDMIで出力できる互換機もあります。
任天堂以外が製造しているのでソフトによって100%起動する補償はありませんが、Newファミコンがない場合は一番手軽にHDMI化ができます。
レトロフリーク
NEWファミコンをHDMI接続して軽く遊びたい人ならHDS-AV01だけでも十分ですが、本当の高画質でガッツリ遊びたい人におすすめするのが最強ファミコン互換機のレトロフリークです。
少々値は張りますが、インストールして直接HDMI出力するので独自の高画質かつソフトの入れ替えが不要、スーファミやPCエンジン他ファミコン以外のレトロゲームも遊べる、オートセーブ&クイックセーブ機能などメリットが多くあります。
たまに色味がおかしかったりもあるし、NEWファミコンで直接遊んだり動作確認もするので私はHDS-AV01にレトロフリークを接続して併用しています。
まとめ
ファミコンはもともとS端子にも対応していない低画質な為、本当の意味でHDMIの高画質になる訳ではありませんが、HDS-AV01に接続した結果、コンポジット接続に比べると画面の輪郭がハッキリしてテキストが読みやすくなりました。
またモニター背面にまわってゲーム機毎にいちいちケーブルを付け替える手間も無くなりました。
実はこれが一番のメリットだと感じています。
さらに高画質かつディープにレトロゲームで遊びたい人はレトロフリークも検討してみたらいかがでしょうか?
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